京極夏彦の「オジいサン」という
小説を読んだ。
読んでいて、若竹千佐子の芥川賞
小説の「おらおらでひとりいぐも」
が思い浮かんだ。
孤独な老人の独白。
「おらおら・・・」のお爺版だな。
京極夏彦と言えば、本が分厚い、
という印象。この文庫本はさほど
厚くないけれど、内容にしては
やはり厚い。
72歳の独身男性の一週間。
別に何が起こるわけでもない。
それで364頁の文庫一冊だ。
言葉の表現をゆっくり楽しむ人に
は良いだろうが、意味内容を追って
読んでしまう自分には飽きがくる。
この本を読むのに、自分はまだ
早かったのだろうか。もう少し
年齢が近づいた方が共感できたか。
いや、しかし。最近文字を読むと
目がすぐ疲れるようになってきた。
ますます本は読み難くなるだろう。
等と爺むさいことを考えてしまう。
すぐ影響を受けちゃうんだから。
まったく・・・。