その前に大手私鉄種別乗りつぶしの一環として、名鉄で唯一乗ってない快速急行に乗ることにした。まず、住吉町発5時31分の朝一番の知多半田発の急行岩倉行に乗車する。後で気づいたのだけど、急行岩倉行というのはレアな組み合わせだ。内海発始発普通は急行の30分ほど後なので、知多半田以南だけでなく急行通過駅でも始発は遅くなる。昨晩の特急と同じく、阿久比、巽ヶ丘、南加木屋と停車、南加木屋を出ると、8月に寄った加木屋中ノ池も通過する。太田川着5時45分、乗っていた急行は普通岩倉行に化ける。そのため、乗っていた客の大半は、3分接続の中部国際空港発準急名鉄岐阜行(神宮前から急行)へ乗り換えるために3階から2階へと向かう。自分も中3階通路までは準急への乗換客と同じだったが、中部国際空港方面だったので下ったホームは別だった。
7分接続で、52分の快速急行中部国際空港行へ乗り換える。快速急行は、常滑線・空港線内は特急と同じ停車駅だが、常滑線・空港線以外だと栄生を通過する以外は急行と同じ停車駅になる。しかし、大江に停車する中部国際空港行があったり、神宮前で急行に化けて栄生に停車するものがあったりと、例によってパターンはばらけている。また、平日朝上りは聚楽園に停車して、大江に停車する急行と続行する千鳥式運転を行うものもある。西武だったら、通勤快速急行になっていただろう。常滑線では朝下りは平日6本、土休日2本、朝上りは平日4本で、土休日の設定はない。朝以外に、中部国際空港発23時05分の名鉄一宮行が、平日、土休日ともに設定させている。平日朝上り4本全て、平日下り1本が内海、河和発着となる以外は、中部国際空港発着となっている。名古屋本線でも平日朝に名鉄一宮始発6本、名鉄岐阜始発3本が設定されている。うち快速急行として常滑線に入るのは3本だけ、残り6本のうち2本は準急、急行に化けて常滑線に入るが、4本は名鉄名古屋で種別を変えて、普通吉良吉田行(名古屋から急行)急行豊橋行、普通東岡崎行、急行豊川稲荷行とばらける。常滑線からの快速急行は、神宮前から準急名鉄一宮行、急行須ヶ口行、急行名鉄一宮行、普通弥富行と化けるので、名古屋本線の下りの快速急行の運転はない。犬山線からは新鵜沼・新可児発が2本運転される。
自分の乗ったのは、名鉄一宮から快速急行として走る珍しくカオスでないものだったが、もう一方は本来は通過駅である栄生始発の快速急行だった。以前は、首都圏でも区間急行北春日部行とか急行元住吉行といった通過駅が始発、終点の列車があったが、今はなくなっている。快速急行は転換クロスの3300系運用、先行の急行中部国際空港行とは10数分程度の差だったが、席は空港利用客で埋まっていた。
5分だけ快速急行に乗って、朝倉駅には5時57分に到着した。朝倉駅では10分滞在して、6時07分の普通太田川行で折り返す。太田川着6時13分、3階ホームに上がって、先述の内海発朝一番の普通犬山行(太田川から急行)に乗り換える。神宮前で再び普通に化けて、金山着6時32分、目の前で伊奈発の急行新鵜沼行が走り去ってしまった。
金山からはJRの旅なので、指定券券売機で青空フリーきっぷを購入する。青空フリーきっぷは、飯田、二川、木曽平沢、下呂、米原、紀伊長島のエリア内の在来線と伊瀬鉄道が一日乗り放題で2620円、名古屋からだと津の先の阿漕、高山本線の下麻生、中津川の手前の美乃坂本、豊橋まで往復するだけで元が取れる。藪原や水窪に至っては行くだけでも元が取れるので、宿泊込みでも使える。飯田線だけでも豊橋からで中部天竜の先の相月までの往復で元が取れて、飯田へ行くだけでも元が取れる。
金山発6時47分の朝一番の新快速豊橋行に乗車、線形がいいので120キロ近いスピードで快適に飛ばす。3連休の中日で天気はいいが、思ったより空いていた。新快速の16分前には区間快速があるが岡崎から先は各駅に停車するので、豊橋着は3分しか変わらない。共和で普通を追い抜き。岡崎で普通と接続する。刈谷での普通接続がないのはデータイムと違う。蒲郡の手前で海が見てて来た。豊橋には7時39分に到着した。
豊橋からは飯田線、7時49分の新城行に乗る予定だったが、昨日の大雨の影響で運休になってしまった。昨日は本長篠手前の大海~水窪間、伊那大島~伊那福岡間で16時くらいから運転見合わせ、大海~水窪間は20時45分の昨日のうちに運転再開したが、伊那の方は運転再開は8時30分とまだ運転見合わせとなっていた。飯田以南は影響がないと思っていたが、車両のやり繰りの兼ね合いか運休になっていた。仕方がないので、8時04分の豊川行に乗ることに、目的地は豊川の手前の牛久保なので行程は崩壊しなかった。
牛久保には8時16分に到着した。牛久保駅の駅舎は、豊川海軍工廠への通勤需要に応えるために1943年に建てられた大きいコンクリート造だったが、去年3月に建て替えられた、新駅舎は下りホームに接する幅10mくらいだが、そのほとんどは倉庫に使われ、旅客用スペースは券売機と簡易ICOCA改札、3脚のベンチが置かれているだけだった。旧駅舎のあった部分は砂利となっており、入口に通じる部分だけアスファルトの通路がある。駅前広場は変わらない。
牛久保発8時20分の天竜峡行は数分の遅れ、213系の2扉転換クロスだったが、窓側が全て埋まっていたので、まず立って豊川で降りる人を狙った。豊橋場面で先行の豊川行で7分間隔だったが、降りる人はいて、進行方向右側が空いたので座った。豊川を出て次の三河一宮までは3.3キロだが、その先はほどんどが駅間2キロ以下となる。乗ってくる客がいないためか、車掌が回ってくることはなかった。三河一宮で3分停車というダイヤなので遅延は回復した。新城では8時50分から9時まで停車したが、列車を降りることはなかった。三河東郷は9時09分から17分まで停車、列車を降りて馬防柵のある駅舎を撮影した。駅舎の中にはカバーのかかった簡易TOICA改札があった。来春に、TOICAの利用エリアが本長篠まで拡大されるからだ。新城や本長篠に着くと少しずつ客が減っていった。本長篠は鳳来寺山への紅葉需要があるからな。三河川合でも交換待ちのため、4分停車した。鬼の面モチーフの東栄駅を出ると、愛知県から静岡県に入る。
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