車にステッカーを貼ることについて

　特に犬ステッカー。犬が乗っています、や、こんな犬飼ってますよのアピールなのか。あら、お宅マルチーズ飼ってるんですか、うちももっとかわいいマルチーズですのよ、みたいにオーナー同士が親睦を深めるための目印にはまあ悪くないのかもしれない。でも、本当に貼ってる人はみんな飼っているものなの？

　宣伝効果を期待するもの。これはわかる。というか当然にそのためのものだと思っている。信用のために自社の名前を入れる場合もある。ただ「TOYOTA」のトラックは、あれは車にもともと入っていてしょうがないんだけど、目立つ文字で大活躍しちゃったばかりにチャドの内戦が「トヨタ戦争」と呼ばれることとなった。

　ケンウッドのスピーカを搭載している人が「KENWOOD」のステッカーを貼っているのは、何の義理があって宣伝しているのかと思わないではないけど、積んでいるのを誰かに言いたいのかな。それがどの程度の価値を持つものなのかがわからないので、その人がどのくらい言いたくて仕方がないのかが理解しづらいけど、とにかく主張したいのだろう。アンテナが立っていないのに「YAESU」のステッカーを貼ってあるものなどますます理解できないが、まあ、嬉しいのかな、くらいは思う。たいていの場合、好印象はない。なんというかな、浅さを感じるといいますか、軽く薄く見えてしまうというか。

　日の丸を貼っている車も時々見る。国旗に対する純粋な敬意と受け止めてもらえるのならば僕も貼りたいほうなんだけど、こればかりはどうも、特別な職業の方ですか、と思われがちな気がしていけない。