フロリダの保険事情

ハリケーン・イアンを警戒していた9月下旬、ホーム・インシュランス(住宅保険)の会社から手紙が届きました。
内容は「今加入している保険の有効期限内は我が社が面倒を見ますが
更新後は別の会社が引き継ぐことになります」と言うもの。
とうとう来たか〜と言うのが本音。
と言うのもここ数年、フロリダから撤退する保険会社が続出、
そしてフロリダの住宅保険を取り扱う保険会社の倒産が相次いでいたので。
理由はご存じ、フロリダはハリケーンをはじめ自然災害が多いから。
それが原因で家が被害を受け、その修理に莫大な費用がかかるからです。

実は我が家もハリケーンの当たり年と言われた2004年、家(特に屋根)にかなりのダメージが出ました。
この年はハリケーンにならなかったストームも多く、こちらの被害も続出。
結果、屋根の葺き替えをすることに。
幸い、保険会社へのクレームが認められて、屋根の葺き替え工事の費用、自腹を切らずに済みました。

うちのホーム・インシュランスは来年の2月まで有効。
夫と話し合った結果、それまでに他の保険会社に連絡を取って、
今、うちが加入している同じ保険のポリシーがいくらになるか調べて、
必要であれば別の保険会社に変えようということに。
そ・れ・で・・・
土曜日に保険会社からまたまた手紙（と言うより請求書）が届きました。
来年2月に保険が切れるので更新してくださいという内容のもの。
更新後の金額を見てたまげましたわ！
今までより年間で1,500ドル（21万7,500円）も高い！
（円安が進んでいますが1ドル145円で計算しました。）
これは気合いを入れて、別の保険会社に連絡を取ってリサーチしなければ！
さっそく夫は某保険会社に電話。この会社の車の保険に加入しているので、複数の保険に加入したら
ちょっとは割り引きしてくれるのではと期待したのですが・・・・
「我が社はフロリダの住宅保険は取り扱っておりません」ですと。
交渉はあっけなくお・し・ま・い！ちゃんちゃん！
果たして2月までにリーズナブルな保険会社に出会えるのか？
過去に「倒産しました。じゃ、さよなら〜！」みたいな保険会社、いくつも見てきたので
今の保険会社が更新後も引き継いてくれる会社を見つけただけ、ラッキーと思うべきなのでしょうか？

昔からフロリダの住宅保険は高いと聞いていました。
数週間前（ハリケーン・イアンの直後）、ニュースでフロリダの住宅保険の平均額は
アメリカ全国の平均額よりも3倍近くすると言っていました。
思わず写真に収めちゃいました。


アメリカの平均額が1,544ドル（22万３,880円）
フロリダの平均額が4,321ドル（62万6,545円）
（こちらも1ドル145円で計算）

そしてこちら


2017年から6社が破綻。4社が債務整理中。
政府の監視下にある破綻が懸念される保険会社が12社。

ちなみに通常の住宅保険に洪水被害の保険は含まれていません。
これは別に加入しなければならず、これがまた高いんですわ。
我が家は高台にあるので洪水の心配はまずありません。
玄関のドアを開けたら目線に空があるという平地のフロリダには珍しいロケーションなのです。

ハリケーン・イアンで甚大な被害が出たので、これからも住宅保険は高騰するのでしょうね。
そして倒産、フロリダから撤退する保険会社も続出しそうです。
高い住宅保険はフロリダの宿命と割り切って、これからも保険会社ハンティング、頑張ります！