イタリア人の美意識について一話。
イタリア人のお宅に招待されると、まずお家見学会が始まります。思い出の品や自慢の品そして絵を解説つきで見せてくれます。
家に招待されるだけでこんなにも話が弾むのかというくらい「お家訪問」は楽しいです。
そしてどんな家に行ってもかならず所狭しと飾られているのが「絵」です。
壁を埋め尽くすほど絵が飾られていて日本人の感覚(床の間に掛け軸とお花)からすると行き過ぎな気もします。
いろんな人に質問してみましたが、イタリア人の感覚としては、何も飾られていない壁が一つでもあると、それは完成されていないものと認識するようです。
この間行ったお家には4LDKになんと100枚近く絵が飾ってあってビックリしました。
食堂には静物画、寝室は宗教画やリラックスできる題材(はたまたヌード!!)という傾向が少々ある以外はどこに何を飾ってもOKです。
兎にも角にも家を美しく飾ることと個性が出る事が重要なことだそう。
芸術家が生きていける土壌がここには息づいています。
我が家にはまだ絵らしきものがほとんどなく旦那はいつも「はぁ~何か足りない、そうだ絵がたりないんだ」とつぶやいています。
昔、アリタリア航空のビジネス・ファーストクラスには本物の絵を飾ってあったという話もこの感覚からいくと納得。
ルネッサンス以降、現在にいたるまでイタリア人と絵は生活の一部になっているようです。
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