私の職場にも、障害のある方がたくさんいらっしゃいます。足の不自由な方、耳の聞こえない方、目の見えない方、まったく体を動かすことが出来ないのでストレッチャーに乗っていらっしゃる方・・。
私は職場で、身近な生物を手で触ってみる、というコーナーにいることが多いので、手元にいつも透明なボール(料理等に使う半円形の)を置いています。
触ることができるスペースは、構造上高さがあり、車椅子の方が利用することが出来ないので、いらっしゃったときは積極的にその透明なボールに生き物を入れ、「触ってみませんか?」と、近くまで持っていくようにしています。そのときに、車椅子でも近くまで寄って見ることができる穴場の展示などもご紹介しています。もちろん場内が混雑していないときに限られますが・・。
せっかく遊びにきてくださったのですから、できる限りのご案内をしたいですし、声をかけることで「施設VSお客様」というより「人VS人」という土俵に上りたいのです。
昨日、4人ご家族でいらっしゃったお客様。
上のお兄ちゃんに障害があり、ストレッチャーに乗っていらっしゃいました。
場内はかなり混雑しています。
テーブルの席について簡単な作業をする、という会場でした。
大きなストレッチャーで混雑している会場の奥までは入っていかれない状況でしたので、出来るだけ入り口に近く、比較的混雑が起こらない席をご案内しました。
工作に参加されたのは下の弟さんのほうでしたが、楽しんで参加されて、1時間ほどでお帰りになられました。
特に問題は起こらなかったのですが、私はこころの中でちょっと引っかかったことがありました。
それはたびたび「障害があるから○○させて欲しい」と、ご両親様がおっしゃっていたことです。
「混んでいるけれど障害があるから私たちの席を特別に用意して欲しい」
「障害があるから、並んでいる順番を早くして欲しい」
そのほかにも
下のお子さんのイベントの材料などのことで「障害があるから、席まで持ってきて欲しい」など「関係はないのでは?」と思うことまで「障害があるから」と、前置きをつけておっしゃっていました。
内容によってはやんわりと断ったり、出来るところまでやって差し上げたり、という気持ちよく参加していただく対応をし、お客様も楽しんでは下さいましたが、なんだか自分の心の中が釈然としません。
今、ちょっと大きな施設になれば、どこもみな職員教育をしています。障害のある方々にも、楽しんでいただけるような配慮を心がけています。ですから、他のお客様の迷惑にならない限り、ある程度の許容範囲があって、だいたいの場合「どうぞ、どうぞ」という譲り合いの精神で、そんなに大変なことにはなりません。
ただ、どんなお客様に優先順位は無いはずですから、その方への「配慮」が、他のお客様にとって「迷惑」になるようではいけません。
きっとご両親様はいろんなところでストレッチャーを持ち込むことで大変な思いをされていらっしゃったのだと思います。それでついそんな言葉が出てしまうのでしょう。
でも、なんだか釈然としない・・・。
もし、ご両親様が、「障害があること」=「特別」=「特別待遇」というように心のどこかで無意識に考えていらっしゃるとすると、それが障害のあるお子さんにとって一番不幸なことではないか・・。
もしかして、家族として一緒にいる下のお子さんにとってもプラスにはならないのではないか・・と思ってしまいました。
「どうぞ、どうぞ」という譲り合いの気持ちも、「ありがとう」という感謝の気持ちも、お互いの優しさや心配りから生まれてきます。
その「おおもと」が無ければ、成り立ちません。
私は・・・ご両親様の口調や言葉になんとなくそれが感じられなかったので、何か釈然としないものが心に残ったのだろう・・と、帰りの電車の中でひとり思いました。
私は職場で、身近な生物を手で触ってみる、というコーナーにいることが多いので、手元にいつも透明なボール(料理等に使う半円形の)を置いています。
触ることができるスペースは、構造上高さがあり、車椅子の方が利用することが出来ないので、いらっしゃったときは積極的にその透明なボールに生き物を入れ、「触ってみませんか?」と、近くまで持っていくようにしています。そのときに、車椅子でも近くまで寄って見ることができる穴場の展示などもご紹介しています。もちろん場内が混雑していないときに限られますが・・。
せっかく遊びにきてくださったのですから、できる限りのご案内をしたいですし、声をかけることで「施設VSお客様」というより「人VS人」という土俵に上りたいのです。
昨日、4人ご家族でいらっしゃったお客様。
上のお兄ちゃんに障害があり、ストレッチャーに乗っていらっしゃいました。
場内はかなり混雑しています。
テーブルの席について簡単な作業をする、という会場でした。
大きなストレッチャーで混雑している会場の奥までは入っていかれない状況でしたので、出来るだけ入り口に近く、比較的混雑が起こらない席をご案内しました。
工作に参加されたのは下の弟さんのほうでしたが、楽しんで参加されて、1時間ほどでお帰りになられました。
特に問題は起こらなかったのですが、私はこころの中でちょっと引っかかったことがありました。
それはたびたび「障害があるから○○させて欲しい」と、ご両親様がおっしゃっていたことです。
「混んでいるけれど障害があるから私たちの席を特別に用意して欲しい」
「障害があるから、並んでいる順番を早くして欲しい」
そのほかにも
下のお子さんのイベントの材料などのことで「障害があるから、席まで持ってきて欲しい」など「関係はないのでは?」と思うことまで「障害があるから」と、前置きをつけておっしゃっていました。
内容によってはやんわりと断ったり、出来るところまでやって差し上げたり、という気持ちよく参加していただく対応をし、お客様も楽しんでは下さいましたが、なんだか自分の心の中が釈然としません。
今、ちょっと大きな施設になれば、どこもみな職員教育をしています。障害のある方々にも、楽しんでいただけるような配慮を心がけています。ですから、他のお客様の迷惑にならない限り、ある程度の許容範囲があって、だいたいの場合「どうぞ、どうぞ」という譲り合いの精神で、そんなに大変なことにはなりません。
ただ、どんなお客様に優先順位は無いはずですから、その方への「配慮」が、他のお客様にとって「迷惑」になるようではいけません。
きっとご両親様はいろんなところでストレッチャーを持ち込むことで大変な思いをされていらっしゃったのだと思います。それでついそんな言葉が出てしまうのでしょう。
でも、なんだか釈然としない・・・。
もし、ご両親様が、「障害があること」=「特別」=「特別待遇」というように心のどこかで無意識に考えていらっしゃるとすると、それが障害のあるお子さんにとって一番不幸なことではないか・・。
もしかして、家族として一緒にいる下のお子さんにとってもプラスにはならないのではないか・・と思ってしまいました。
「どうぞ、どうぞ」という譲り合いの気持ちも、「ありがとう」という感謝の気持ちも、お互いの優しさや心配りから生まれてきます。
その「おおもと」が無ければ、成り立ちません。
私は・・・ご両親様の口調や言葉になんとなくそれが感じられなかったので、何か釈然としないものが心に残ったのだろう・・と、帰りの電車の中でひとり思いました。
自分が「正義」と思っていても果たしてそうなのか。「善」もしくは「全」と思っていても、果たしてそうなのか。
・・・・。
う~~ん、深い・・。
考えると、反省することばかり・・。
虎が人を殺そうとする場合には、人はそれを獰猛だという。
罪悪と正義の区別も、まあそんなものだ。
By:バーナード・ショー
「自分だけは特別に」という気持ちは、誰、と限ったことではなく、みんな普通に持っている。
まったく何も障害が無く、何の配慮も要らない健常者にも普通にいる。わがままか、配慮かは紙一重であり、その人の考え方によっても変わってくる。
「ありがとう」という気持ちはあっても、それを上手に言葉に出来ない口下手な人もいる。
いろんな人がいるのだ。
それをさばけるのは、私しかいなーい!!
そう、私こそ、プロフェッショナル!
・・・と、自分自身に言って勤務してます(w)
車いすや、ストレッチャーを使うことで危険を伴う事でしたら、優先的に移動して頂くのは仕方がないかもしれません
特別扱いは健全な者からしたら、不満も出るし、受ける本人も本当は嫌なはずです
本人は本当は健康な身体であればと思っているはずです 特別なことなんてしてほしくない 皆と同じように時間が掛かっても並んだりして楽しみたいと思っているはずです
付き添いのご両親も、頭の中では出来る事なら普通にしたいと本当は思っているはずですよ 今まで、そしてこれからもそんな気持ちは付いて回るに違いありません 神様が優先を与えてくださるなら 誰よりも優先的に健康な体に治してほしいとお願いするでしょうね
確かに、「その場での正しい対応」があったとしても、お客様とトラブルになれば会社は絶対守ってはくれません。
言葉の引き出しをたくさん持とうと思います。
無理な注文を断るのに、武器は言葉しかありませんもの(w)
バンダナおやじ様は現場の責任者でいらっしゃいますから、そのご苦労は半端ではないでしょう・・私の比ではありません。
私ごときが、グズグズ言っていたのでは、まだまだ修行がたりーん!!(w)
サービス業をやっている限り、お客様に満足していただくことが第一です。お役様が第一・お客様が正しいのです。
そう、それは解っているのですが・・・・
サービス業として正しいと言われていることが、果たして人として正しいことなのか。
特に昨今の言ったもの勝ちの風潮のなか、本当に正しいサービスなのか、ただ単に会社としてもめ事を起こしたくないだけなのか。
私は、後者のほうが大手を振ってまかり通っているような気がしてならないのです。
日々営業を行っていると、ここでは書ききれないほど色々な事例があります。納得できない事、釈然としない事がいくらでも起きてきます。
以前、そんなことを本部のスパーバイザーと話していたら、「商人になりきれていない」と言われました。
でも、人として正しいことを捨ててまで「商人」になろうとは思いません。
だから私はサービス業はむいていないのでしょう。サービス業してるけど・・・・