クレモナ カルテット

1週間経って、北イタリアの様子(コロナウィルス)

多くの方からご心配のメールを頂きました。

この場を借りて御礼申し上げます。

さて一週間たって少し落ち着きを取り戻した北イタリアの人々の様子をお伝えします。

2月21日(金)にイタリアで新型コロナウィルス感染による初の死亡が確認されました。(78歳のイタリア人男性)

翌日クレモナから30kmの場所にあるコドーニョとその周辺10の町がレッドゾーンとして自宅待機、軍警察が町を封鎖しての強硬策です。

レッドゾーンにいるヴァイオリニストの友人にメッセージをした所、時間がたっぷりあるから手打ちパスタ作ってる~。と明るい返事、当事者たちは強いです。良かった。

ロンバルディア(州都ミラノ)とベネト(州都ベネチア)をはじめとする北イタリアはイエローゾーンとしてイベントや集会の中止、学校休校、博物館・美術館の文化施設の閉館、バールなどの営業時間短縮などが

実施されました。戦時中もなくならなかったに教会のミサも中止です、信心深いイタリア人はパニックに!!

スーパーでは最初の22日ー23日(土・日曜日)買い占めが起こりましたが、24日(月曜日)からは町はゴーストタウンです。人っ子一人いません。。。

人懐っこいイタリア人が疑心暗鬼で人を避けています。

スーパーの生鮮食品とパスタの棚(2月22日-23日)

24日(月)からは通常供給に戻りました。

経済低迷を辞さず、教育・文化関係をストップさせライフラインに重要なお仕事の人を優先して社会を機能させています。

それでも日を追うごとに感染者数は増加

イエローゾーンは来週1週間学校休校が延長決定しましたが、今後は状況によって臨機応変に対応するとのこと。

今回、イタリア政府の強硬で素早い対応に正直驚きましたが、重篤患者が増えた場合に対応できる病床数が足りないことと他の患者への医療が施せない危機感。

あと国際社会への責任感と信用維持が背景にあるのではないかと思っています。(ペストを経験していること、陸続きでEUの一員として、また2000年前(ローマ時代)からの国際都市としての感覚は筋金入りだと思います)

戦時以来の緊急事態だとイタリア人本気でじっと耐えてます。

ただ一週間経過して29日(土)あたりになってくるとそろそろ家にいるのが飽きてきた子供や若者たちが外を出歩きはじめました。

早く終息することを祈りつつ、冷静に粛々と出来る仕事をこなそうと心がけている今日この頃です。

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