サンシャイン通信

サンシャイン・ステート(フロリダ州)発のニュースレター

奨学金のレセプション

2008-12-10 23:33:36 | 教育
先日、奨学金のレセプションがありました。
以前にブログにも載せましたが、ある非営利団体の市内の大学に通う女性を対象にした奨学金を今年もいただくことが出来ました!
本当に助かります。他の奨学金とあわせて今年度も学費・テキスト代等、自腹を切らなくてすみました。
授賞式では2年連続でこの奨学金をいただけて光栄に思っていること、今年は同じ専攻の友達ふたりもこの奨学金を受賞、そして卒業間近のレセプションと言うこともあり感激もひとしおだとスピーチをしました。
レセプションには去年に引き続き夫と娘と出席。他の受賞者も家族同伴で出席。
去年以上に“ファミリー・オリエンテッド”で良い雰囲気でした。

受賞者の記念撮影。


同じ専攻の友達と記念撮影。


セレモニーの後は軽食をいただきながら、奨学金コミッティーの役員さんや他の受賞者とお喋り。
役員さん、ひとりひとりに感謝の気持ちを伝えました。
非営利団体なので奨学金は全て寄付金。
レセプションが終わり、自宅に向かう車の中で夫が言いました。
“いつかこの奨学金のために寄付をすることで恩返しが出来たらいいよな。”
お~っ、(たまには)良いこと言うじゃないの!
教師としてキャリアを積んだら、寄付したいと思います(教師のお給料なんて高が知れているから金額は雀の涙でしょうけど)。
出来ることなら教育学専攻のために・・・
そのためには就職活動頑張らねば!!
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思いがけない生徒達からのプレゼントに感激!

2008-06-02 23:20:32 | 教育
早いもので6週間の夏学期のセッションも半分終了。今朝、中間テストを受けました。再来週は期末テストです。
今日は中間テストが終わり次第、地元の小学校にボランティアに行きました。
この学校は去年の春学期の教育実習先
担当した学年が一番教えてみたいと思っているキンダーガーテン。ディレクティング・ティーチャーのミセスIも素晴らしい先生なので、実習が終わってからも時間の許す限りボランティアをしていました。

今日は午後からキンダーガーテンの年度末の表彰式、The End of the Year Awards Ceremonyがありました。
成績優秀、学習態度優秀、皆勤賞、音楽、アート、体育など実技科目で頑張った生徒達が表彰される毎年恒例のセレモニー。
パパ、ママ達は子供の晴れ姿を写真におさめるのに必死。そして我が子の名前が呼ばれ、表彰される姿にウルウルするわけです。
生徒達の詩の朗読、歌の発表を含めた1時間程のセレモニーなので私は去年に引き続き、教師見習いボランティアとして生徒達が他の子にちょっかいを出さないように注意したり、遅れて来た父兄に椅子を出したりと裏方やってました。
全ての式次第が終わった時のことです。セレモニーの司会でもあるミセスIが“ミセスP(私のこと)、ステージまで来てください。”と言いました。
セレモニーとは全く関係のない私を呼び出すはずがないので、同じ名前の女性が会場にいるのだと思った私。でもミセスIをはじめ、他のキンダーの先生方は私を見ているのです。
なんで私が・・・と思いながらステージに向かって行くとミセスIは“ミセスPは先生になるために勉強中。この1年間、ミセスPはボランティアとして私たちをヘルプしてくれました。この場を借りて感謝したいと思います。本当にありがとう。”と言ってハグ。そしてプレゼントをくれたのです。
突然のことでびっくりするやら、感激するやら・・・・
プレゼントはミセスIのクラスの生徒のサイン入りプレート。

子供達ひとりひとりの名前と真ん中のWe're lucky to have you!というメッセージを見てまたまた涙腺がゆるんでしまいました。
みんな、本当にありがとう。

去年のミセスIのキンダーのクラスでの実習は10週間。5月上旬に大学の春学期が終わってからも、この学校が夏休みに入る下旬までボランティアをしていました。なので一緒に過ごしたのは4ヶ月。
今年のクラスは去年のクラス以上に生徒達と一緒に過ごした時間が多いので、去年以上に思い入れがあります。
去年の8月中旬、市内の公立校の新学期が始まる前の1週間(職員の準備期間)、そして新学期第1週の計2週間、フルタイムでボランティアをさせてもらい、教師の卵として勉強させてもらいました。
その後、大学の秋学期が始まりましたが、10月に新しい実習先が決まるまでボランティアを続けていました。今年に入ってからは春学期で受けたリテラシーの評価法クラスのリサーチ・ペーパーやケース・スタディのため、ミセスIの教室に実習生兼ボランティアとして通っていたので、年間を通じて生徒達と一緒に時間を過ごしたことになります。
大学の講義で学ぶことも大事ですが、“現場”でなければ経験出来ないこともたくさんあるわけで、ボランティアを通してTeacher's hidden work(あまり一般人が垣間見ることが出来ない教師の裏方仕事)を体験出来たのは私にとって大収穫でした。
貴重な体験をさせてもらってお礼を言うのは私の方なのに、セレモニーでお礼を言われ本当に光栄です。
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奨学金の面接

2008-04-18 23:07:48 | 教育
学年末が近付き、8月から始まる新年度の奨学金の申し込みに忙しくしています。
今日、地元の非営利団体の奨学金の面接がありました。
市内の大学に通う女性学生が対象で去年も申し込み、奨学金をいただきました。
さっき気付いたのですがちょうど1年前(2007年4月18日)、この奨学金の面接を受けたのですよ。
2回目の面接とは言え、やはり緊張しました。しかも今年は競争率がかなり高そう。私の友達もかなり(特に教育学専攻の仲間)申し込んだと言ってました。

忙しくしていてブログに載せそこねてしまったのですが、去年の11月にこの奨学金のレセプションがありました。
会場は私が通っていたコミカレのギャラリーで、私は夫と娘と出席。
この団体のスタッフ、奨学金を寄付した人達、他の奨学金受賞者と会うことが出来ました。

レセプションが始まる前、会場で軽食をいただきながらお喋り。


そうそう、スタッフの数人が娘に“おめでとう!ご両親もお喜びでしょう?”と声をかけたんですよ。
やっぱり親子で大学の奨学金のレセプションに出席したら、奨学金をもらう可能性が一番ありそうに見えるのは娘なわけで・・・(苦笑)

レセプションは、奨学金委員会の役員さんの挨拶、この団体や奨学金制度の歴史の説明で始まりました。
続いてゲストのスピーチ。その後で奨学金受賞者の紹介。
ひとりずつ名前を呼ばれ花束をいただいたのですが、私の名前が一番最初に呼ばれました。
花束を受け取り、簡単な自己紹介をして終わり・・・と思ったのですが、“ではここでスピーチをしてもらいましょう。”と司会の役員さん。
え~っ!そんなの聞いてないよ~!
いきなりスピーチしろって言われたって、ねえ??
しどろもどろになりながらも、自己紹介、家族の紹介、奨学金に対する感謝の気持ち、いつもサポートしてくれる家族への感謝の気持ちを述べて(←ちょっとウルウルしてしまった)何とかスピーチをしました。


他の受賞者と記念撮影。

今日の面接官はふたり。そのうちひとりはレセプションで会って話をした奨学金委員会の役員さん。
面接が終わった時、“またレセプションで再会できるといいわね。”と言っていました。
はたして2年連続でこの奨学金をもらえるのか?結果は6月にわかります。
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2008 VSA Arts Festival

2008-04-11 22:16:27 | 教育

今日、美術館でボランティアをしてきました。
障害のある子供達にアートに親しんでもらう目的で全米、そして世界各地で開催されている
VSA アート・フェスティバル(以下VSA)というイベントのお手伝いをさせてもらったのです。
私が住んでいる街では4月に4日間、美術館に地元の子供達2500人を招待して、様々なアートアクティビティに参加してもらいます。
今年は今週の火曜日から今日までの4日間。去年、初めてVSAのボランティアをしてとっても楽しい時間を過ごし、また教育学専攻として貴重な体験をさせてもらったので今年も参加しました。
美術館に八つのアート・ステーションが設けられ、子供達は各ステーションで様々なアクティビティに参加します。
私は去年と同じ、17世紀のヨーロッパの絵が展示されているギャラリーで地元のミュージシャン、クリスの音楽のアクティビティのお手伝いをしました。
クリスは去年はアコースティック・ギター、ハーモニカメインで演奏したのですが、今年はエレキも演奏。これが子供達に大うけでした。
ロック調の曲を演奏した時は踊り出したり、ギターを弾く真似をする子供も。かわいかった。私も子供達と一緒に手をたたき、踊り、歌ってしまいました。(←お~い、仕事忘れてるぞ!)

美術館のガーデンで子供達が描いた水彩画。


今、大学で普通学級での障害児の指導法を学ぶクラスを取っているので、去年以上に思い入れのあるイベントとなりました。
前学期、教育実習先だった学校も今日VSAに参加。その中に私が担当したクラスの男の子がいました。
久し振りの思いがけぬ再会をハグして喜びました。
もちろん、私が担当したクラスは普通クラス。改めて障害の種類の多さ、程度の範囲は広いと痛感。

話はちょっとそれますが、今学期受けているTESOL(英語が母国語でない子供の指導法)のクラスでは実習があり、私はベネズエラからやって来た3年生の女の子のチューターをしています。
本当は新学期当初、“チューター日記”と称して、個人指導の様子や、英語、学力の進歩などを時々ブログに掲載したいと思ったのですが、指導を始めたら次々に“衝撃の事実”が判明。
その中のきわめつけが2ヶ月程前、彼女に軽度の知的障害があると判明したこと。それ以来、私は彼女の指導法を暗中模索しているわけで、ちょっと自信喪失に陥り、ブログに掲載どころではなくなったのです。
今週の火曜日の午後、彼女の学校に行った時のことです。彼女はこの日の午前中VSA出かけたと言って、アクティビティで描いた絵や作ったコラージュを誇らしそうに見せてくれました。
彼女がこんなに楽しそうに、生き生きと話をしてくれたことは今までになかった。VSAに参加したことが、何らかの形で彼女の自信につながってくれたと私は信じています。

今日のイベントが終わった時、クリスに“See you next year.(また来年!)”と声をかけられました。
来年もアートが子供達にとってスペシャルな体験になると信じ、このイベントのボランティアをするつもりです。

VSAのサイトはここをクリック!
フロリダのVSAのサイトはここをクリック!
ビデオはここをクリック!
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Diversity in Children's Literature (児童文学における多様性)

2007-12-21 22:23:47 | 教育
今日は秋学期でいちばん苦労した課題のお話。
前にもブログでふれましたが、どのクラスにもクリティカル・タスクと言う課題がいくつかあります。
どんなにテストや提出課題の点数が良くても、このクリティカル・タスクで及第点を取らなければ落第してしまうというもの。
秋学期でいちばん苦労したのが、読み書きの指導法を学ぶリテラシークラスのクリティカル・タスクでありました。
タイトルはTraditional Literature Integrated Unit Plan
わかりやすい話がおとぎ話をもとにしてレッスンプランを立てるというもの。
まあ、お話をもとにしてレッスンプランをいくつか立てるだけなら、1週間もあれば完成できるでしょう。
しかしこれはクリティカル・タスク。様々な条件がありました。
まず、教育現場から切り離せないDiversity(多様性)を取り入れること。
おとぎ話は各自で自由に選んでいいのですが、トラディショナルなおとぎ話を含め、最低4つの異なったバージョンの本をレッスンに取り入れなければならないのです。
さらにディズニー・バージョンは使用不可。最低ひとつは白人以外が主人公であること。

提出するレッスンプランは全部で12。内訳は・・・
ランゲージ・アーツ(国語)が六つ。
算数が二つ(ひとつは料理のアクティビティ)。
理科、社会、図工、ドラマティックプレイ(遊戯)がそれぞれひとつ。

対象学年は各自で決めてOK。(私はキンダーガーテンにしました。)レッスンはもちろんフロリダ州のスタンダードに沿ったものでなければなりません。

クラスメートがシンデレラ、白雪姫、赤ずきんちゃん、3匹のこぶた、ヘンゼルとグレーテル・・・と次々に話を決めているというのに、私はなかなか決めることが出来ませんでした。
いろんな国、地域に似た話がある話でないと、レッスンプランを立てる時に苦労すると思ったので、数週間リサーチして、The Frog Prince(かえるの王さま)に決定。

このお話、思った以上にいろんなバージョンがあるんですよ。
現代風にユーモアを交えてアレンジしたバージョンの他に、ロシア、中国、韓国、スリランカ、スワジランド、セルビア、アラスカ先住民のトリンギットなどなど・・・
驚きでした。
↓図書館で借りてきた“かえるの王さま”関連の絵本とCD(の一部)。


肝心のレッスンプランですが、ランゲージアーツが予想以上に難しかったです。
六つのレッスンプランを立てるのですが、
comprehension(理解力)
fluency(流暢さ)
phonics (フォニックス・文字と発音の関連性)
phonemic awareness(音素識別)
vocabulary(語彙)
speaking(話し言葉)
とトピックが予め決められていたので、それに合った内容を考えるのにひと苦労。
でも何とか完成させ、嬉しいことに満点を取ることが出来たのです。
この課題を通して、改めて普段の授業に多様性を取り入れる大切さを学びました。

このクラスは6単位。通常の講義の他に小学校でランゲージ・アーツの授業を教える実習もあり大変でしたが、教授がとっても素晴らしい人だったので何とか乗り切ることが出来ました。
講義の時間外でも私達が納得するまでサポートしてくれる教授。
講義にヨガを取り入れたり(授業でヨガのポーズや呼吸法を教えることで、子供達の集中力アップをはかるという目的)、期末テストの日は手作りマフィンを持ってきてくれたり・・・
知識を得ただけでなく、人間としていろんなことをこの教授から学びました。

去年の11月ですが、この教授がテレビに出演して児童文学の多様性について話をしました。
よかったらその時の映像をご覧ください。
ここをクリックして、スクロールダウン、November 6, 2006をクリックすると見れます。
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ソングブック・パート3(完結編)

2007-09-19 23:41:54 | 教育
ソングブックのプレゼンの翌週、期末試験に相当するポートフォリオの提出、
プレゼンを兼ねた面談のため教授のオフィスを訪ねました。
プレゼン終了後はソングブック、ポートフォリオ、そして最終成績をもらいます。
何とか滞りなくプレゼンが終了、すると教授が
“先週のソングブックのプレゼンは素晴らしかった。
ソングブックを作るきっかけになった子供の頃のことも話してくれてありがとう。”
と言って成績を出してくれました。
ソングブック・・・A
ポートフォリオ・・・A
そして総合成績・・・A

すべての成績が出てこの日ソングブックを返してもらう予定だったのですが
“実はお願いがあるんだけど・・・”と教授。
夏学期が終わるまでソングブックを貸してほしいと言うのです。
5月中旬から始まる夏学期でも同じクラスを教えるので
その時にぜひ私のソングブックと例のエピソードを学生達に紹介したいとのこと。
私の課題が教材になるなんて もちろんOKしました。
と言うわけでソングブックは秋学期が始まった先月末、無事任務(?)を終え、戻って来ました。
ちなみに今学期、この教授の算数・理科・社会の教授法のクラスを取っています。
“4月に提出した課題を、今頃ブログに載せるなんてなぜ??”と思われたことと思いますが、これが理由だったのです。

教授の話は続きます。
“あなたのプレゼンを見て、ピーター・レイノルズという絵本作家の
The Dot(邦題:てん)”というお話を思い出したわ。
読んだことある?(私“いいえ。”)
じゃ、機会があったらぜひ読んでみて。きっと共感できる何かがあるはず。”
というわけでさっそく図書館に行って、この絵本を借りました。
絵を描くのが苦手な女の子のお話。
でも先生に“単純なDot(点)でも、立派な作品なのよ。”と励まされ
だんだんと自信を持てるようになり、お絵描きが好きになるのです。
主人公と子供の頃の自分が重なり、私もこんな先生になりたいと思いました。

このソングブックでいろんなことを考えました。
一番考えさせられたのが“先生の言ったひとこと”の影響力の大きさ。
4年生のあの事件から30年以上経ちますが、私は未だに先生が言った言葉を忘れることが出来ません。
あの先生が“てん”に登場した先生のようだったら、ずーっとお絵描き大好き少女で
もしかしたら今頃、有名アーティストになっていたかも知れません。
ま、これは極端な例ですが教師を目指す者として、
何気なく言ったひとことが生徒の人生を大きく左右するかも知れない
と常に肝に銘じておかなければと痛感した次第です。
正直言うと“はたして私に教師が務まるのだろうか?”と不安になることがあります。
でもそんな時は手作りのソングブック、そして教授に教えてもらった絵本“The Dot”に励まされています。
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ソングブック・パート2

2007-09-15 11:39:33 | 教育
苦しんだ末、仕上げたソングブック。でも提出前に苦手なプレゼンというひと仕事が・・・
人前で話すのはやっぱり緊張します。しかもプレゼンの締めくくりはソングブックの読み聞かせ・・・じゃなくて歌い聞かせ(?)。
絵本を子供に読み聞かせるように、40人のクラスメートに絵本を見せながら歌うのです。
クラスメートのソングブックはどれも凝った作り。
イラストはうまいし、中には飛び出す絵本を作ったクラスメートも・・・・

いよいよ私のプレゼンの番。
まずこのソングブックを作ろうと思ったきっかけを話しました。
子供の頃お絵描きが好きだったこと、4年生の時のあの事件以来、お絵描きが嫌いになったこと、
今でも柳の木を見るとあの事件を思い出してしまうこと等、いろいろ話しました。
そして締めくくりの歌い聞かせの前に、
“このソングブックを通じて、子供達に絵を描くのに決まった方法なんてない。
自由に描いていいということを理解してほしい。
そして教師を目指す者として、常に楽しい学習環境を提供すること、
子供の学習スタイルにそって指導法を変える大切さを忘れてはいけないと思う。”と言いました。
すると一瞬の静寂の後、なんとなんと、クラスメートと教授から拍手喝采を浴びたのです。
予想外の展開に戸惑いながら何とか歌い聞かせをしました。
するとまたまた拍手の嵐!!
みんな、この本を作ったきっかけや、型にはまった教え方をしてはいけないという
私の教育哲学(←ってほど大袈裟なものじゃないけどね)に共感してくれて
本当に、本当に嬉しかったです。
クラス終了後、たくさんのクラスメートが私に
“良いプレゼンだった。”
“素敵なソングブックね。”
と言ってくれたのも嬉しかったです。
悩んだ末、このソングブックを作って本当に良かったと思いました。

このクラスにはたくさんのプロジェクトや課題がありましたが
ソングブックは教授のお気に入りの課題だということが、この日わかりました。
“お楽しみは最後に残しておく性格だから、ソングブックはいつも学期末に提出と決めているのよ。”と教授。
というわけで、このプレゼンのあった日が春学期最後の講義であり、
翌週、期末試験に相当するポートフォリオ提出と教授との面談があり、
そこでソングブックの成績を含め総合成績が出たのですが、
そちらも長~い話になるのでソングブック・パート3(完結編)に続く・・・
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ソングブック

2007-09-12 22:12:19 | 教育
私は子供の頃、絵を描いたり工作をするのが大好きでした。
絵のコンクールで何回も入賞したし、図工の成績も良かったです。
でも絵を描いている時、良い成績を取ったりコンクールで入賞しようと思ったことは1度もなく、
とにかくお絵描きが楽しくて楽しくて仕方なかっただけだったのです。
でも、小学校4年生の時に起きた“ある事件”がきっかけで、絵を描くのが大嫌いになりました。
図工の時間、写生をすることになりクラス全員校庭に。
私は職員玄関前の池とその周りの花壇、柳の木のスケッチを始めました。
しばらくすると先生(担任ではなく図工の先生)が私の絵を見て言うのです。
“あの柳の木と○○(←私の名前)が描く柳の木は全然違うなあ。
誰もこれを見て柳の木とは思わないぞ。
幼稚園時代はもちろんですが、小学校1~3年生までは担任の先生が図工を教えてくれ、
お絵描きでも工作でも好きなようにやらせてくれました。
作品を褒めたり、アドバイスをすることはあっても、ネガティブなことを言う先生はひとりもいませんでした。
本当はこの図工の先生の言葉に“私の好きなように描かせてください!”と反論したかったのですが、ひどく傷ついたため言葉が出ませんでした。
これがきっかけで絵を描くのが大嫌いになったわけです。

そしてこの事件から30年以上が過ぎ、今年の4月。(←いっきに飛び過ぎ!!)
春学期で取った音楽、アート、遊戯の指導法、アクティビティを学ぶクラスで“ソングブック”という課題提出がありました。
童謡をもとにして絵本を手作りするというもの。
条件は・・・
童謡の歌詞と自分で描いたイラストを載せること。
絵本を通じて生徒が学べる何かがあること。
教師になった時、実際に授業で使えるもの。
それ以外はフォーマットもイラストの種類・・・クレヨン、マーカー、水彩、油彩、コラージュ・・・どんなものでも自由。
1月上旬に春学期がスタートした時に、教授からこの課題について説明を受けていたので、4月下旬の提出まで準備期間は十分あったはず。
でも絵を描くのが大嫌いな私。4月中旬になっても課題を始めることが出来ませんでした。
いろいろ考えた末、思いついたのが子供の頃描いた絵を使うこと。
お絵描き大好きだったので、子供の頃(特に幼稚園時代)に描いた絵は大事にとってあるのです。
(もちろん、4年生のあの事件以来、図工や美術の時間に描いた絵は自分で気に入るわけがなく、全て処分。手元にはありません。)

幼稚園時代に描いた絵。(ほんの一部)


子供の頃の絵を使うのはいいとして、肝心の童謡は何にしようか?
私の絵と共通点のある歌は何だろう・・・と考えること1週間。ついに探し出しました。
Here We Go Round the Mulberry Bush(邦題:くわのきをまわりましょう)
視聴はここをクリック!
歌詞はいたって単純。1番は“桑の木をまわりましょう”の繰り返し。
2番以降は“This is the way we ・・・・.”という歌詞のリピート。 (“これが・・・・する方法”という意味です。)
いろんなバージョンがあり、前出の視聴サイトでは
2番がThis is the way we wash my face. これが顔の洗い方。
3番がThis is the way we brush my teeth. これが歯の磨き方・・・となっていますね。
アメリカの幼稚園では歌詞を変えて歌ったりします。

“これが・・・・する方法“ ここに私は着目したわけです。
あの4年生の図工の時間に先生に“誰も柳の木とは思わないぞ。”と言われた時、
私はまさにこの言葉を言いたかったのです。
“これが私の柳の木の描き方なんだから、放っておいてください!”と。
というわけで私のソングブックはオリジナルの歌詞とそれにマッチしたイラストで始まり、
2番以降は幼稚園時代の絵にマッチした歌詞“This is the way I draw ….” (これが私の・・・の描き方)に変えて作ったのでした。

表紙


左のページにはオリジナルの歌詞とオバサン年齢で描いたお花と桑の木の切り絵。
幼稚園児が描く絵とさほど変わらないのは重々承知しておりますです。ハイ。
右のページ以降は子供の頃に描いた絵が登場。
This is the way I draw my bike. これが私の自転車の描き方


This is the way I draw the flowers. これが私のお花の描き方


This is the way I draw the frogs. これが私のかえるの描き方


This is the way I draw the fish. これが私の魚の描き方


紆余曲折の末、無事ソングブックを作り上げることが出来ました
そしていよいよプレゼン、提出の運びとなるのですが長~い話になるのでパート2に続く・・・
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アメリカの新任教師

2007-08-25 21:45:27 | 教育
昨日のブログでもふれましたが、市内の学校の新学期が8月20日から始まりました。
今週地元の新聞には“Back to School”(新学期)の特集記事がたくさん掲載されていましたが、
中でも目を引いたのが日替わりで新任の先生を紹介した記事。
新学期に向けて準備をする写真と一緒に先生方のプロフィール、子供の頃大好きだった先生の思い出話等が載っていて、毎日興味深く読んでいました。

日本で“新任教師”と聞くと、大学を卒業したばかりの若い先生を思い浮かべるはず。でもアメリカでは違います。
今回の特集記事で紹介された新米先生達のプロフィールは様々。
長年金融関係の仕事をして来た52歳のキンダーの先生。
元軍人の43歳の中学の数学の先生。
元レストランのマネジャーの41歳の小学校の特殊教育の先生。
首都ワシントンで暴力がらみの犯罪の被害者をサポートする仕事をしていた、39歳の小学校のランゲージ・アーツ(国語)の先生などなど・・・

日本人がイメージする新任教師とは随分違いますよね?
私がアメリカで教育学を学びたいと思った時、オバサン年齢で勉強を始めて教師になるなることに半信半疑でした。
でもいざ大学に通ってみたら年齢なんて関係ないことを実感。
私より年上のクラスメートはもちろん、お孫さんがいらっしゃる年代の方もたくさん。
春学期に取ったクラスで友達になったVさんもそのひとり。教師を目指すおばあちゃん大学生です。
実は彼女の娘さんが先生で、Vさんは娘さんの姿を見て教師になろうと決心したとか。

日本で私の年齢(40代前半)で教師になるのはほぼ不可能でしょう。
教員採用試験の年齢制限でまずアウト。
アメリカでは教師に限らずあらゆる資格試験や職種で“~歳まで”と年齢の上限を設けるのは違法です。(言うまでもなく、性別、人種を指定するのも違法。)
日本の採用試験には年齢制限があると同じ教育専攻の友達に話したところ、
皆、口を揃えて“信じられない!”と言い、年齢制限を廃止する動きがないことにも首を傾げていました。
やはりこれには日本の教育制度が関係しているのでしょうね。
アメリカでは年齢に関係なく学べる環境が整っているから、40代、50代の新米先生が存在するわけで、こんな私でも大学で学ぶことが出来るアメリカの教育制度に感謝、感謝です。
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ボランティア(とりあえず)終了

2007-08-24 23:06:25 | 教育
先週から春学期の教育実習先だった小学校でボランティアをしていますが、
来週から私の大学の秋学期が始まるので、今日でとりあえず終了。

新学期初日(8月20日)はキンダーガーテンや転入生のためのオリエンテーションを兼ねて
校内の様々な場所(音楽室、図書室、カフェテリアなど)を訪れ、ポイントをゲットする
スカベンジャー・ハント(宝探しゲームのようなものですね)がありました。
先生方は海賊に変装して登校すると言っていたので、私もプチ変装をして行きました。
(こういうの、決して嫌いじゃない私・・・)

キンダーガーテンの新学期は想像以上に大変でした。
でもたくさんのことを学ぶことが出来て、本当に良かったです。
私も一日中、休む間もなく働いていて、実はこの5日間で体重が4ポンド(2キロ弱)減ったんですよ!(すぐ戻ると思いますけどね。)
ダイエットするならキンダーのボランティア!なんて冗談はさておいて・・・・
私がやった仕事をいつもは先生ひとりで通常の授業をしながらこなしているわけで、
本当にすごいと思いました。
相手は20人の5歳児。先生のクラス・コントロール、クラス・マネージメント・・・さすがです。

今日、生徒達が帰った後、担任の先生が“ボランティアに来てくれなかったらこの1週間、乗り切れなかったわ。本当にありがとう。”と言ってくれました。嬉しかった。
キンダーの教師生活17年のベテランの先生でも、やはり新学期は大変なんですね。

そして先生からボランティアに来てくれたお礼としてP.F. Chang's (中華料理のビストロ)のギフトカードをいただきました。
それから私が教師になった時のためにと、教室のデコレーション用のテンプレートもいただきました!
秋学期でも教育実習がありますが、同じ学校に配属されることはないので何だか淋しいです。
でも次の実習先が決まるまで、時間の都合をつけてまたボランティアにいくつもりです。
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