若者がエレベーターに乗り込んできた。知らない人同士数人で、無言のまま時が過ぎる。程なく、「ぶっ」と特有の振動音が聞こえたかと思うと、その人が「ごめんなさい」と謝った。放屁か。
瞬間、居合わせた皆は一様に、「気にするな」という風に無関心を装い平静を保っているように見えたが、たぶん揃って息を止めていた。
言わなければ誰も確信を持って断定できなかったと思うんだけど、ここで謝ったばかりに、皆の胸中で彼は非難されていたのではないか。そこで謝ったということは彼は間違いなく「いい人」なのに、そのせいで好感度が下がるという珍しい現象。
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