ロートル技術屋の日記

アトラス彗星 C/2024 S1は明るくなるのか?

いつも拝見している福原直人さんの「星が好きな人のための新着情報」で土曜日にアトラス彗星 C/2024 S1は期待されているほど明るくならないのではないかという話が紹介されていました。


一番下の情報です。
voyager_cameraさんのASTERISM(アステリズム)というホームページの情報です。
確かに暗く、中央集光が見られないという事で近日点通過で消滅してしまうかもしれないと思いました。

前の記事を書いた時にいろいろ調べたつもりでしたが、発見時の光度を見ていませんでした。
池谷・関彗星の発見時光度が7~8等 で近日点通過の38日前でした。
アトラス彗星 C/2024 S1の発見時光度は15.3等で近日点通過の31日前です。
アトラス彗星 C/2024 S1は池谷・関彗星よりもかなり小さいという事になります。

この辺の事情もあるのかCOBSの予想光度は最大7等に近い6等台となっていました。


こちらも悲観的な話です。

明るくならないのかと心配になったのですが、吉田誠一さんのホームページで期待できそうな情報を見つけました。
それはラヴジョイ彗星 C/2011 W3のページにあった写真集です。


近日点通過の14日前、12/2の画像は中央集光が無く緑色のコマがだけのように見えていてvoyager_cameraさんが10/2に撮影されたアトラス彗星の画像によく似ています。
(レンズの焦点距離や露光時間等が違うので単純比較できないかもしれませんが…。)
10/2は近日点通過の26日前です。
ラヴジョイ彗星が発見されたのは近日点通過の20日前、発見光度は13等でした。
今日がアトラス彗星の近日点通過20日前でCOBSの情報によると観測光度は13等級程度となっています。

吉田誠一さんのホームページに掲載されているラヴジョイ彗星 写真集の中で

Dec. 6, 7, 8, 10 and 11, 2011 (all around 8 UT) Jan Ebr, Michael Prouza, Petr Kubanek, Martin Jelinek, Jakub Cerny, Michal Ringes

と右に表示されている画像をクリックすると5日分の画像が見られます。
縦に同じ日付の画像が並んでいるようです。
12/7、近日点通過11日前から急に尾が伸び始めているように見えます。

ラヴジョイ彗星と同じ性質の核であれば期待できると思います。
今後の光度変化、見え方の変化に注目ですね。

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