現在公開中のインド映画『WAR ウォー!!』はもうご覧になりましたよね? あの映画のソング&ダンスシーンに、ハートをぶち抜かれた方も多いはず。私の予測では、99%の人が「Jai Jai Shiv Shankar(ジャイ・シヴ・シャンカル/シヴァ神万歳)」と「Ghungroo(グングルー/足鈴)」のシーンに魂を持って行かれたと予測しています(残りの1%は、ダンスにあまり興味がない方ですよね)。前者はこちらでご紹介し、後者も間もなく取り上げる予定なのですが、『WAR ウォー!!』のダンス監督はボスコ・マーティスとシーザー・ゴンサルベスの2人で、実はこの2人、8月21日(金)に公開予定の『きっと、またあえる』の振付も担当しているんです。何という偶然、というか、それほど現在引っ張りだこのダンス監督デュオというわけですね。2人の紹介はこちらでも簡単に記述しておきましたが、現在45歳のボスコと47歳のシーザーのキャリアはすでに20年、ボリウッド映画だけでなく、タミル語映画などインド中の映画界からお声がかかって仕事をしています。日本公開作では、『アルターフ 復讐の名のもとに』(2000)、『きっと、うまくいく』(2009)、『スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え! No.1 !!』(2012)、『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』(2012)、『マッスル 踊る稲妻』(2015)、『ロボット2.0』(2018)などがありますので、発売ソフトで彼らの振付をぜひ振り返ってみて下さいね。
下はWikiから取った写真で、2012年のものだそうです。左がボスコ、右がシーザーです。
今回、『きっと、またあえる』では、本格的なソング&ダンスシーンとしてはエンドロールの「Fikar Not(フィカル・ノット/心配するな)」が目玉なのですが、これがまあ、実に実に大変なシーンなのです。何せ、現在では中年である主人公たち7人が踊るだけでなく、学生時代の若い頃の7人も登場して一緒に踊りの輪に入るわけで、いくらCGを使うと言っても、撮影の難しさはハンパではありません。それを見事にやり終えた一番の功労者が、ダンス監督のボスコ&シーザーだったのです。では、まずは完成したシーンを見ていただき、その後にメイキングシーンを見ていただきましょう。
「Fikar Not(フィカル・ノット/心配するな)」
Full Song: Fikar Not | Chhichhore | Nitesh Tiwari | Sushant, Shraddha | Pritam | Amitabh
同上メイキング・シーン
Making Of Fikar Not Video | Chhichhore |Nitesh Tiwari,Sushant,Shraddha | Pritam,Amitabh Bhattacharya
ボスコとシーザーにニテーシュ・ティワーリー監督、そしてプロデューサーのサージド・ナーディヤードワーラーの顔も見えますね。下の動画の中で、本番以前にダンススタジオでリハーサルしているシーンも垣間見られますが、実はそのさらに前には、俳優の代わりにダンサーたちを使って、ボスコとシーザーが振り付けを考えていく動画もYouTubeには上がっています。ダンスの振り付け、特に群舞が入ると大変なんですが、加えてCG合成シーンも入れるという、三重苦のソング&ダンス・シーンだったようです。だからこそ、とても楽しいシーンになっていて、一瞬で消えてしまうのがもったいないぐらいです。今はこういう風に、YouTubeで何度も見られるからいいですね。皆さんも劇場でご覧になったあとで、また見たい!ときっと思われると思います。
では、8月21日(金)の封切りをお楽しみに。この「『きっと、またあえる』のコレに注目!」シリーズも、公開当日までまだまだ続きま~す。最後に予告編を付けておきますが、公式サイトもぜひご訪問下さい。
映画『きっと、またあえる』予告編