私の小遣い

小学校高学年の頃、私の小遣いはバイト制だった。


毎週日曜日は父親に小突かれながら牛乳の品出しやレジのサッカをこなしていた。


小学生ながら周りよりは断然金を持っていた。
（今の俺よりも持っていたかも(T . T)）


ある日、家族で外食をしに出掛けた。


歩いて江戸川橋方面に向かった。


今の大王つけ麺の向かい方にTOYOTAのお店があった。


店頭にはカッコいいクラウンがとまっていた。価格は思い出せないが５００万とか掲示されてたような。。。


それを見た私は父親に向かって


『クラウン安っ！！こんな５００万なんてすぐ買えちゃうよww』


そう、調子に乗った。


さっきまでとても機嫌の良かった父親が急に足を止めて私の方を掴んで言った。


『あんまり調子にのるな。あの金額を稼ぐのがどれだけ大変か自分の小遣い勘定してみろ。


皆はな、汗水垂らしてやっとの事で隣の安い車に乗ってるんだ。これからはもう少し考えてからものを言え。』


普段は本当に穏和な父にえらく怒られた事を今でもたまに思い出す。


今の俺がそんときの自分に会ったらぶん殴ってるな。


親父は手を出さなかっただけ優しかったのだなw