ロートル技術屋の日記

JPCZって何? なんで日本語を使わないのだろうか

今日も日本海側では雨や雪が降っているようです。

先週の水曜日、gooトップページに「再びJPCZ発生 平地も大雪の恐れ」というニュースがありました。
JPCZって何だろうと記事を読んでみたところ、
(※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる収束帯(雪雲が発達しやすいライン)のことです。)
という説明がありました。
なんともわかりにくい表現です。

多分、頭の「J」は日本の英語表記Japanの頭文字だろうと思いながら検索してみるとWikipediaにありました。


JPCZはJapan sea Polar air mass Convergence Zoneの略称で日本語では「日本海寒帯気団収束帯」というのだそうです。
「各種メディアでは名称そのものが難しいため、俗称として線状降雪帯(せんじょうこうせつたい)と呼ばれることもある。」
という解説もありました。
夏場の豪雨の時に「線状降雨帯」という言葉を使っていることが多くあったので「線状降雪帯」なら理解しやすいですね。

Wikipediaでは
「原因としては、朝鮮半島北部にそびえる白頭山やその周囲の長白山脈の影響が指摘されている」
となっており、原因が特定されているという表現にはなっていません。
そういう意味でもgooの記事は少し問題があります。
私がこだわり過ぎなのかもしれませんが。

「日本海寒帯気団収束帯」や「線状降雪帯」で表現してくれれば想像がつきやすいのですが何で英語の略称JPCZを使うのでしょうかね。
わかる人がどれだけいるのやら。
略称を使う場合は最初に正式名称を書いた上で略称を入れるのが文章を書く上での礼儀だと思います。
丁寧に書く場合は(以下○○と表記)とするのが良い表現だと私は教わりました。
略称だけでは何のことかわからないからです。

たとえば「CD」と表記したら皆さんは何を想像されますか?
音楽用のコンパクトディスクを想像する人が多いと思いますが他の略称でもあります。

調べてみたら

現金自動支払機 Cash Dispenser
委員会原案 Committee Draft
譲渡性預金(金融用語) Certificate of Deposit
円二色性、円偏光二色性(物理用語)Circular Dichroism
空気抵抗係数(物理用語)Coefficient of Drag
帝王切開分娩(産婦人科医) Cesarean Deliverey
脈絡膜剥離(眼科医) Choroidal Detachment

などなど、いろんな言葉の略称として使われている可能性が出てきました。
私は「現金自動支払機 Cash Dispenser」が出てくると思って検索したのですが想像以上に多かったです。
このように略称だけを表記するのは文章としてはだめですね。

あえてわからない言葉を使って興味をひかせようという作戦なのかもしれませんが、記事を書いた人の考え方が理解できません。

過去に何度も意見を述べていますが英語を使いたがる人は学のない人だと私は思います。
なぜなら、その言葉を日本語で表現できないからそのまま使っている、言葉の意味をきちんと理解していない、と思われるからです。
特に不特定多数の人に公開する文章では「自分は英語ができるぞ」とか「業界用語を知っているんだぞ」とか、いかに自分が偉いかを主張しているとしか思えません。
このようなことをする人の言っていることを私は信用しないことにしています。

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