人気の覆面画家バンクシー展を鑑賞した。平日にもかかわらず行列ができるほどの人気だった。
彼の作品は、ほとんどが勝手に承諾も得ずに壁やトンネルや電車、路傍に描いたものだ。
故に展覧会場の作品は複製品ばかり、真筆の作品はほとんどない。展覧会そのものが、作者バンクシーの了解を得ていないのだ。
しかしながら、展覧会の設営は見事にバンクシーの全体を見せてくれた。ありがたい企画だった。
反骨と皮肉、批評、告発そして反権力の作品はハッとするわかり易さと共感を沸き上がらせてくれた。
ネズミがあちこちに現れて、見ているぞとばかり主役になっている。時に、そのまなざしは観ている自分に向けられているようだった。
鑑賞しているうちに、日本の何かに似ているなあと気づき思い当たった。⇒ねずみ小僧次郎吉だ。
江戸末期に武家だけを狙って金を盗み貧乏人に配った義賊で実在の人物だ。
バンクシーは作家名であり本名ではない。生まれも居場所も不明で、連絡の取りようがない覆面画家だ。
キャンバスに描いた有名な作品も多々あるのだが、最近は深夜一夜にして描いて逃げ去っていく。署名が無ければいたずら書きとして洗い流された作品も多数。器物損壊犯として告発されている指名手配犯でもある。
そんな展覧会の解説を読んでいるうちに、ねずみ小僧次郎吉が思い浮かんだのだ。
来場者は若者が多かった。私のような高齢者は一割ほどで、カップルがスマホを使って巡っていた。
彼らの真剣な作品を見る姿を、これまでの私は気付かなかった。
バンクシー展は若者にも人気だったことを教えてくれた展覧会だった。
今日も読んでいただき感謝です。
彼の作品は、ほとんどが勝手に承諾も得ずに壁やトンネルや電車、路傍に描いたものだ。
故に展覧会場の作品は複製品ばかり、真筆の作品はほとんどない。展覧会そのものが、作者バンクシーの了解を得ていないのだ。
しかしながら、展覧会の設営は見事にバンクシーの全体を見せてくれた。ありがたい企画だった。
反骨と皮肉、批評、告発そして反権力の作品はハッとするわかり易さと共感を沸き上がらせてくれた。
ネズミがあちこちに現れて、見ているぞとばかり主役になっている。時に、そのまなざしは観ている自分に向けられているようだった。
鑑賞しているうちに、日本の何かに似ているなあと気づき思い当たった。⇒ねずみ小僧次郎吉だ。
江戸末期に武家だけを狙って金を盗み貧乏人に配った義賊で実在の人物だ。
バンクシーは作家名であり本名ではない。生まれも居場所も不明で、連絡の取りようがない覆面画家だ。
キャンバスに描いた有名な作品も多々あるのだが、最近は深夜一夜にして描いて逃げ去っていく。署名が無ければいたずら書きとして洗い流された作品も多数。器物損壊犯として告発されている指名手配犯でもある。
そんな展覧会の解説を読んでいるうちに、ねずみ小僧次郎吉が思い浮かんだのだ。
来場者は若者が多かった。私のような高齢者は一割ほどで、カップルがスマホを使って巡っていた。
彼らの真剣な作品を見る姿を、これまでの私は気付かなかった。
バンクシー展は若者にも人気だったことを教えてくれた展覧会だった。
今日も読んでいただき感謝です。