玄関に一本だけクロガネモチの木がある。赤い実が付いたのを見たためしがないが、どうやら雄木と雌木があって、雄木には生らないのだそうだ。なんだよ。
そして、たぶん今年が初めてではないけど、枝にびっしりと茶色っぽい粒が付いていた。枝の模様かな、とやり過ごすには無理があって調べたら、何かの虫の卵かと思いきや、ルビーロウカイガラムシ(介殻虫)の成虫なのだそうだ。臙脂色なので臙脂虫とも。
夏に産卵時期を迎える前に駆除しておきたいが、殻に覆われた成虫に選択的に効く農薬はないらしく、最も有効なのがテデトールとのことでもはや地道に削ぎ落とすしか手段がない。一週間ほどの幼虫の時期だけが農薬駆除の適期といえど、移動が遅すぎて全然気がつかないものらしい。成虫も木に張り付いて動かないことを選んでおり足は退化しているとか。そして身を守る蝋質の覆いを作り中にこもる。
数日前に金属ブラシで多くを落とし、その数は感覚で千匹から二千匹の間。そして今日は先の少し曲がったピンセットで千匹から二千匹の間くらい取り除いた。外しただけで死ぬわけではないから土に落としても繁殖はするらしい。だから大きなビニール袋で受けてやっていたけどすぐに面倒でどうでもよくなって、もう落とし放題に。マイナスドライバーでも良さそうだけど、枝の裏側をいちいち見たり持ち替えたりしなくて済む曲がったピンセットはよかったと思う。
まだ取りこぼしはあるものの、今後は毎朝ちょっとずつ取っていく程度で間に合いそう。とにかく木が一本だけでよかった。
そんな日。
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