放射というのはエネルギーの交換形態の一つ。温度の高い物体が熱エネルギーを放つ挙動。
太陽から放射されるエネルギー、通称太陽放射(表面温度6千度といわれる高温から発される短波放射)に対しては、地球大気は透明というか、透過する波長だけが地上に到達している。大気は太陽光で暖められない。太陽エネルギーは地表面を暖め、地表面がいったん受け取った熱エネルギーを改めて放射したときの、通称赤外放射(平均温度20度そこそこの地球が放つ長波放射は、最大波長域が赤外線のところなので)によって大気は暖められる。上空ほど冷たいわけ。地表面に近いほうが暖かい。
太陽エネルギーを吸収しない夜の地表面は、ふたをしていない風呂のようなもので、エネルギーを放射するいっぽうだ。主に水滴から成る雲は、赤外放射をよく吸収する(水蒸気は地球温暖化気体だ)ので、上空に雲があると、その雲が、吸収したエネルギーを上だけでなく下にも放射して、いくらかは戻ってくるので雲がないときよりも冷えにくくなる。
いやね、最近、夜が寒いなと。
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