アジア映画巡礼

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第28回東京国際映画祭:インド映画は3本上映

2015-09-29 | インド映画

第28回東京国際映画祭のラインナップ発表会にちょっとだけお邪魔してきました。今年の会期は10月22日(木)~31日(土)の10日間。六本木ヒルズをメイン会場に、新宿の映画館や歌舞伎座、フィルムセンターも使って上映が行われます(公式サイト)。内容も例年に負けず劣らず盛りだくさんなので、何回かに分けてご紹介しましょう。今日はまず、ちょっと発表会のご紹介をしてから、インド映画のラインナップをどうぞ。


ラインナップ発表会のゲストは、コンペティション部門の日本映画作品関連の皆様でした。左から、オダギリジョーが主演する『FOUJITA』の小栗康平監督、『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』の中村義洋監督と主演の竹内結子さん、『さようなら』の深田晃司監督と主演のブライアリー・ロングさん。竹内結子さんは、役柄がメガネをかけているからとメガネ姿でしたが、とってもチャーミングでした。


では、インド映画の方に行きましょう。今年の作品は3本です。

<アジアの未来部門>

『If Only』

2015年/インド/ヒンディー語・英語/106分/原題:If Only
監督:イシャーン・ナーイル
主演:ニディ・スニール、カーヴャ・トレーハン、ヴァルン・ミトラ、カルキ・ケクラン


[TIFFの紹介]鮮烈な映像美! 注目のインド映画。女優志望の情熱的なサミーラーとの恋に破れた写真家のアーディルは、ネットで知り合った庶民的なクシャーリーと旅に出る...。鮮烈な映像美学に魅了される新感覚インド映画。新人監督イシャーン・ナーイルはミーラー・ナーイル(『サラーム・ボンベイ!』)の甥。

この映画の情報がネットでは全然発見できなかったのですが、クレジットの中に「クリエイティブ・プロデューサー」という項目があって、ミーラー・ナーイル監督の名前はもちろん、ほかにシミト・アミーン監督や俳優のイルファーン・カーンの名前も挙がっています。どういう作品なのか、興味津々。


<ワールドフォーカス部門>

『OK Darling』 予告編↓

OK Kanmani - Parandhu Sella Vaa Song Promo | A.R. Rahman, Mani Ratnam

2015年/インド/タミル語/138分/原題:O Kadhal Kanmani
監督:マニラトナム
音楽:A.R.ラフマーン
主演:ドゥルカル・サルマーン、ニティヤー・メーナン、プラカーシュ・ラージ、リーラー・サムソン


[TIFFの紹介]巨匠マニラトナムの純愛ドラマ。ゲーム産業で働くアーディディヤと建築家見習いのターラー。大都市ムンバイに生きるカップルを優しく見つめた、巨匠マニラトナム(『ボンベイ』)の新作。音楽は言わずと知れたA.R.ラフマーン。釜山国際映画祭2015出品。


『ディル・セ 心から』(1998年第11回のマニラトナム監督特集。この時はほかに『顔役』『ロージャー』『ザ・デュオ』も上映)や『ラーヴァン』(2010年第23回)などがTIFFで上映されているマニラトナム監督の最新作です。現代っ子カップルのピュアなラブストーリーとかで、カーヴェリ川長治さんのブログでもほめてあります。楽しみですね~。マニラトナム監督、今回も来日はないのかしら? インド版ポスターの大盤振る舞いしておきます。



『ジャイ・ホー~A.R.ラフマーンの音世界~』 予告編↓

JAI HO - A FILM ON A. R. RAHMAN (Trailer)

2015年/インド/ドキュメンタリー/英語・ヒンディー語/85分/原題:JAI HO- A Film on A.R. Rahman
監督:ウメーシュ・アグルワール
本人出演:A.R.ラフマーン、アンドリュー・ロイド・ウェバー、ダニー・ボイル、シェーカル・カプール、マニラトナム、アーシュトーシュ・ゴーワーリーカル、スバーシュ・ガイー他


[TIFFの紹介]『スラムドッグ~』作曲家の素顔。『ムトゥ 踊るマハラジャ』『スラムドッグ$ミリオネア』のアカデミー賞作曲家、ラフマーンを追い、捜索の真髄に迫る音楽ドキュメンタリー。インド国内で記録的なヒットを飛ばしている。

これも楽しみです。本人出演の皆さんが超豪華メンバーみたいで、予告編を見ると、アルカー・ヤーグニク、ラーム・ゴーパール・ヴァルマー、グルザールとか上に記載のない人がいっぱい出ています。ラフマーン音楽の本質に迫れるか???

★   ★   ★   ★   ★

インド映画以外のアジア映画もいっぱいありますので、続いてのご紹介をお待ち下さいね。私がこの夏楽しんだ、エディ・ポン、チェ・シウォン、ショーン・ドウ主演の自転車レース映画『破風』も上映されます! 




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2 コメント

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楽しみです (よしだ まさし)
2015-10-01 12:24:26
『OK Darling』は久しぶりのマニラトナム監督作品なので、すごく楽しみです。スケジュールがうまくあうといいなあ。
今年は新宿会場もあるので、新宿で上映されることを祈っております。なにせ、勤務先が新宿ですので。

フィリピン映画は10本上映されるものの、娯楽映画といえるのは『キッド・クラフ』のみなので、ちょっとテンションが下がっています。みんなに見せたい作品がたくさんあるのになあ。
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よしだ まさし様 (cinetama)
2015-10-01 21:19:27
コメント、ありがとうございました。

『OK Darling』は実は今字幕をやっているのですが、何というか、とてもみずみずしい作品です。
社会派でもなく、骨太のテーマを描こうとしているわけでもないのですが、どんどん映画の中に取り込まれていってしまうのが本当に不思議。主人公の二人の魅力かなあ。
たとえ六本木上映でも(笑)、ぜひ、ご覧になって下さいね。

フィリピン映画はまだご紹介できてなくて申し訳ないのですが、メンドーサ監督の『グランドマザー』は◎オススメ作品です。
ユージン・ドミンゴが出ている『フォスター・チャイルド』もあるので、そのあたりで満足しようと思っています。もちろん、キミーとドラだともっとよかったんですが(笑)。

また六本木でお会いできるといいですね。
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