2011春改正概要（九州在来線特急）

ＪＲ九州の特急関係の改正概要は以下の通り

●九州新幹線開業に伴い、リレーつばめは全列車廃止、博多以南の有明は朝上り３本夜下り４本のみとして、早朝深夜の１往復を除いて運転区間を博多～長洲間に縮小する。早朝の２号は羽犬塚、瀬高を通過、下り３本は二日市にも停車する。
●博多以東の有明はきらめきに変更する。また、土日は門司港発935のきらめき103号を新設する。
●みどりとかもめの併結運転を取りやめ、肥前山口以東でも単独運転とする。それに伴い、一部時間帯では博多～佐賀間では毎時３本体制となる。
●「かもめ」「みどり・ハウステンボス」の全列車を新鳥栖に停車させる。「みどり・ハウステンボス」１往復を吉野ヶ里公園に停車させる。
●熊本～宮地間に特急「あそぼーい！」２往復を新設する。「あそぼーい！」のデビューはＧＷからとし、それまでは同じ時刻で「阿蘇ゆるっと博」号を運転する。「あそぼーい！」のうち、宮地1540の４号は新大阪行さくらに接続する。
●特急「きりしま」の宮崎～鹿児島中央間を２往復増発の10往復体制とする。国分・霧島神宮折り返しの設定を見直し、６往復体制から１往復体制とする。また、朝の西都城→宮崎及び夜の宮崎→都城に「きりしま」を設定し、ホームライナーは廃止となる。
●指宿枕崎線の鹿児島中央～指宿間に特急「指宿のたまて箱」３往復を新設する。下り２本については「みずほ」の接続を受け、博多～指宿間を２時間19分、新大阪～指宿間を４時間46分で結ぶ

●博多～南宮崎間の夜行特急「ドリームにちりん」を廃止する。その代わりに博多発2257と柳ヶ浦発438のソニックを新設、現状の柳ヶ浦ソニックは大分まで延長させる。
●延岡～宮崎間で運転されている「ドリームにちりん」「ホームライナー」「さわやかライナー」を廃止し、ほぼ同じ時間帯に「ひゅうが」を運転する。
●川内～鹿児島中央間の「さわやかライナー」「ホームライナー」を特急「川内エクスプレス」に格上げする。
●海幸山幸の宮崎発を1006に繰り上げる。上りの飫肥駅での停車時間を13分に延ばし、物産品を買う時間を確保する。
●かいおう１号を土日運休とし、その代わりに博多着958のかいおうを運転する。


博多～佐賀間の毎時３本は、70点ぐらい的中。現状のスジに、博多～佐賀間の区間列車を加えるだけだと思ったのだけど、全て単独運転になるとは。かもめに787が投入されるのだから、当然といえば当然か。
終日毎時３本にならなかったのが残念。比較的利用者の少ない時間帯は、１本だけ博多～佐賀間だけの運転でもいいのに。そうすれば、30分開きがあるわかくす号に勝てたのではないかと。

リリースでは、佐賀方面特急の博多発はか15、み32、か55。吉野ヶ里公園のリリースからみどりの新鳥栖発は01、それから推測するに肥前山口停車かもめは23分発、二日市停車かもめは44分発。それに対し、午後の直通さくらの新鳥栖着が55分でみどりに接続、熊本さくらは32分着で毎時運転とはかぎらないかもめに接続か。これで上りの接続が良くなかったら、新鳥栖接続は浸透しなさそうだ。上り熊さくらから、毎時運転かもめへの接続は良さそうだけど。


有明２号の熊本から博多までの所要時間は１時間27分、玉名、長洲、荒尾の３駅に停車するだけなのに、現状より10分の所要時間増。他の有明も７分ほど所要時間が増えている。線路の保守料を節減する為に最高速度を10キロ以上落としたかもしれない。でも、玉名や長洲の利用者にとっては、有明２号や７号の停車により博多での滞在時間が長くなったのはありがたいかもしれない。ドリームつばめの頃の停車駅をずっと踏襲していたからな。ＪＲ四国だったら夜遅くても小駅に停まるのに。

宮崎地区、鹿児島地区ではようやくホームライナーの特急化。ドリームにちりんと合わせて、朝夜のひゅうがが充実することになった。高鍋や田野から先は値上げになるけど、７８７の快適性を考えると仕方ないか。海幸山幸同様、25キロ以上でも特急料金500円が適用となるか気になるところ。
きりしまの霧島神宮系統は九州新幹線で充実させると思ったのだけど、削減か。その分、普通列車を増やすのだろうか。あの辺の駅は利用客が少ないけど、特急を長時間運転停車させるなら、各駅停車として客扱いした方が良かったかもしれない。
ドリームにちりんの廃止も予想した通り。去年６月に乗ったのが乗り納めになった。八幡浜～臼杵フェリーからの乗り継ぎもできて、色々と便利だったけどね。夜行バスを利用するにも中途半端な距離だし、新八代で新幹線からバスに乗り継ぐか。
かいおうの土日繰下げ設定って、あかぎに似ている。ウイークエンドかいおうはないとしても、かいおう91号にはしなかったのね。まぁ内房線特急も土日のみ運転でも通しだし。