クレモナ カルテット

結果発表

 ビオラ41cm、42cm、43cmを3日間試奏したビオラ弾きと製作者の一致した意見は「やはり43cm」でした。
41cmと42cmを比較すると(抽象的な表現になりますが、すみません。)音色の方向性は同じで41cmのパワーアップしたのが42cm。ところが42cmと43cmはまったく違った音色で特に高音に深い音が出ます。
41cmと42cmが坂道ののぼり坂だとすると43cmは坂道の続きではなく、まったく別のレベル(上の階)になりました。
おそらく弦長(上駒から駒まで)が長くなることにより音の振動する幅が大きくなることによるものだと思いますが、どなたか説明できる方がいらっしゃったら教えてください。
あと40cmと40.5cmの時も音色の方向性は同じで40cmのパワーアップしたのが40.5cmでした。そして40.5cmと41cmは坂道の続きではなく、まったく別のレベル(上の階)になりました。このようなことからもビオラらしい音を求めるなら41cm以上の楽器にしましょうと言われるゆえんですね。
当初、ビオラボディーの長さが長くなると音色も深みも正比例して良くなるのかと思っていましたが、まっすぐ右上がりの直線ではなく、階段を登っていくような変化になりました。この有意義な実験を経験できてよかったです。

コメント一覧

yoko
同感です!!
 ありがとうございます。
42cmが弾ける人は43cmも無理なく弾けるのではないかと思います。弦長も4,5mm弱長くなるだけですので大差は感じないと思われます。42cmを弾いている方は是非43cmに挑戦してみてください。
体は大きくなくても、横板を低くするとか、ネックを細身にするとか、楽器全体の軽量化を図るなどの工夫によって身長が高くない方でも可能になると思います。
異次元の音です!!
Hawk
Umberto Lanaro
久しぶりにこのページ見ました。その間、結婚などおめでたいことがあったようですね。(笑)心よりお祝い申し上げます。

Umberto Lanaroのビオラをもう20年も弾いているので、殆ど自分の体の一部みたいな感じです。ということで、愛着もひとしおで、彼のことを色々と調べました。

丁度1962頃はNapoliにいたようですが、その後Padova(?)に移ったようです。

全体的にほっそりしながらもアーチが高めのいわゆる「美形」(?)スタイル、ネックが細めなのでかなり弾きやすいです。

ビオラというと、多くの人がサイズで妥協してしまうのですが、私としては、体が大きければ是非に43センチに挑戦してみて!と言いたいです(因みに、私は181センチです)。

本当に異次元の音がします。

yoko
今回の実験からビオラのサイズからくることだと確信しました。製作上のヒミツは3台とも同じ条件で作られていましたので。
「次元の違う響き」という表現がぴったりきますね。
先月Lanaro作のヴァイオリンを拝見する機会がありました。でも彼はパルマだったような気がするので別の製作家かもしれませんね。
Hawk
同感
私の持っているビオラはUmberto Lanaro 1962年作@Napoliの43センチのビオラですが、全く同じ感想です。43センチくらいになると、他の人の例えば42センチのビオラと比べても、次元が違う響きがします。このビオラは、ネック細め、アーチは高めだけど、ボディの厚みは普通のビオラ並みです。単なるサイズから来るのか、それとも何か製作上の秘密があるのかわかりません。
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