昨日、fornax8さんのブログ「Starlight Terrace」で紹介されていたように期待の紫金山-アトラス彗星 C/2023 A3 がSOHOのLASCO C3の視野内に入ってきたという情報がありました。
今日のお昼に見たところでは見かけ上、太陽に最も近づいているように見える巨大な姿が確認できました。
(日本時間では本当に太陽に一番近づいたのは近日点通過の9/28日です。)
COBSの観測データが増えていますが太陽に近づいているので眼視観測のMorris法での報告は10/5が最後になっており、10/8にIn-Focus法の-1.8等があるだけでした。
ここ数日はCCDのデータのみです。
眼視でも測光方法が違うと等級が違う可能性があります。
その理由は報告されているのは全光度で、これは彗星の尾の部分も含めた全体の明るさが1点にあったとした場合の明るさなので長い尾を引いた状態になると眼視では誤差が大きくなるからです。
眼視での測光方法については吉田誠一さんのホームページに説明がありました。
CCDのデータで報告されていたのはフィルター無しの全光度で人間の目には見えない赤外域の光も含まれているため眼視よりも明るくなります。
CCDのデータは画像の明るさを積算することが出来るので眼視よりも正確に求めることが可能と思います。
眼視のMorris法、In-Focus法、CCDのフィルター無しのデータをそれぞれグラフにしてみました。
眼視のMorris法
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眼視のIn-Focus法
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CCDフィルター無し
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CCDのデータではまだ明るくなってきており前方散乱による増光は予測通りと言えそうです。
夕方に回ってくるのが楽しみですね。