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ロートル技術屋の日記

古いノートパソコンにWindows10 をインストールする。 更新プログラムの適用から進まない時の対処法

2021.11.28 リンク先アドレスとRufusのバージョンを修正しました。

2021.3.29 追記

Windows10には「透明効果」という機能があり、性能低下の原因になるようです。
別のトラブルで作成したこちらの記事を参考に「透明効果」をOFFにすると古いPCでも少しは快適になるかもしれないのでお試しください。

追記終わり

皆さんご存じの通り新型コロナウイルス禍で田舎への行き来ができない状況です。
ゴールデンウイークごろから親戚や離れている家族とSkypeで会話などを行っています。

Webカメラ付きのノートPCを使っているのですが、古い物しかなく、Windows10をクリーンインストールしようとしても更新プログラムの適用から先に進まず断念し、サポートの終了したWindows7で使っていました。

使っているPCはNECのLavie LL850/KというCore 2 Duo T7250搭載の古いPCです。
元々はVistaマシンですが、メモリと一緒に購入していたOEM版のWindows7をインストールしました。

プロダクトキーはヤフオクなどでも販売されていますが、メーカー名が入ったシールのものは元々張り付けてあったPCに紐づけされているものなので転用するとライセンス違反になります。
メモリ、CPU、光学ドライブ等とセットにしてパソコンショップやPCパーツ店で販売されていたOEM版であれば一緒に購入したハードウエアに紐づけされているのでそのハードウエアを使っていれば問題ありません。
下のようなメーカー名の入っていないプロダクトキーシールのものであればOKですので注意して入手してください。(ハードウエアとセットで譲り受けてください)

こちらの記事で紹介したように条件を満足していれば今でもWindows7からWindows10にアップグレードすることができます。

まだできます Windows 10 アップグレード - ロートル技術屋の日記

また、機種名で検索すると過去にLL850/KでWindows10にアップグレードできたという記事がいくつか見つかります。
そこで、クリーンインストールはできなかったものの、アップグレードならできるのではないかと思い試してみました。

以前紹介した記事の通りISOファイルを他のPCでダウンロードして最新のセットアップ用ディスクを作成しアップグレードを試みました。

結果は更新プログラムの適用が48%で止まったまま、一晩たっても進みませんでした。

過去に成功している人と何が違うのかと考えた結果、セットアップ用のプログラムが新しすぎるのではないかということに思い当たりました。
成功している人の記事はいずれも無償アップグレードが行われていた2014~2015年頃のものです。
その後、Winodows10は大きな更新が何度かあり、そのたびに色々なPCで起動しなくなったとか、これまで使えていたソフトが使えなくなったなどのトラブルが発生しています。
ハードウエアが古いので最新のセットアップディスクではこれらと同様の問題が起きているのではないかと予想しました。
手元にある一番古いバージョンのセットアップディスクは2018年3月にダウンロードしたApril 2018 Updateというバージョンでした。

こちらでアップグレードをしてみたところ、今度は36%で止まったままなかなか進みませんでした。
そのまま放置していたところ、先に進んだのですが、「お使いのPCにインストールすることができませんでした。以前のバージョンに戻します」というメッセージが出てWindow7に逆戻りしました。

状況が違ってきたことから予想通り古いバージョンであればアップグレードできそうに思えてきたのでISOファイルを入手できないか調べました。

公式サイトでは最新から一つ前のバージョン程度までしかダウンロードできないようですが、Rufusというソフトを使うことでダウンロードすることができました。
RufusはWinodowsのセットアップ用USBを作成するためのツールです。
私はISOイメージのダウンロードツールとして使いました。

まず公式サイトからRufusをダウンロードします。

https://rufus.ie/ja_JP.html

2021.11.28
アドレスが変わっていたので修正しました。


上から2番目のRufus3.11 Portableをクリックしてダウンロードします。

2021.11.28 最新はRufus3.17 Portable になっています。

zipファイルになっているのでダウンロードしたファイルを右クリックしてすべて展開します。

展開するとrufus-3.11p.exeのみがありますのでダブルクリックして起動します。
「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」と出た場合は「はい」をクリックします。

初回起動時に

と表示されるので「はい」をクリックします。

間違えて「いいえ」をクリックした場合はダウンロードができないので一旦終了し、rufus-3.11p.exeと同じフォルダーにできているrufus.iniを削除して改めて起動すれば上記のメッセージが出ますのでやり直せます。

起動したらブートの種類右側の「選択」右側の下向き矢印をクリックしてメニューを表示させて下側の「ダウンロード」を選びます。

すると表示がダウンロードに変わります。


表示が変わったダウンロードの部分をマウスで左クリックするとファイルの選択に入って行きます。

Windows10をダウンロードするのでそのまま「続ける」をクリックします。
(Winodows8.1をダウンロードすることもできます)

リリース部分をマウス左クリックするとプルダウンメニューでダウンロードできるバージョンが表示されます。

今日の時点では一番古いバージョンは1507でした。
ダウンロードしたいバージョンをクリックして選択します。
例えば1703を選択すると次のような画面になります。

「続ける」をクリックします。

エディションはHome/ProかEducationの選択になりますので普通はHome/Proのまま「続ける」をクリックします。

言語選択になりますのでそのまま「続ける」をクリックします。

アーキテクチャは64ビット版のx64が表示されます。
64ビット版をダウンロードする場合はそのまま「続ける」をクリックします。
32ビット版をダウンロードする場合はx64の部分をクリックしてプルダウンメニューからx86を選びます。

ダウンロードをクリックするとファイルの保存先選択になりますので保存したいフォルダーを選ぶか新規作成します。
フォルダー選択が完了するとダウンロードが始まります。

完了するまで待ちます。

完了後、エクスプローラーでダウンロードしたファイルをマウス右クリックし、「ISOイメージの書き込み」を選択すればセットアップ用のDVDを作成することができます。

起動用のUSBを作成したい場合はRufusで作成することができるようですが、私は試していませんので御自身で検索して調べてください。

新しい方から順番に試していったところ、リリース1607でアップグレード完了できました。
アップグレード後、ネットに接続し、オンライン認証したところ、無事に認証できました。
アップグレードの際の注意点は更新プログラムのダウンロード選択が表示されたときに「今はしない」を選ぶこととネットへの接続を切っておくことです。

このままにしておくと自動更新でアップグレードされて起動できなくなる恐れがあります。
更新を止めればよいのですが、更新しないということはセキュリティ面で不安が残ります。
とあるサイトでは1607のサポート期限は2018年4月10日ということになっていました。
これでは今年の1月までサポートされていたWindows7を最新まで更新した方が安全なことになりWindows10にする意味があるのかという話になってしまいます。
それでもWindows10に慣れてくると同じ操作で使いたくなりますしWindows10でなければ動かないソフトが増えてくると考えられるため、古いパソコンの有効活用という点では意味があるのではないかと思います。
自動更新を止めてセキュリティ面を工夫して利用するのが良いのではないでしょうか。

私はSkypeのみにしか使わず、プライバシーに関係しそうな使い方は一切しないことにして自動更新を止めて割り切って運用することにしています。
長くなりましたので自動更新の停止方法は別の記事で紹介します。


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