アジア映画巡礼

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NHK文化センター青山教室<もっと! インド映画を読み解く>③終了の御礼&インド映画『ブラフマーストラ』公開のお知らせ

2023-02-18 | インド映画

昨年の10月15日(土)、12月10日(土)と続いたオンライン講座<もっと! インド映画を読み解く>が、本日の3回目「変わるフェミニズム映画」で無事終了しました。ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。今日は最後の回だったのと、私がインド行きのため後日いただくご質問にはすぐに答えることができないだろうことから、話の最後にZoomのチャットでご質問をお寄せいただき、その場でお答えする、という形を取りました。ご質問、ならびにご感想やコメント、いろいろお寄せ下さりありがとうございました。あそこで申し上げたように、またこういった講座を持たせていただきたいのですが、できれば対面かハイブリッド(対面+オンライン)でやりたいものですね。NHK文化センター青山の担当者さんも乗り気で、終了後にいろんなアイディアを出して下さいました。それはさておき、講座でのお話の内容をちょっとご紹介しておきます。

今日のお話は、まず2022年のインド映画の回顧ということで、インドでの状況と日本での状況を振り返り、2023年の展望もちょっぴりお話しました。その前座に引き続き、マラヤーラム語映画『グレート・インディアン・キッチン』予告編と共に細かくチェックしていきましたが、その前に、2010年代のインドのフェミニズム映画には「外国に赴いた女性がそれをきっかけに自立していく」という作品群と、その後の「男性が力を貸してくれて女性が自立していく」という作品群とがあったことをご紹介。しかし『グレート・インディアン・キッチン』は、その路線とは趣を異にする、現実にズバッと切り込んだとてもユニークなフェミニズム映画だとわかっていただけたのでは、と思います。家事労働に対する男性の無理解・無関心、女性の生理を「穢れ」としてしか見ない自分勝手なヒンドゥーイズム、それに組みしている女性たち...と、私もお話をしている間にいろいろ頭の中が整理されてきました。

そして最後に、昨年の東京国際映画祭で上映されたエクタラ・コレクティブという集団の手になる『私たちの場所』にも言及。お話の前には予告編を、終了後にはメイキング映像を見ていただきました。映画祭の時来日してくれたマーヒーン・ミルザーさんに許可を得ての素材使用だったのですが、メイキングには彼女が手持ちカメラで撮影する様子も登場し、思わず心の中で手を振ってしまいました。日本語字幕のない予告編でしたが、BGMをバックに現場の様子がよくわかるメイキングと共に楽しんでいただけたのでは、と思います。それぞれYouTubeにリンクを張っておきますので、関心のある方はご覧になってみて下さいね。

そして最後は、5月12日(金)に公開予定のヒンディー語映画『ブラフマーストラ』の紹介も付け加えました。

© Star India Private Limited.

『ブラフマーストラ』
 2022年/インド/ヒンディー語/167分/原題:Brahmastra Part One: Shiva
 監督・脚本:アヤーン・ムカルジー
 出演:ランビール・カプール、アーリヤー・バット、アミターブ・バッチャン、シャー・ルク・カーン、モウニー・ロイ、ナーガールジュナ・アッキネーニ
 提供:ツイン、Hulu
 配給:ツイン
5月12日(金)より新宿ピカデリーほかロードショー

© Star India Private Limited.

『ブラスマーストラ』はツインさんにお願いしたらすぐに画像を送って下さり、助かりました。そのうち試写が始まると思うので、日本語字幕で見せていただいたらまたご紹介しますね。『ブラフマーストラ』というタイトルは「ブラフマー(神)」+「アストラ(兵器)」からなる言葉で、世界を滅ぼす力をも持つ強力な兵器である、という設定です。それをわが物にせんとする悪の勢力と、彼らから世界を守ろうとするブラフマーンシュに属する賢者や学者たちとの闘いに、亡き両親がブラフマーンシュに属していたシヴァ(ランビール・カプール)が巻き込まれていく、というのがざっくりとしたストーリーです。シヴァの恋人となるのがNRI(海外在住インド人)のイシャー(アーリヤー・バット)で、アミターブ・バッチャンはブラフマーンシュのリーダー、悪の側の頭目であるジュヌーンという女性を演じるのがモウニー・ロイです。

© Star India Private Limited.

私もちょろっとしか見ていないのですが、CGやVFXがよくできた、ゲーム感覚の娯楽大作という感じを受けました。インドの人たちがこぞって見に行き、昨年のヒンディー語映画では興行成績第一位となったのは、日本人が『ハリー・ポッター』シリーズを最初に見て魅了されたような感じだったのかも、とか思っていますが、それが当たっているかどうかぜひ確かめたいです。そうそう、あとは主演の二人、ランビール・カプールとアーリヤー・バットが、この映画の撮影が終わった時点で結婚し(2022年4月14日)、公開された(9月9日)と思ったら、女の子のパパとママになった(11月6日)、という、個人的なおめでたで映画のプロモに大いに貢献したことが上げられるでしょう。そんなこんなの『ブラフマーストラ』、楽しみにしておいて下さいね。

NHK文化センター青山の担当者さんのアイディアでは、どなたかにゲストとして来てもらって、対談をする講座などもいいのでは、とのこと。本年下半期になると思いますが、またいろいろ考えてみますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 


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