しーさるの鉄日記

2021年名鉄ダイヤ改正(名古屋本線)


本線では、5月改正において、平日データイムは豊川稲荷~名鉄一宮間急行、土休日データイムは豊明~津島線方面準急の運転を取り止めることになった。

改正前の名古屋での本線下り優等の発車時刻を見ると、13急豊 18快豊 22急吉 29急稲 33特豊となっていた。名古屋での急行豊川稲荷行は、新安城まで急行吉良吉田行が7分先行するので、そんなに利用率は良くなかった。急行豊橋行と違い、美合で緩急接続をするわけでもないし、鳴海で特急待避するから特急停車駅へは有効列車にならなかった。

急行停車駅の鳴海、有松、前後へは、急行吉良吉田行だけでなく、その数分後の普通がフォローすることになる。前後着は5分遅くなる。前後での緩急結合が半減するので、富士松、一ツ木に行くのが不便になる。名古屋~富士松までの所要時間は、急行豊川稲荷行からの乗り継ぎが30分だったのが、急行吉良吉田行からの乗り継ぎで37分ということになる。

また、美合で急行豊橋行が普通で追い抜き、運転間隔が短い為、東岡崎から先は急行停車駅でも実質毎時2本となっている。普通の運転時間帯だけでもずらせば、急行停車駅でも毎時4本となる。岐阜方面は本宿~東岡崎間で平準化されており、特に美合発は15分毎になっている。このことで、東岡崎で普通から特急に乗り継ぐ場合と、知立で急行から快速特急に乗り継ぐ場合の選択が可能となる。

名古屋で一宮方面を見ると、08特 13急 25特 27急から、13分の急行一宮行が廃止されることになった。そのことで、名古屋から須ヶ口、新清洲に行くのが不便になる。そこで、10~16時台に、須ヶ口~金山間の普通列車を毎時2本増発してフォローすることになった。この増発列車は、須ヶ口~金山間で運転するわけではなく、須ヶ口から佐屋への津島線の普通、金山~知多半田方面の常滑・河和線の普通を一本化するような形となり、知多半田発佐屋行、須ヶ口発河和(一部内海)行としての運転することになる。佐屋行普通、須ヶ口始発は、岐阜方面への普通とすぐに接続するので、新清洲へのタイムロスは少ない。

実質的には急行から普通への格下げなので、西枇杷島、新川橋の停車本数は、毎時2本から毎時4本へ倍増した。名古屋に近いのに30分おきにしか列車が停車しないのは疑問だったが、ようやく解消されることになった。西枇杷島は、JRの枇杷島まで歩いて10分ほど、急行の普通格下げで停車本数はJRと並んだ。しかし、西枇杷島からだと、名古屋も金山も名鉄が40円余計高いうえに、時間も余計にかかるから、利用客数はそれほど増えないと思われる。

土休日については、データイムの豊明発佐屋行、弥冨発豊明行の準急(名古屋~佐屋、弥冨間は普通)を廃止する。二ツ杁、有松は、土休日のみ運転の国府発着急行(11月改正までは豊川稲荷発着)を特別停車させてフォロー、東枇杷島、西枇杷島、新川橋は吉良吉田発着の急行を名古屋~佐屋、弥冨間で普通に格下げしてフォローする。二ツ杁では、平日は常滑線普通と吉良化急、土休日は国府急行と吉良化急が停車し、毎時4本体制となるが、西枇杷島、新川橋は国府急行が通過するので土休日は毎時2本のままとなる。

07、37の準急豊明行の廃止で、特急通過駅は59~13まで14分のタイムラグが発生する。準急は、唯一前後で普通に接続するが、6分後の急行豊橋行も前後で同じ普通に接続するから、豊明から先へは問題ない。下りも、前後では豊橋発急行の後追いなので、国府発急行を有松に停車させれば問題ない。名古屋から西枇杷島、新川橋に行くには、改正前は、04、34の普通佐屋行(豊明~名古屋間準急)だったのが、改正後は、21、51の普通弥冨行(吉良吉田~名古屋間急行)に変わる。

名鉄岐阜まで乗り入れていたミュースカイは、一部列車を名鉄名古屋折返しに短縮変更する。2011年のダイヤ改正でデータイムを中心に名鉄岐阜乗入れを取り止めたが、今回はさらに区間廃止する。区間廃止対象となるのは、平日が名鉄岐阜発1022、1822、中部国際空港発1607、1706、2207の5本、土休日が名鉄岐阜発722、1022、1722、1822、1922、2022、中部国際空港発1607、1707、1807、1907、2207の11本となる。残った名鉄岐阜発着ミュースカイは、平日が名鉄岐阜発557、922、1922、2022の4本、中部国際空港発が800、907、1806、1906、2007、2107の6本、土休日が名鉄岐阜発603、822、922の3本、中部国際空港発713、759、907、2007、2107の5本となっている。土休日夜は名鉄岐阜行が5本から2本に、中部国際空港行に至っては全滅した形だ。それ以外の時間帯にミュースカイに乗るには、中部国際空港へは快特からミュースカイへ、中部国際空港からはミュースカイから特急に、数分の接続で乗り継ぐことになる。

名鉄岐阜から中部国際空港まで直通する一部指定席の特急もあるが、常滑線内で余計に停車するため、乗り換える場合に比べて5~7分余計にかかる。そのため、先述のミュースカイとの乗り継ぎの方が速い。なお、現状では、データイムのミュースカイはこの前のGWのような多客期以外が運休となっている。特急の指定席でも設備的にはミュースカイと変わらない。時間は余計にかかるが、飛行機に乗るまでの時間を考えると微々たるものだ。

夜間時間帯については、名鉄名古屋発23時01分の特急国府行を23時00分の快特豊橋行に変更する。このことで豊橋への最終は、22時43分だったのが、23時01分に繰り下がる。豊橋への最終は18分繰り下がったものの、JRの名古屋発23時57分の快速豊橋行に比べると1時間近く早い。豊橋からの最終の急行鳴海行は23時34分だったのを23時41分に繰り下げる。このことで豊橋着23時29分の最終ひかりからの接続を確保する。ちなみに名古屋から鳴海への最終もこのひかりが接続する。

名鉄名古屋発23時35分の特急伊奈行については、国府行に短縮変更、伊奈への最終は23時19分に繰り上がる。23時57分の最終特急東岡崎行については23時52分とし、知立、新安城も含めて最終を5分繰り上げる。この影響で49分の準急豊明行は鳴海待避となるため、鳴海から先で3分繰り下がる。

竹鼻線については、夕方に夜にかけての、名鉄岐阜乗り入れを取り止め、名鉄岐阜~笠松間の急行を削減したが、それは別に触れることにする。


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