Comer, beber, y dormir

スペイン、カタルーニャ地方から
日々の食生活、買い物など

今年のペセブラ

2010-12-17 | diari

クリスマスまであと 10 日足らずということで、町はクリスマス一色。
街中では通りごとに色々なイルミネーションがかかりとてもキレイだし、ショーウィンドウはツリーやポインセチアで飾り立てられている。おそらく、キリスト教系のクリスマス的装飾はどこも共通で、あまり変わり映えしない。

せっかくなので、この国特有のクリスマス的装飾を見てみよう。

公式発表では国民のほとんどがキリスト教 (教会に行くとか、信心深いかとかは別にして) のこの国ではキリスト生誕の 12/25 と、東方三賢者が贈り物を携えてやってくる 1/6 がメインイベント。
その物語をジオラマで表現するいわゆるミニチュア版の装飾がこの時期になるとお目見えする。
カステリャーノ語では「ベレン」、カタルーニャ語では「ペセブラ」と呼ばれる。
各家庭から市役所までみんなが思い思いのペセブラを飾りクリスマスを迎えるわけだ。

これは市役所のペセブラ。市役所前の広場に毎年飾られる。



キリスト誕生



東方三賢者の来訪



羊飼いたちへのお告げ

と、ここまでは多分ヨーロッパのどこでも見られる風景なのだが、
ここカタルーニャではもう一人忘れることのできない重要人物がいる。

天使が羊飼いたちにキリストの誕生を告げて祝福している、まさにその重要な瞬間に、なんとかげに隠れて、用を足している人物がいるのだ。



この勇気ある人物の名は「カガネ (カタルーニャ語)」。辞書によれば「脱糞する人」。
直接的な表現でアレだが、ほんとなのだ。
このペセブラは市役所がやっているので規模も大きいが、例えば、家庭ではキリスト誕生の場面だけしか作らないこともある。でも、カガネは必ずや厩のカゲとか、岩のうしろとかに鎮座しているのだ。緊張する一瞬にもユーモアを忘れない心意気が何とも微笑ましい。子供たちはキリスト生誕を見るより、このカガネを見つけることの方が楽しみなのではなかろうか。この時期にカタルーニャを訪れることがあれば、ぜひ「カガネ」を見つけてほしい。




【本日の弁当】


梅干ドカーン







ずっしりと重い、ごはんたっぷり

2010-12-16 | El menu del dia

そぼろー。詰め方がイマイチできっと開けたときにはなだれを起こしていることでしょう。
ごめんね、オットよ。ずっしり重かった。

こちらの卵は消費期限が 1 か月と不安になるくらいに長いです。ずっと恐くて大好きな玉子ご飯は無理と思っていたんだけど、アネに聞いたら海外では調理するのが基本だから長いのではないか、とのこと。要は、新鮮な卵が手に入れば生食は 1 週間以内に、それ以降は火を通せば良いのだと。

うちは筋金入りの田舎なので養鶏所も目と鼻の先にある。市場で売られる卵もとっても新鮮。
そういうわけで、念願の玉子かけご飯、いってみました。おいしかったー。卵黄が盛り上がってました。