旅行2日目、今日は関西の大手私鉄で平日にしか乗れない種別を潰すことにした。関東の大手私鉄では、2年前に相鉄の通勤急行、去年8月に小田急と西武の通勤急行、通勤準急、京成の通勤特急と潰してきたが、関西はバースデー休みが平日であるこのタイミングで潰すことにした。
ホテルをチェックアウトして、京橋発7時13分の準急で萱島へ、萱島発7時32分の始発の区間急行で折り返す。この区間急行は守口市から先もB線、つまり外側の緩行線を走るレアな列車だ。緩行線を優等が走るレアな現象は最近まではここぐらいだったが、小田急は3年前の改正で設定された通勤準急が登戸~成城学園前、経堂~代々木上原間において、東武は去年設定されたTHライナーが北千住~梅島間において緩行線の線路を走るようになった。
ホームに上がった時は24分の普通が出た直後で、一か所の乗車位置に数人程度しかいなかったが、29分の通勤準急の客を受けて席は満席に、さらに31分の通勤準急から一気に人がなだれ込み、つり革もほぼ埋まるくらいになった。モノレールへの乗り換え客が多い門真市、パナソニックへの通勤客の多い西三荘で空くのかなと思ったら、そうでもなかった。
区間急行は、守口市を出ると京橋までノンストップとなるが、時速40キロ台でゆっくりと走る。森小路付近では萱島を8分後に出た通勤準急に追い抜かれた。森小路駅視点で見ると、ホーム両側を同方向に列車が通過するということになる。野江近辺からは時速60キロ近くまで加速して、すぐに京橋に着く。守口市から京橋までの所要時間は8分、通常の区間急行より2分余計にかかるが、普通よりは4分速い。区間急行淀屋橋行は京橋で2分停車、通勤準急中之島行と接続する。
京橋発8時00分の通勤準急中之島行は、思った以上の混雑。先日の改正での減便が失策に感じるくらいだ。でも天満橋でほとんどが降りてしまった。自分も天満橋で降りて、後続の通勤快速急行に乗り継いだ。このことで、区間急行、通勤準急、通勤快速急行の3種類の平日のみの種別に乗ったことになる。なお、区間急行は先述した通り、守口市~京橋間のみノンストップの種別、通勤準急、通勤快速急行は、準急、快速急行の停車駅から守口市を抜いた種別となる。通勤快速急行は中之島に数分遅れて到着、早歩きで阪神の福島駅へ向かった。
福島駅では、阪急阪神1dayパスを購入する。福島発8時32分の区間急行甲子園行に乗車、次の野田ですぐに降りる。区間急行は、急行停車駅の野田、尼崎、武庫川に加え、福島、千船、鳴尾・武庫川女子大前にも停車、早朝上りには青木始発も設定されるが、下りは甲子園から先の設定はない。
野田では12分返し、8時47分発の区間特急梅田行に乗車する。区間特急は甲子園まで、住吉、西宮以外の各駅に停車、甲子園から先は尼崎だけでなく野田にも停車する。特急らしいのは武庫川を通過するくらいだ。区間急行と違って、上りの設定はないので、梅田で折り返すと回送になる。
乗っていた区間特急は大阪梅田駅1番線に到着した。大阪梅田駅は改良工事で北の方に拡大、旧1番線の降車ホームの北側に新たにホームを新設、さらにその北側に新たに1番線を新設して今年の10月30日から供用を開始した。新たな1番線は、降車専用ホームがないので右扉だけ開けることになる。先述した通り、到着した区間特急は回送として折り返すので、1番線から発車する営業列車は早朝と夕方以降の一部優等となる。今後は1番線のあった場所を新たに2番線に、2番線は3番線に、元の3番線を潰すことで新たな3番線と4番線のホームを拡大し、エレベーターやエスカレーターを新設する。このことで、5面4線構造は、3面4線構造になる。
マクトで朝食の後、大阪梅田発9時31分の急行で武庫川へ。ここで武庫川線用の5500系を撮影することに。撮影したのは黄色ベースで、帯とドアが緑の『TORACO号』と、引き上げ線の方にいた白色ベースで帯とドアがピンクの『トラッキー号』だ。他に黄色ベースに黒帯の『タイガース号』や、深緑ベースに白帯の『甲子園号』があるが、関西に住んでないとコンプリートは難しい。イレギュラーな色の2両編成が走るといえば東武亀戸線、大師線が頭をよぎる。東武大師線に至っては、本線との乗換駅に改札が集約されていることも共通している。
武庫川発9時55分の急行西宮行に乗車、甲子園で快速急行神戸三宮行に追いつくが、先に発車するのは快速急行だ。西宮で普通に乗換えて、深江、青木で途中下車、2018年にこの2駅に来たときは上り線が高架化されてなかったので、改めて訪れることにした。深江は相対式、青木は2面4線のホームが3階にあり、2階のコンコースからエスカレーターで1階に降りる形になっている。両駅ともに、エスカレーターから道路に面するスペースの上は2フロア分の広い空間になっている。地上の線路のあった部分は今は更地になっているが、今後は駅前広場や側道が整備される。
青木の次の魚崎ですぐに下車、六甲ライナーに乗り換える。乗り換えたのは2018年デビューの3000型車両に乗るためだ。乗り換えた魚崎発10時44分のマリンパーク行は3000型運用、既に11編成中6編成も置き換わっているので、すぐに乗ることができた。奥山清行デザインということで、首都圏の在住には馴染みの前面という感じがする。南魚崎のホーム端で撮影してから、3000型で折り返す。6分間隔で運転しているものの4両編成という輸送力なので、住吉行はそれなりに混雑していた。
魚崎発11時11分の特急須磨浦公園行で神戸三宮へ、三宮からは神戸市地下鉄、2019年デビューの6000形車両に乗るためだ。前に神戸に来た2019年10月時点で5編成デビューしていたものの、東日本台風の影響で見送りにしていた。31編成中18編成と半数以上を占めるようになったものの、三宮発11時28分の西神中央行は1000形運用だった。仕方がないので地下1階コンコース経由で新神戸方面ホームへ向かったら、11時30分発の新神戸行が6000形運用だった。
この6000形も、先ほど乗った六甲ライナー3000型と同じ奥山清行デザインだが、そんなに洗練はされておらず、京阪7000系に近い印象だ。乗ったのは新神戸行だったので、新神戸で折り返して、同じ編成に乗った。西神中央行が6000形だったら、次の県庁前で降りて、神戸三宮から徒歩移動する予定だった。
神戸三宮発11時52分の阪急の普通車に乗車して、六甲で下車、一本落として通い慣れた場所を2年ぶりに訪れた。訪れたといっても、外から様子を見るだけだが。六甲発12時09分は『こうぺんくん』列車、西宮北口で特急に乗り継ぎ、終点の大阪梅田まで乗り通す。梅田発の12時47分の御堂筋線で動物園前へ、さらに動物園前発13時11分の堺筋線に乗り継ぐ。次の恵美須町で下車して、阪堺の停留所へ向かう。
阪堺の恵美須町停留所は、去年2月に南側に100メートル後退した。旧停留所は2面3線の頭端式に売店の入る駅舎だったが、新しい停留所は西側にホームがあるだけの質素なものがあった。ホームと逆側には公衆便所が整備されたが。また、地下鉄の出口からも100メートル離れることに、リリースではバリアフリーを謳っているが、むしろ逆の傾向のように感じる。
阪堺に来たのは、モ161目的もあったけど、午前中に入庫してしまった。2009年の駅降りの時に乗ったのだから、できたら乗りたいな程度だったけど。
恵美須町発13時27分のあびこ道行は真っ赤な502編成、運転間隔が24分なので、5分も待たずに乗れるのは運がいいのかもしれない。北天下茶屋で下車後、5分ほど歩いて南海の天下茶屋で、なんば方面へは列車本数が多いからすぐに乗れると思っていたが、13時35分に本線普通と高野線急行が同時発車したばかりで、13時44分の高野線各停まで待たされる羽目になった。そのうえ、萩ノ茶屋、今宮戎と停車しているうちに本線普通に追いつかれる。さらになんば駅では新今宮寄りにずれている1番線に到着したので、改札口まで歩いている間に泉北線からの区間急行にも追いつかれてしまった。
目標はクリアしたので、ここからはフリータイム、夕方の阪急の通勤特急につなげるだけだ。駅近くの串かつ屋でとん平定食を待ちながら、京阪の時刻表を見ていたら、いい感じの時間に3000系特急があったので、そのプレミアムカーに乗ることにした。日本橋発14時45分の阪急5000系運用の堺筋線で北浜へ。北浜駅の窓口でプレミアムカーチケットを買った後、京阪のホームでしばらく待った。
北浜を発車したのは15時15分、平日のこの時間だから京橋を出ても利用客は5人ほどだった。8000系のプレミアムカーが改造に対し、3000系のプレミアムカーは新造、そのためシートと窓の位置が合わなかったのが解消されただけでなく、シートピッチが1020ミリから1040ミリに広がった。ラピートの1030ミリを超えたが、近鉄特急の1050ミリよりは少し狭い。シートのかけ心地も改善、8000系と違いインバーターになったので、車内は静かになった。枚方市からも数人ほど乗ってきて、途中駅からの需要も実感した。
丹波橋着15時53分、お土産でタナカの柿の葉寿司を買った後、近鉄丹波橋発16時04分の普通で京都へ向かう。さらに地下鉄京都発16時28分の国際会館行に乗り継ぐ。これで、今日一日だけで関西大手私鉄5社と、三都市の市営地下鉄全てに乗ったことになった。四条で阪急の烏丸に乗り換えた後、京都河原町駅に向かった。京都河原町からは予定していたスケジュールになる。
京都河原町発16時49分、一発目の通勤特急で大阪梅田へ向かうことに。通勤特急は、特急の通過する大宮、西院に停車するが淡路は通過する。同じ時間帯に運転される快速急行は、大宮、西院だけでなく、淡路にも停車する。通勤特急は京都河原町時点では、空席があったものの、烏丸で立ち客発生、大宮、西院を出ると車内を見渡せないくらい混雑して、桂では乗降に時間がかかっていた。先行列車が遅れていたためか、淡路通過芸はゆっくりとしていた。
大阪梅田からは17時46分発の神戸線の通勤急行に乗車する。通勤急行神戸三宮行は、塚口から先は各駅に停車することで多くの駅をフォローするが、50分の特急に西宮北口で抜かれるので、特急通過駅でも特急を選択する人はそれなりにいる。そのためか思ったほど混んでなかった。なお、深夜時間帯は特急の運転がなくなり、塚口、六甲も停車する快速急行となる。
通勤急行を十三で降りて、折り返し大阪梅田へ。大阪梅田発18時03分の快速京都河原町行に乗ることにした。快速は茨木市まで準急と同じ十三、南方、淡路、上新庄、南茨木停車、茨木市から先は快速急行、通勤特急と同じ高槻市、長岡天神、桂、西院、大宮、烏丸でに停車する。そのため快速急行、通勤特急に追い抜かれることなく、京都河原町までの有効本数は毎時9本になる。通勤特急に座れなくても、3分後の快速に乗れば、次の快速急行を待つよりは5分早く着ける。阪急京都線の快速は近距離では準急の役割を兼ねている。そのため、南方で降りたら、降りた以上の乗り込みがあった。
西中島南方からは御堂筋線、新大阪発18時54分の新幹線で東京へ帰った。
最新の画像もっと見る
最近の「旅行」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事