1500mクラブ

運動不足は健康の大敵

中規模の気象

2005年12月31日 | 気象

 地表面付近の温度が高く、上層の温度が低い状態が「不安定」。上のほうが比重が大きいので、上下がひっくり返って対流が活発になる。水蒸気の多い空気が対流圏の上端まで上がりながら作られたのが積乱雲。

 積乱雲は、雨を降らせながら衰退する。ただ、降雨とともに冷たい空気を引きずりおろし、その下降流が地面に衝突して広がり、この空気の壁(ガストフロント:突風前線)で周りの暖気を押し上げて次の積乱雲を作るパターンが繰り返されることがある。先日の秋田=新潟間の鉄道事故も、こんな激しい下降流による突風前線が原因という説がある。突風なので予想はできないけど、突風の起こりやすい状態であったとは後からなら言えるかもしれない。おっと、話が脱線した。

 台風。水蒸気が凝結するときに外部に放出される熱が、台風のエネルギー。海面水温がだいたい27度以上のときの熱帯収束帯(貿易風が上昇するあたり)で主に発生。上昇流がきっかけになる。台風の北端と南端では風にかかるコリオリ力が違い、コリオリ力の大きな高緯度側に向かって台風は進む。北半球ではまず貿易風に流されて北西に進み、偏西風帯に入ると北東に進路を変える。上陸すると、水蒸気の供給が減ることと地表面の摩擦とで、台風は急速に弱まっていく。ここまで「一般知識」。そしてこれは「専門知識」の範疇かもしれないけど、台風の「上陸」とは、台風の中心部分が北海道・本州・四国・九州のいずれかに到達したとき。沖縄には「上陸した」とはいわない。

 …というあたりのことを押さえた上で、参考書を読んでいこう。

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