JR九州のダイヤ改正、熊本、鹿児島地方の改正概要は以下の通り。
●熊本発0時12分の八代行の運転を取り止め、23時32発を23時52分に繰り下げる。また、熊本発22時34分の三角行を22時49分に繰下げる。
●八代発8時09分の快速熊本行の運転を取り止める。
●豊肥本線において、熊本発0時13分の肥後大津行を23時54分に繰上げ、23時38分の光の森行の運転を取り止める。また、肥後大津発5時39分の熊本行の運転を取り止める。
●宮崎発8時15分の鹿児島中央行『きりしま』、鹿児島中央発17時17分の宮崎行『きりしま』の運転を取り止める。
●『指宿のたまて箱』を臨時列車に格下げする。
●鹿児島中央発20時25分の串木野行を川内まで延長変更させる。また、串木野発21時13分の鹿児島中央行も延長変更し、川内発21時00分とする。
●鹿児島中央発23時55分の川内行の運転をとりやめ、23時10分発を23時30分発に繰り下げる。また、鹿児島中央発23時52分の国分行も23時30分発に繰り上げる。
●鹿児島中央発23時25分の喜入行を五位野行に短縮して、23時30分発に繰り下げる。23時55分の五位野行は運転を取り止める。
--------------------------------
JR九州のダイヤ改正、熊本、鹿児島地区ではほとんどの路線で、20分から30分の最終繰上げを行なうことになった。
熊本発八代方面は0時12分発の最終を廃止、23時32分発を23時52分発に繰り下げて最終とする。最終が20分繰り上がるものの、23時43分着の最終『さくら』からの接続時間が9分に短縮される。逆に三角線は22時34分の最終を22時49分に繰り下げる。川尻、宇土方面は、22時30分、49分、23時05分と運転間隔が平準化される。但し、その次は時刻繰り下げなので最終まで47分も開く。利用客がコロナ前より6割も減少しているから仕方がない。
それより前の時間帯では、熊本発21時09分の八代行を21時17分に、21時36分の八代行を21時51分に、22時11分の八代行を22時30分に繰り下げる。このことで、熊本着21時10分の『みずほ』、21時39分の『さくら』、22時22分の『さくら』といった下り新幹線から10分前後で接続させる。
豊肥本線は、肥後大津行最終を19分繰上げの23時54分に変更する。八代行最終が出てすぐに発車というのは改正前と変わらず、最終『さくら』からの接続も見直される。23時38分発がなくなるので、23時15分から54分まで39分開く。また、肥後大津発5時39分の熊本行も運転取りやめとなり、5時12分発から55分発まで40分以上のタイムラグが発生する。接続していた熊本発6時21分の『つばめ』博多行も廃止になったから、需要がないのだろう。
八代発8時09分の快速熊本行は、元々九州横断特急2号だったもの、2016年改正で鹿児島線区間だけ快速として残ったが、九州横断特急が停車していた松橋は通過となった。肥薩線の復旧もわからない状況では、送り込み回送としての機能もなくなり、今回の改正で廃止されることになった。キハ140の単行が新八代~熊本間ノンストップで表定速度76キロを叩きだすのは趣味的には面白いが、肥薩おれんじ鉄道からの接続が無く、先行の普通列車から12分しか空いてないことを考慮すると、利用率が悪かったのだろう。この快速の廃止に伴い、先行の八代発7時57分を5分繰下げて八代発8時02分とする。熊本での豊肥本線への乗り換えがホーム別3分だから、少し厳しくなる。
鹿児島地区では、宮崎発8時15分(国分発9時49分)鹿児島中央行と、鹿児島中央発17時15分宮崎行の『きりしま』の運転を取り止める。国分発9時49分の廃止で、隼人発は9時30分から10時07分までタイムラグが発生する。但し、40分以内のタイムラグが発生するのは隼人だけで、国分や加治木から先では45~48分のタイムラグが発生する。国分発9時59分の設定時刻を繰り上げることで、運転間隔を平準化させ、鹿児島中央発10時49分の『みずほ』に接続させてほしいところだ。
鹿児島中央発17時15分の『きりしま』廃止で、16時58分の国分行から17時33分の宮崎行までタイムラグが発生する。17時33分発は、通勤需要だけでなく、17時01分着、10分着の2本の新幹線からの接続を受けるので、2両が充当されれば混雑することになる。
指宿枕崎線の特急『指宿のたまて箱』については、閑散期の平日の運転を取り止め、定期列車から臨時列車に格下げする。といっても改正後は、春臨、夏臨、冬臨とずっと毎日運転している。コロナ禍の中ですら、この状況だから次の改正では定期列車に戻される可能性もある。
川内方面については、まず鹿児島中央発20時25分の列車を串木野行だったのを川内行に変更する。このことから串木野から先に行くのに19時57分から21時04分まで開いていたのが解消される。逆方向も川内発21時00分を串木野以北で増発、20時37分から21時40分までの1時間強のタイムラグを解消する。
23時台の川内行は10分、55分とあったが、利用客がコロナ前より半減したので、30分発の一本に統一し、終電を25分繰上げる。逆方向の川内発鹿児島中央行も23時33分の運転を取り止め、最終を22時37分と1時間近く繰り上げる。このことで、川内着23時08分の新幹線から接続する鹿児島線がなくなるが、終点の鹿児島中央まで出れば川内行があるので問題ない。ただし、遠回りするので例えば串木野では23時47分に到着できたのが、0時06分と19分遅くなる。
日豊本線国分方面は終電を22分繰上げるが、列車の削減はない。指宿枕崎線も23時55分の五位野行の運転を取り止め、23時25分発の喜入行は五位野行に短縮変更し、23時30分発に繰り上げる。このことで、五位野までの最終は25分繰上げ、喜入までの最終は27分繰上げとなる。鹿児島地区では終電繰上げに伴い3方向全部が23時30分発で揃い、最終『さくら』から10分で揃うことになる。全路線の最終列車が23時30分に発車する現象は大分駅でも見られる。
最新の画像もっと見る
最近の「情報(西日本)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事