フランス語お料理教室CuiCui

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ピコドンの掟

2021-08-13 | フランス食の話
ピコドン?誰ですか?
いいえ、チーズの名前です。

ベルギーの南に位置するロレーヌ圏アルデンヌ県の
伝統チーズ。ヤギの乳を用い、1983年にAOP取得しました。

Picodonは「piquant」(辛い)が語源。
食べたことがある方。「そんなに辛くないけど…」と思ったはず。
Picodonは熟せば熟すほど、ピりッと感が出てくるのです。
ですので、AOPのラベルを貼るには、少なくとも12日間熟成させないと
いけないという決まりがあります。

しかしながら、最近、ラベルを貼っていないPicodonが多々…
熟成3~4日の物が出回ってしまっているのです。
事態は、組合が人を雇ってまで、マルシェを監視するまでに。
でも、このAOPを取得するには、あまりにも過度な規則があり、
そこまでやってられない…という生産者の声も。

しかし、組合は、この努力の裏にPicodonの伝統の味があるのだ!とし、
もし、ラベルのないものを販売した場合、2年の禁固刑、または
30万ユーロ(3800万円!)の罰金を課すと公表…
まさに、罰もかなりの辛口…

日本でも購入できますので、ぜひ、冷たい白ワインと
一緒に食べてみてくださいね★

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