先日やっと、『ロボット』の試写を見せていただくことができました。いろんな疑問も氷解したので、ちょっとだけご報告を。
まず、いつものように基本データをどうぞ。
『ロボット』
(2010/インド/原題:Endhiran the Robot/139分)
<スタッフ>
監督:シャンカール(しつこいようですが、正しくは”シャンカル”)
音楽:A.R.ラフマーン
撮影監督:R.ラトナヴェール
編集:アントニー・ゴンサルヴェス
美術:サブー・シリル
スタント:ユエン・ウーピン
<キャスト>
バシーガラン博士、チッティ:ラジニカーント
サナ:アイシュワリヤー・ラーイ
ボラ博士:ダニー・デンゾンパ
提供:メダリオン・メディア/配給:アンプラグド
※5月12日(土)より渋谷TOEIほか全国ロードショー
今回の日本公開版はヒンディー語版になります。そして日本向けに編集がしてあり、139分のヴァージョンになっています。東京国際映画祭2011で上映されたのがタミル語版で170分ヴァージョンだったので、約30分短くなったわけですね。
予想していたとおり、前半の歌「キリマンジャロ」と「カーダル・アヌッカル(愛の原子?)」がカットされていました。その他にもカットされたシーンがあるのですが、実に上手につまんであり、試写を見た後しばらくして、そう言えばあのシーンがなかったような...と思い出す程度。全然違和感なく、2時間余りの上映をたっぷり楽しめました。ツボのシーンはきちんと残されていますし、後半のチッティの各ソングやアクションもほぼそのままなので、ラジニ・ファンの方にもご満足いただけると思います。
試写会でいただいたプレスによると、アンプラグド代表の加藤武史氏の文章には、「私たちもこの『ロボット』には大変愛着があります。オリジナルの『ロボット』を見たいという多くの声を頂けるようであれば、いつか日本でインド版を上映したいと心から願っています」と書いてありました。聞くところによると、今回のヒンディー語版の権利+編集権と共に、タミル語版の権利もしっかり買っておられるそうで、ヒンディー語による日本版がヒットすれば、タミル語のオリジナル版の上映も夢ではないようです。ぜひみんなで応援して、タミル語版オリジナルの上映も実現させましょう。
ここに画像を付けたのは仮チラシです。間もなく本チラシができるそうで、それができたらバンバンお配りする、とお約束して帰ってきました。この『ロボット』の成功に、インド映画@日本の今後がかかっていると言っても過言ではありません。いや、ホント、まだ大声では言えませんが(小声でも言えないんですが)、インド映画を巡って今年はいろいろな動きがありそうなのです。それが実現するためにも、『ロボット』にはがんばっていただきたいんですねー。皆様、ひとつ応援、よろしくお願い致しまする~~~。
大学の友人、職場の同期、親、それぞれと観に行く約束をしているので最低3回は…(笑)
キリマンジャロ結構好きだったので少し残念ですが…楽しみにしてますね!
3回見ると、細かくいろんなことが発見できるかも知れませんね。私は2回目で、博士がチッティにサングラスを掛ける時のアクションの意味がわかりました。最初は単純に、メガネの曇りを拭いて掛けてやってる、としか思わなかったのです。
「♪キリマンジャロ~」はあれこそラジニ映画の神髄だと思うので、完全版の上映を目指しましょうね。あの、とてもついて行けない!的センスが、3回ぐらい見ていると麻薬のように心地よくなってきます...。
来年度また、やまざきさんの母校に出講します。「キリマンジャロ」、授業で見せようかな~。
カットされちゃうんですか…惜しいですね。
「キリマンジャロ」がスクリーンで見られないのが残念です。「カーダル・アヌッカル」はレンソイスロケの最初のラブソングでしたっけ。うーん、残念。
是非ともヒットさせてフルバージョンを上映できるといいですね。
ああ、楽しみです!
”「カーダル・アヌッカル」はレンソイスロケ”と書いて下さっているのを見て、レンソイスってどこ?と調べてみたらブラジルなんですね。下のサイトに、映画と同じような情景がアップされていました。
http://www.eurasia.co.jp/nittei/latin-america/vb_rensoice/index.html
してみると、ペルーとブラジル、1回のロケ旅で南米2カ所での撮影敢行、というところだったのでしょうか。ペルーのマチュピチュ遺跡で撮った「キリマンジャロ」は、バックダンサーといい衣裳といい、撮影は大変だったと思うので、別々のロケ旅だったのかなー、とか、いろいろトリビアの泉ネタを考えてしまいました。
きたきつねさんのブログを拝見すると、台湾にいらっしゃる時の機内映画で、リティック・ローシャンの作品があったとか。中華系の航空会社だと思うんですが、リティックの何の作品だったのでしょう? 今ヒット中の『火の道(アグニパト)』かなあ、とか、忙しい最中なのに、いろんなことが気になってしまうのでした。
お仕事とはいえ、台湾にいらっしゃれてうらやましい!