勤務先支給のノートパソコンのドライブ容量が不足してきました。
理由はMicrosoft365のOneDriveを多用していてローカルドライブにバックアップデータが保存されているからです。
以前紹介したこちらの記事でC:ドライブの空き容量を増やしたのですがそれでも足りなくなりました。
そこで2TByteのSSDを2個購入し、クローンを作成して引っ越すことにしました。
1個に引っ越した後にもう1個に再度クローンを作成してバックアップとして保管する作戦です。
保管しておくSSDに定期的にクローンを作成すれば常時使用しているSSDが壊れてもSSDを差し替えるだけでほぼすべての機能を復元できます。
上記記事を作成した時にWindowsにインストールしてあったAcronis True Image Sabrent版を起動したのですが、途中まで進めるとエラーになってクローンの作成ができませんでした。
個人パソコンでクローン作成するときもエラーになって進まなかったことがありました。
Acronis True Image Sabrent版には起動ディスクを作成する機能がありました。
起動ディスク作成機能ではWindows版とLinux版の2種類が作成できるようになっていたので、まず、Windows版の起動ディスクを作成して試してみたのですがエラーになりクローン作成できませんでした。
どうやらWindows UpdateでWindows側のセキュリティが上がりうまく動作しなくなったようでした。
そこで、Linux版の起動ディスク(CD)を作成して、試したところクローン作成に成功しました。
今回もUSBの光学ドライブを接続してLinuxベースの起動ディスクから起動してうまくクローンが作成できました。
Linux版True Imageと言っても面倒なことは無く、出てきた画面の項目をマウスクリックして使うだけなのでWindows版とほとんど変わらない操作で使えます。
かかった時間は6~7分でした。
SSDを入れ替えて問題なく起動できることを確認しました。
同じ操作でバックアップ用のクローンを作れば良かったのですが、Acronis True Image Sabrent版の新しいバージョンがあるかもしれないと思いSabrentのホームページを覗いたのが失敗でした。
新しいバージョンのAcronis True Image Sabrent版があり、インストールしてクローンが作れたのですが、旧バージョンのLinuxベースの起動ディスクで6~7分で完了したのが40分以上かかりました。
1T→2T と 2T→2T で条件は違いますが、コピーするデータ量は同じはずなのでWindows上で動作するAcronis True Image Sabrent版はとても遅いという事になります。
Windowsが色々なことをやっている中でAcronis True Image Sabrent版がコピーをするので、ある程度遅くなるのはやむをえませんが、ここまで遅いとは思いませんでした。
Acronis True Image Sabrent版でクローンを作成する場合は光学ドライブを用意してLinuxベースの起動ディスクを作成し、Linux版True Imageを使った方が短時間にクローンを作成することが出来ます。
恐らく他メーカーの無料で使えるAcronis True Image WD版、Acronis True Image Crusial版や正規のAcronis True Imageでも同じだと思います。
気を付けたいのは私のようにバックアップ目的で一度コピーしたことのある同じ容量のSSDにクローンを作る場合、Windows上で動作するAcronis True Imageでは起動しているディスクをコピー先にするとエラーが表示されてコピーできませんが、Linuxベースの起動ディスクの場合はパーティションサイズが同じなので見分けがつかなくなることです。
古いデータを新しいデータのSSDに逆方向にクローンしてしまう可能性があります。
(時間がかかっても間違いを避けたい場合は最新版をダウンロード、インストールしてWindows上でクローン作成したほうが安全です。)
このような間違いを避けるには事前にWindowsのディスクの管理でクローンを作るコピー先ドライブのパーティションを削除すれば良いです。
(ディスクの管理はWindowsマークの上で右クリックして表示されるリストの中にあります)
パーティションが複数ある場合は必ずシステムが入っているパーティションから削除するようにするのが無難です。
うっかりしているとコピー元の新しいデータが入っているパーティションを消してしまう可能性があります。
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起動しているWindowsのシステムが入っているパーティションは消そうとしてもエラーになるので安心です。
同じSSDにクローンでバックアップを作っておくと差し替えるだけの短時間でほぼ元の環境に戻せるのでお勧めです。
(一部のソフトではハードウエアの構成が変わると起動しないものがあります。機械設計用のCADソフトだけは再認証が必要でした)