午前11時に大阪に行かなければならない。

8時45分、会社勤めの人のモーニングがすんですいていた。1番奥に座るとアートの場所、生花がかわっていた。仕事に入るときだったのでカメラを持っていた。
写真を撮った。そしたら前の4人がけの大テーブルで若い女性が大きい声で話し笑うのもゲラゲラと店内に聞こえるほど大きい。これはかなわん。目の前にいるのはかなわんと思って写真を撮った。コーヒーを運んできた店員に違う場所に変えるからと言った。「あまりにもやかましいから」というと店の人たちは一斉に若い女性を見た。そしたら声のトーンが低くなった。
人に言われないとこんな常識がわからないのだろうか。
もう朝から------。ギャハハハ----。ワハハハ----。この笑い声想像して下さい。20歳少し過ぎた若い女性。えー。そうーも声が大きい。

そして席を変ったが１つあけて隣の女性はいつもの顔ぶれなので話そうとする。新聞を読む時間は30分と考えて今日は仕方がない。いつも忙しそうにして新聞を読んでいるので今日はあきらめて話をした。
私は自分の仕事のことはこの喫茶店に来ると知らない人には話さないようにしてきたが雑誌記者時代の広告でお世話になった人が何人かこられている。私は広告の営業はしていなかったが奈良市と言っても小さな町でそれに東向き商店街といったらもっと世間は狭い。退職した後でも雑誌記者時代は育てて頂いた人ばかりである。この喫茶店であうと挨拶はするし時間があれば話ぐらいはする。
いつの間にか私のことはこの喫茶店での常連さんには記者さんになっている。在日韓国人の新聞ということも分かっている。それが常連さんも第1線をひいて時間がある。この喫茶店であう常連さんとはいい話し仲間で情報交換の場所である。いつのまにか私のことは常連さんには知れわたっているがけっして名刺を出したりしなかった。
昨日は長い間この店に通い時々話をしていてもけっして仕事の名刺を出さなかったが料理人で年輩になっても働いておられたのでどこかのホテルかなと思っていた。
そしたら奈良で老舗の店、茶粥の店で料理を作っておられた。そういえば正月、奈良に茶粥を食べたいという人がいたが私は茶粥の店は変なジレンマがあった。雑誌記者時代、奈良公園内にある店、違う店だったが茶粥の老舗の取材交渉をしたが「一見さんさんはお断りです」とケンモホロロに断られた。そんな当時はそんな後ろ盾してもらうような人はしらなかった。まだ記者になって１年ほどだった。
その後は何かの時は県庁に勤務していた同級生がいたので影で私のことを役所に話してくれていたのでいろんなところで助けてもらった。そのときはまた知り合いに頼んでという知恵も浮かばなかった。
昨日は新聞は読めなかったが奈良の茶粥を食べたいと言う人がいれば老舗の店で働く口添えの人と知り合うことができた。しかも奈良公園という風流なところの店を見つけた。忙しいと言って新聞ばかり読んでいるとこんな出会いはなかった。こうした心のゆとりも大事と気づかされた。
アートの写真を撮って「私のブログにのせるから」と言うと「それはいい。ここの生花、みんなに見せて自慢したくらいやから」と言う。私はそして「また誰かにアイデア取られないかと心配だけど私もつい見せたくなって撮っている」と話したら「ほんま。ここの花はいつ見てもええから」と言っていた。

３月の少しばかりの春の訪れ、早春賦がきこうーえてはそうなアートである。
東向き商店街を入ったすぐの「銀杏や」の喫茶店の生花です。春がただよっています。生花は経営者の奥さんが生けています。店員たちも手伝っています。経営者は親の店を継がれるまではサラリーマン、グラフイックデザイナーで婦人も似た仕事だったという。だから感性が違うのです。