インターステラー
*完全ネタバレ*注意
この映画むっちゃすごい。
SF嫌いなんだけど、これは退屈しない。
最初は、ああ、ありがちな人類の危機、地球の最後系かな~って思うのだが、それだから、ストーリーの壮大さに余計驚かされる。
インセプションもかなりな映画だったけど今回もまたやばかった。
ざっと、本当にざっとかいつまんだらこう。まず主人公は父親で、小さな息子と娘と暮らしている。娘の部屋の本棚から本が勝手に落ちてくる現象が発生、主人公は、その異常について分析するよう娘に言う。小さな少女は、その現象をちゃんと分析して一つの答えに行き着く。
主人公は元々エンジニアで、地球を救うように説得され宇宙へ旅立つことになる。
出発の日、大好きなパパが遠くへ行く事を徹底して拒む娘が、必死になって行かないでと泣く。娘は、異常現象の分析の結果をそこで父に見せて説明する。
落ちてきた本はメッセージで、そのメッセージとは「stay」行くなと言う警告だと。
主人公は娘と折り合えぬまま辛い旅立ちとなる。一緒にいく仲間たちの中に紅一点、女性もいる。彼女を演じるのはアン・ハサウェイ。実は彼女の恋人が前に宇宙へ飛び立っていて音信不通になっている。
宇宙でも、ブラックホールの近くになると、そこでの一時間が地球での何年とかに相当するほどで、つまり宇宙では1分も無駄な時間を使えない。一刻も早く任務を遂行し人類を救わねばならないのだ。
だけど一生懸命宇宙の星々に行き着きながら、仲間が死んだり、トラブルも多く、全然うまく進まない。
最後に着いた星では、なんとそこで仲間が来るのを待っていた同僚が、主人公を殺そうとし、仲間を殺して宇宙船を奪うと、宇宙へ飛び立ってしまう始末。この酷い男はマット・デイモンが演じる。さて、主人公はなんとか女性の同僚に助けられ、宇宙船で男を追っていく。男は勝手にドッキングしようとして失敗し、死んでしまう。
ここでのアクションが本当にすごかった。
なんだかんだで、地球から送られてくるメッセージの中では、娘も息子も随分と大人になっており、最早自分たちを見捨てたと思い父を批難する。返事を返せない父はただただ辛く涙する。
主人公が地球を救うためのプロジェクトと言うのは、実は嘘っぱちで、なんと騙されていたとわかる。
今までの苦労は一体?
女性は、彼氏の行った星へ行きたいと思ってる。そうさせるため、主人公は連れてきていた頼りになるロボットと協力し彼女を送り出す。ただ、主人公は犠牲になる覚悟を決めていた。そうしなければ彼女を送り出すことができなかったからだ。
宇宙へ放り出された主人公は、いつの間にか摩訶不思議な世界にたどり着く。
そこは娘の人生の次元が幾つも展開している場所で、まだ通信可能なロボットと連絡を取りながら、娘に自分の存在を気づかせようとする。主人公は、見えているものの そちらへ行く事はできず、じっと覗いた一つの次元の向こうでは、あの日宇宙へ旅立つ直前、娘に止められた時の一部が見える。主人公は、なんとか娘に自分が宇宙へ行かないように止めさせるため、本を本棚から落としてメッセージに気づかせる。
あの異常現象は主人公の行いだったという事だ。
娘はパパを止められず出発させてしまう。だが、地球を救う方法を得た主人公は、娘にそれを暗号で送る。
パパが娘にくれた腕時計の針を使って。
そこへやってきた娘が、色々ありながらその暗号に気づき、地球は救われる。
主人公は、宇宙を漂っているところをパトロールみたいなものに救出されて病院で気づく。そこはコロニーで、救われた人類が建設していたようだ。
主人公は、宇宙にいたせいで、とても年を取っているはずだが見た目は変わっていない。そこへおばあさんになった娘が家族とやってくる。父と再会し、その後息をひきとる娘。
そのころ、彼氏のいる星についていた女性は、そこで結局助けが来るのを待つことになっていた。
主人公は、再び、宇宙船へ乗り込み、女性を救うために旅立つ。
おしまい。
まーざっといったにも関わらず長い。
実際もっと色々ある。
ともかくこの映画の中でも特に良いのが、この主人公の運転さばきやアクション。実に感動的!
それにちゃんと娘にも合うし。
そもそも、女性に未来を託し犠牲になって終わり、ではないのが面白い。
しかも、あの不可思議な次元の空間。
その展開には、本当に驚かされる。
地球は救われるし、この分だと描かれていないが、主人公はちゃんと女性のいる星にたどり着き、一件落着してるだろう。
こんなスケールのお話は、見たことない気がする。
ゼログラビティとか凄いと言われても何も思わなかったし、SFの良さがイマイチわからない。スターウォーズは好きだけどSFって言うよりファンタジーだし。
でもこの映画はやばかった。
凄いスケールで、呆気にとられる。
ありがちな展開じゃないし、感動した。
名作だと思う。
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