・・・おまけに、それを借りて換える図々しい私(汗)
その本は松本大洋さんの”Sunny”。
たぶん、オススメがなかったら読まなかっただろうなぁ・・・。
でも、読みだしたら、これが止まらない!
(あ、サスペンスものではありませんよ!)
星の子学園という様々な事情を持つ子供たちが、親と離れて暮らす場所が舞台です。
そして、タイトルにあるSunnyとは園の片隅に放置された車のこと。
(昭和の子にとってはSunnyはメジャーな車だったんです)
時に明るく、楽しげなこどもたちの生活。
大きな事件が起きるわけではないし、あくまでも日常のはなし。
ひとつひとつのエピソードが言葉少なめに、綴られていきます。
(むしろ、読者の想像にまかされるような感もあります)
そこには親と離れて生活する不安感、切なさ、やるせなさが漂っていて・・。
こう書くと、救いがたい物語に思えますが、そうではないのはやはり子供たちの持つ
明るさとたくましさ、そして見守っている周囲の大人の存在があるからかもしれません。
本来は、引用とかしないほうがいい、と思います。
だって、文章だけではなく、あの絵も併せてのSunnyの世界なんですから。
それに、どのエピソードも愛しく思えるので迷うのですが
でも、どうしてもここの部分だけは紹介したい!というところだけ引用しますね。
母親から星の子園に長く預けられている少年ハルオがお母さんに会う前のせりふ。
オレ、ほんま言うと お母さんに会いたないねん。
ちゃうで。
会いたいねんで・・・ 会いたいんやけどなあ・・・
会うてしまうと もう別れるときのこと考えて 胸んとこいっぱいになんねん。
そやけど会えるのて一年のうち三回ぐらいやろ。
なんや会うてても半分くらいから もう別れるときのこと ばっか考えてしまうねん。
今はもう会うこと考えただけで怖あなるんよ・・・
ああ、こういう思いしたことあるなぁ・・・。
切ない、胸がキリキリするような言葉。
・・号泣はしないけど、じんわりと涙が出るようなせりふ。
こどもたちの今後が気になって、次巻の発売が待ち遠しい、作品。
こういう、まんがの世界もあることを教えてくださってありがとう、まあるさん♪
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kurosan
まある 妹
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