Comer, beber, y dormir

スペイン、カタルーニャ地方から
日々の食生活、買い物など

がんばれカタルーニャワイン

2011-01-11 | Vino i cava
アメリカのワイン雑誌「Wine Enthusiast」で2010年のトップ100ワインが発表されました。
なんとカタルーニャワインのエントリーはゼロ、という残念な結果。
スペインワインのエントリーは7本、トップはリオハ産 (Remírez de Fanuza 2005 (DOQ Rioja)) でした。
カバではベストバイ100の方に Casteller NV Brut がランクイン。
話題に上がったリオハ産のワインは試してみたいなと思ったら 82 ドルですって。やっぱり高価!

Casteller は今度、ワイナリーに行ってみましょう。

それにしても上を見ればきりがなく広く果てしないワインの世界、私は身の丈にあった
デイリーワインで地道に勉強していきたいと思います。




こちらはクリスマス期間、路地にかかる装飾です。Rocafort 通りのものでした。
来年はもっといっぱいこの写真を撮りたいですね。







王様あたり

2011-01-06 | diari
1月6日は主顕節、キリスト教の祝日ですが、スペインの多くの州も祝日としています。
カタルーニャではサンタではなく三博士が贈り物を持ってくるので、
キリストとは無関係な赤い服を着た白いひげのおじいさんよりも
説得力があるというか、キリストにちなんでいると言えます。
とにかく、年の初めか終りにはみんな誰かに贈り物をしたくなるものなのでしょう。
それが物品であれお金であれ、洋の東西を問わず、各地にそういう風習があるわけです。

さて、ここではこの日に食べられる「王様のケーキ」というのがあります。
ケーキというよりはどちらかというとアップルリングのようなもので、パン状の生地の
表面には砂糖漬けの果物が張り付けてあり、中にはマサパンというアーモンドと
砂糖でできた餡状の甘いお菓子、砂糖漬けの果物が入っています。
王様のケーキは伝統的なお菓子で 1 年でこの日にしか食べません。
スーパーでも入手できますが、パン屋さんやケーキ屋さんのものは
しっとりしておいしいです。そして、中には王様の人形か、空豆が入っています。
つまり、リング状のケーキを切り分けて食べるので、どこから王様と空豆が出てくるかは
食べてみないと分かりません。かぶりついて、「ん?固い?」と出してみると
王様か空豆なわけです。面白いのは、王様を引いたら王様の気分を味わえるわけですが、
空豆を引いてしまったら、そのケーキの代金を払わなければならない、という
ロシアンルーレットのようなケーキなのです。

さて、私は今年、幸運にも王様を引き当てました。
こんなのが入ってます。



このケーキを買うと付いてくる紙でできた王様の冠をかぶせてもらって
王様気分を味わいました。それだけのことですがうれしいものです。
子供が当てると喜びもひとしおで盛り上がるのですが、
大人が引いてしまったのでちょっと申し訳ないです。

素材は陶器なので思いっきりかぶりついたら痛いでしょう。
このケーキは少しずつ食べなければいけません。

本日のバルセロナ市街。モンジュイックの丘から。



曇っていたのであまり視界は良くないです。
気温は15度ほどで、そぞろ歩くにはそれほど寒くもなく
良い王様日和となりました。


東の博士はサンバのリズムに乗って

2011-01-05 | diari
新しい年が始まりました。
カタルーニャでは1月1日こそ休みになるもののあとは通常どおり。
ただし、6日が主顕節(王様の日)で祝日のため、休暇にしている人も多いです。
そして、サンタさんではなく王様がクリスマスのプレゼントを
持ってきてくれるので子供たちのお楽しみは6日の朝になります。

さらに、5日の夕方には各地に王様がやってきます。
私の住む村にも王様が来たのでそのパレードの様子などをご紹介しましょう。



まずは楽隊。太鼓のリズムでにぎやかに先陣を切ります。



こんな女の子たちが続きます。

毎年暮れになると、学校や幼稚園、銀行、スーパーなどいろいろなところで
「王様へプレゼントをお願いするためのカード」が配られます。
子供たちはそれに自分の意中のプレゼントを書いて王様のパレードに備えます。



女の子が王様にカードを渡しているところ。
このときはまだプレゼントはもらえないのですが、
王様はアメをくれたりします。



おじいちゃんと一緒にアメをもらうおちびさん。
この王様は白いおひげでサンタさんのように見えますが、王様です。

王様へのカードって、実に便利ですよね。
子供たちの欲しいものが簡単にわかってしまう。
ただ、小さい頃はまだしも大きくなってくると知恵がついて、
ママには見せない!と隠されることもあるんだとか。

いずれにしても幼いころにしか通じない夢の世界ではあります。





この王様たち、いい子にはもちろん好きなプレゼントをくれるのですが
悪い子にしていると灰のかたまりをくれるのです。
その灰のかたまり、見た目は石か小さな岩のようですが
実は砂糖菓子です。

翌日の6日、子供たちはプレゼントを手にすることができます。
日本のサンタさんのプレゼントは1つですが、こちらの王様は
大盤振る舞いでたくさんくれます。でも、必ずしも自分の家へ
届けてくれるとは限りません。おじいちゃんとおばあちゃんの家や、
親戚の家、パパママのお友達の家などに届いてしまうことがあります。
そのため、プレゼントを回収しに、パパママとあちこちお出かけ
という忙しい日になります。

と、ここまでは子供サイドのお話。

大人はこの日までに子供の好きなものを探り出し、
家族全員のプレゼントを準備してこの日に備えます。
特に、早朝から起き出しておもちゃしか
見えなくなっている子供たちの身支度を整え、実家を回り、
客人を迎えなくてはならない両親は大変です。
もちろん子供たちはあまりのうれしさに興奮し、全力で遊び、
ほぼヒステリー状態になるので両親の疲れも倍増。

本当にお疲れ様です。