レジ前の引き取り間もないジャンク品のカゴの中に約15cm角で高さ7~8cmほどの黒い物体を発見。
VGA端子、USB3端子、LAN端子などがありどう見ても超小型のパソコンとしか思えません。
カバーのメッシュからマザーボードの型番H470M-STXが見えたのでその場でスマホで検索すると第10、11世代インテルCPUに対応している(ソケットLGA1200)AsRockのベアボーンキットDeskminiH470ということがわかりました。
ベアボーンキットはCPU、メモリ、HDDやSSD以外の物が組み立てられており、これらのものを自由に選んで取り付ければPCになるセットです。
電源はACアダプタを使用する形で周りを見回しましたがそれらしきものは有りませんでした。
ですが、メーカーのホームページの情報では一般的なノートPCと同じ仕様となっており、容量の大きい物で対応できそうでした。
値段は2,200円でした。
新品の価格はACアダプタ付で24,000円程度です。
動いてくれればラッキー、動かなかったらネットオークションに出してチャレンジャーを募集しょうと考え購入しました。
よく見ると無線LANが搭載されているのですが、2つ有るはずのコネクタとケーブルが片方有りませんでした。
また、バックパネルに穴が開けられていました。
シャーシの下側に2.5インチのHDDかSSDが2台搭載出来るようになっていて専用ケーブルが付属していました。
メモリはノート用のDDR4が2本で手持ちの物が使えました。
CPUはCore i5が有るのですが、このベアボーンキットのせいで壊れるとダメージが大きいので中古のCeleronを調達する事にしました。
使えるのはG5900、5905、5920、5925です。
フリマアプリのクーポンがあったのでこれを利用して送料込み4,180-1,000=3,180円でG5905を購入しました。
到着するまでに再確認するとG5905で使うにはBIOSがアップデートされている必要が有りました。
マザーボードのBIOS ROMの上に貼ってあるシールは未対応のバージョンでした。
仕方が無いのでROMライターで書き換えることにしました。
(長くなるので書き換え作業については別の記事で紹介します。)
書き換え作業中にわかったことはBIOS ROMに書き込まれていたデータがメーカーホームページからダウンロード出来るデータのどれとも一致しなかったということです。
前のオーナーが書き換えに失敗したのか、外的な要因で書き換わってしまったのか、いずれにしてもBIOSが原因で起動しなくなっていた可能性が高くなりました。
CPUが届いたのでさっそく動作確認です。
ここでまた問題が出ました。
CPUクーラーがネジ止めになっていたのです。
古いLGA775用のCPUクーラーがあったのでマザーボードに固定するプラスチック部品を外して大きめのワッシャーを組み合わせることでうまくネジ止め出来ました。
ACアダプタをつないで電源を入れてみるとモニターにメッセージが出ました。
BIOS設定にも入れました。
M2.SSDを取り付けてWindows10をインストール、正常起動出来ました。
動いたのでラッキーでした。
Windows11に対応しているのでしばらく使えそうです。
とても小型でサブ機として使い勝手が良さそうです。
いい買い物をしました。(動いたから言えることです)
Celeronは最低レベルのCPUですので重い作業には適していません。
でも、内蔵グラフィックにはH264、H265(8bit、10bit両対応)のハードウエアエンコード/デコード機能が搭載されています。
ハイビジョンの動画再生をしても全く問題ありません。
ハードウエアエンコードを使った動画の変換も早く、上位CPUと大差ない時間で出来るので動画変換機として活用しょうと考えています。
これだからジャンク品目当てのリサイクルショップ巡りがやめられません。