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聴刻堂日乗

「映画にまつわるⅹについて2」 (西川美和)

「映画にまつわるⅹについて2」
(西川美和)を読んだ。

この人の書く文章は面白い。
魅かれる理由は文章の"あけすけ"さ
だと思う。

映画監督の著者が、携わってきた
映画作りの現場のことをあけすけ
に書いている。出演者のこと、ス
タッフのこと、そして自身のこと
も。

主演俳優とのメールのやりとりな
んかも、そのまま載せている。
もちろん本人の承諾は得てるのだ
ろうけど。え?こんなの良いの?
と驚きだ。それにしても本木雅弘
ってこんな人だったのね。

ご自身についても"あけすけ"なの
が、また良い。へぇー、なるほど。
映画を作りながら、こんなことを
感じておられるのか。

映画は多くの人が関わる。誰を
起用するか。出演者やスタッフに
気を使う。それが苦手だと言う。
特に子どもの役者には、どう演出
するかで悩み倒す。誰に対しても
真面目に向き合う人なんだな、と
思う。

映画を作る人の書く文章。
映画を専ら観る側の自分には、
面白くて仕方がない本だ。

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