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しーさるの鉄日記

JR西日本2022春改正(大和路線、万葉まほろば線、和歌山線)

JR西日本の2022年ダイヤ改正、大和路線、万葉まほろば線、和歌山線(王寺~五条間)の改正概要は以下の通り。

●平日朝時間帯の大和路線において、運転本数を見直し、等間隔化を図る。

●大和路線において、平日16~21時台の王寺発着列車を柏原発着に短縮変更する。

●平日データイムの和歌山線、万葉まほろば線の一部区間で毎時2本運転しているのを毎時1本に削減する。

●データイムにおいて、万葉まほろば線の和歌山線への乗り入れを取り止め、奈良~桜井~高田間での運転とする。

★大和路線

平日朝時間帯では、快速2本削減して毎時10本の6分間隔、普通は4本削減して毎時5本の12分間隔とする。久宝寺発で見た場合、6時59分から8時23分まで綺麗な12分サイクルとなる。加茂発区間快速は久宝寺で普通と緩急結合、奈良発快速は柏原と平野で普通を通過追い抜きする。

ラッシュピーク前には、王寺発6時22分の普通を増発する。この普通は柏原で直通快速に、王寺で快速に追い抜かれる。ピーク時は久宝寺発で見て、7時台は、区快3、快速8、普通6の計17本だったのを、区快、快速、普通5本ずつの計15本に減らす。8時台も大快1、区快4、快速4、普通7の計16本あったのを、大快1、区快1、快速6、普通4の計12本に減らす。

奈良発6時37分の直通快速は、奈良発6時42分に繰り下げる。時刻を繰り下げたためか、高田発快速との接続駅は久宝寺だったのを王寺に変更している。

区快は7時台は2本増えているが、8時台は3本減らしている。逆に快速は7時台3本減らしているが、8時台は2本増やしている。つまり、環状線直通は7時台は増えて、8時台は減ったということになる。快速系統の合計本数で見た場合、7時台が11本だったのが10本に、8時台が9本だったのが8本に減ることになる。改正前は7時21分から8時21分までは基本10分サイクルとはなっていたが、それは基本の話で8時前後は9分サイクルになったり、普通が12分開いたりと、10分サイクルが乱れる方が多かった。他路線同様、12分サイクル化で本数が減ったものの、わかりやすくはなった。

普通は、久宝寺発で7時16分、52分、8時47分が廃止となり、9~11分間隔だったところを12分間隔としている。7時台前半の02分、16分、22分と偏った運転間隔もなくなった。ラッシュ後の9時台も見直され、9時48分まで10分間隔、以降は15分間隔だったのが、9時16分以降から15分間隔となった。

奈良方面は8時台の区間快速3本のうち、1本を廃止に、残り2本はJR難波からの快速とする。普通についても1本の運転を取りやめる。

土休日は、奈良発6時00分の快速JR難波行を新設、快速運転時間帯を15分拡大する。その代わりに6時52分の大和路快速の運転を取りやめる。また、7時台、8時台は普通を1本ずつ削減する。9時代は普通と快速、大和路快速がそれぞれ9~10分毎で運転されていたが、改正で普通は15分毎に削減、大和路快速と快速は6、9分間隔となった。王寺発10時09分、24分の快速JR難波行については廃止する。

平日ダイヤにおいて、天王寺発で16時台後半から20時台前半にかけては、普通の1/3に相当する8本を、柏原~王寺間で区間廃止とする。このことで高井田、河内堅上、三郷へは最大18分開くことになる。柏原で通過待ちするし、県境だから仕方がないというところか。快速は減便はないが、天王寺発19時50分の区間快速加茂・高田行は加茂行だけの運転として高田行の連結はなくす。20時12分の快速高田行も20時10分の快速奈良行に変更、和歌山線への直通は19時33分から22時50分までなくなることになる。

平日夜間は改正前は21時27分発から普通が15分間隔となっていたが、改正後は20時15分発からと1時間以上も早くなる。このことで20時台の普通は6本から4本に減少する。快速についても天王寺発20時41分の加茂行(JR難波発33分)、21時12分の王寺行(JR難波発21時02分)を廃止に、21時台後半からだった15分サイクルが20時台後半からとなる。終電時間帯は天王寺発23時48分の快速奈良行(JR難波発23時41分)を廃止して、快速運転時間帯を20分縮小する。

土日夕方以降も、改正前は17時台後半から間隔が狭まり、19時台前半まで30分サイクルに大和路快速2、快速1、普通3となっているところを、大和路快速2、普通2とデータイムと同じダイヤ体制とする。平日同様、最終快速を廃止するほか、22時35分の快速奈良行(JR難波発22時26分)も廃止する。

★万葉まほろば線(桜井線)

万葉まほろば線(桜井線)平日の11時台~14時台において、奈良~桜井間の列車4往復を廃止する。土休日は列車本数に変わりはない。奈良~桜井間は1984年10月の奈良線電化時に奈良線からのα列車を直通させる形で毎時2本体制に、1994年に奈良線との直通がなくなった後も毎時2本をキープした。今回の改正では、平日のみだが38年ぶりに毎時1本となる。

11時代~14時代の奈良発を見ると、改正前は07分桜井行、37分の和歌山行、王寺が設定されていたが、改正後は24分の高田行となる。土休日はこれに54分の桜井行が加わる。奈良線の奈良着は普通が04分、34分、みやこ路快速が18分、48分だから、普通からの3分接続が、快速からの6分接続に変更、京都から天理まで77分かかったのが64分に短縮される。ただ、近鉄でも63~66分と変わらないうえ、本数も多く、値上げも910円とJRの990円より安い。なお、次の改正では奈良での接続時間を短縮して、京都~天理間の所要時間を60分に短縮している。

一方、桜井発奈良方面も27分と57分の桜井始発だったのが、37分だけになり土休日は07分の桜井始発が加わる。つまり10分の繰り下げとなる。奈良着も桜井発と同時刻、さらにみやこ路快速京都行は同時刻に奈良を発車するので、接続をとるか微妙なところだ。なお次の改正では奈良着を1分繰り下げて、みやこ路快速とは接続しなくなっている。、

桜井線から、和歌山方面へ乗り入れは朝の五条発奈良行2本の除いて取り止めて、桜井線内での運転に戻す。王寺方面との直通についても改正前より削減する。五条以南と万葉まほろば線の直通列車はなくなり、和歌山~奈良間の3時間のロングランは見られなくなる。天王寺で紀州路快速と大和路快速を乗り継げば、1時間50分くらいだから、乗り換えなしでも需要は少ないのかと。和歌山~奈良間の列車は、和歌山~王寺間列車、王寺~桜井~奈良間列車を統合する形で1997年3月改正で設定されたが、今回の改正では25年の歴史に幕を閉じることになる。


★和歌山線(王寺~五条間)

朝時間帯は、高田発6時53分の快速JR難波行を王寺止にして、代わりに7時24分の王寺止を1分繰り上げて、快速JR難波行に変更する。このことで7時台の高田での快速JR難波行は08 23 39 04と連続することになる。

平日データイムの高田以北は、改正前は10時台から15時台前半まで王寺~高田間で完結する列車が毎時2本運転されていたが、改正後は和歌山方面との直通列車が毎時1本だけ走るダイヤとなる。土休日データイムの本数は毎時2本で変わらないが、半数が和歌山方面へ直通することになる。和歌山方面に直通しない高田行のうち4本は王寺発39分だったのを26分に繰り上げる。高田始発の王寺行も高田発36分だったのを49分に繰り下げる。このことで30分毎だった運転間隔は20分、40分と偏ることになる。

王寺~高田間は、1984年の電化前から、和歌山線と桜井線からの直通が走ることで毎時2本がなることが多かった。電化して数年後の1986年頃には王寺~高田間完結列車を増発して毎時3本に、1996年にはJR難波発着の快速として直通するようになった。ところが2011年にJR難波発着の快速は毎時2本に、227系に統一した後の2020年改正ではそれも消滅して、王寺~高田間での運転となった。今回の改正では、平日だけだが毎時1本と2011年以前の1/3となった。高田、JR五位堂、香芝は近くに近鉄の駅があるけど、それがない志都美、畠田は厳しいところだ。

夜間時間帯は王寺発20時15分、35分の大和路線からの直通を取りやめ、王寺始発に変更する。

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