JR西日本岡山支社は、平成28年春の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に合わせて、観光列車を2種類投入、線区にラインカラーを投入したり、愛称名をつけたりすることを発表した。詳しい内容は以下の通り。
●213系2両を改造した観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」を導入する。エクステリアデザインは、白い旅行鞄をモチーフにしており、列車名は旅行鞄のフランス語訳からついている。運転席後ろにサイクルスペースを設置、転換クロスシートのうち片側をはずして、通路を背にした椅子とテーブルを配置する。車内にはサービスカウンターを設置し、地域の特産物を販売する。なお、営業運転時は走行路線に合わせて、列車名を変更する。(宇野みなと線運行時はラ・マルせとうちなど)
●キハ47系2両を改造した観光列車「ノスタルジー」を導入する。エクステリアデザインは国鉄色の朱色4号とクリーム4号を採用、シートモケットは青とし、小テーブル下には栓抜きを設置する。また、窓上では岡山県北部エリアの観光スポットを設置する。
●岡山県内及び広島県東部の各路線に以下のラインカラー、路線記号を導入する。
山陽本線(岡山-三石)→S:マスカットの黄緑 津山線→T:稲穂の黄色 桃太郎線【吉備】→U:桃の桃色
伯備線(岡山-新見)→V:山並の緑色 山陽本線(岡山-福山)→W:太陽の橙 山陽本線(福山-糸崎)→X:しまなみ海道の空
福塩線(福山-府中)→Z:オオムラサキの紫 宇野みなと線→L:港から見た海の水色 瀬戸大橋線→M:瀬戸内海の青 赤穂線→N:備前焼の赤
●岡山駅東口の愛称を後楽園口、西口の愛称を運動公園口に変更する。
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デスティネーションキャンペーンに合わせて、観光列車の投入というのはよくあるけど、ラインカラー導入となるとかなりの大規模。
「ラマルドボァ」は高岡の「べるもんた」に続くフランス語愛称、列車名は「ラマル」が付くだけだから略されることが多そうだ。自転車スペースの設置から尾道への運用がメインになると思ったけど、最初は宇野みなと線の運用になるのだろうか。あの辺も、下津井電鉄廃線跡のサイクリングコースがあるけどね。窓から海を楽しむのにも、宇野みなと線より福山以西の方がいいのではないかと。
「ノスタルジー」は国鉄色リメイクとどう違うのだろうか。シートモケットと栓抜きだけで必要最低限で安く改造した感じ。「おいこっと」のように定期運用への充当もあるだろう。臨時で運転する時は、現在の「みまさかスローライフ」に充当するのではないかと。
ラインカラーと路線記号は大阪、広島より少し遅れての導入となった。ラインカラーは、それらの地区と違って色の由来が明確になっているからわかりやすい。広島と同じく新しい駅名標に順次置き換えるようだけど、宇野みなと線と瀬戸大橋線が重複する岡山~茶屋町間はどうするのだろう。ラインカラーをうまく活かして、誤乗を減らしてほしいところだ。
路線記号は、A~KとO~R、Yは使われず、L~NとS~X、Zが使われるとこになった。O~Rは山陽線岩国口と芸備線との重複、Yは呉線との重複を避けたものだと思われる。呉線の一部列車は糸崎から発着するからな。
岡山駅は、位置関係がわかりにくいためか、出口に愛称を導入。新幹線で東か西へ向かっている時に、東口、西口だからな。でも、西口愛称の由来になった運動公園は、岡山駅より法界院駅の方が近そうだ。
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