対流圏ではなくて、今度は成層圏と中間圏、似たようなものなので二つ合わせて「中層大気」の話。
「地球大気」でも触れられていたように、成層圏はオゾンの紫外線吸収で温められている。でも温度が一番高いのは、成層圏の真ん中あたり。上端でも下端でもない。というのは、紫外線の強度は上のほうが強いんだけど、オゾン生成の素になる酸素が下ほど濃いから、たぶんバランスが一番いいんだろうね、間を取って真ん中の温度が緩やかに高くなってる。
高いのはあくまで「温度」であって、1000hPaのところまで熱の出入りなしで持って降りたと仮定したときの温度「温位」は、温度どころの上がり方ではない。対流圏と比べて温度変化はなだらかだけど、「温位の鉛直方向の変化」を問う出題には要注意だ。耳で聞いたら「おんい」だけど、目で見たらつい「おんど」と思い込んでしまうこともあるかもしれない。ひどい試験だ。
それはおいといて、夏半球・冬半球とも、高度10kmくらいまでの対流圏には西風のジェット気流がある。高度90kmくらいまでは夏で東風、冬で西風。熱帯で吹き上がった風が、高気圧に覆われた夏は、北半球では時計回りになるから東風か。冬は逆。ところが、高度90km以上ではまた東西が逆転するらしい。なんで?
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