5才の心を持つ20才の青年チョウォン
走りたい・・・
「ボクは走っている時がいちばん幸せ!」
■監督 チョン・ユンチョル
■脚本 ユン・ジノ、ソン・イェジン、チョン・ユンチョル
■キャスト チョ・スンウ、キム・ミスク、イ・ギヨン、ベク・ソンヒョン、アン・ネサン
20歳の青年・チョウォン(チョ・スンウ)は自閉症の障害を抱えており、5歳児程度の知能しかない。 コミュニケーション能力に欠けている彼に社会生活は難しく、母親のキョンスク(キム・ミスク)が常に世話をしていた。 そんな中、キョンスクは息子が走っている間だけは、楽しそうにしていることに気づく。 ハーフマラソンではなんと3位に入賞。 フルマラソンに挑戦させたいと考えたキョンスクは、かつて名ランナーとして知られたチョンウク(イ・ギヨン)にコーチを頼む。 しかし、熱心な母の姿を見て彼は言う。 「チョウォンにマラソンをさせるのは、母親の“エゴ”ではないのか」と。
おススメ度 ⇒★★★ (5★満点、☆は0.5)
cyazの満足度⇒★★★☆
韓国で観客動員数500万人を突破した大ヒット作は周知の事実ですね。 予告編を観た時から是非観たい映画のうちの1本でした
この映画のモデルとなったペ・ヒョンジンさんは19歳でフルマラソン大会に出場し、自閉症という障害を持ちながら2時間57分台での完走を果たしています 映画を観る前にたまたま書店に寄ったので、原作本をパラパラめくってみましたが、以外に厚さのない本なんですね。
何て表現すればいいのでしょう。 感動作なのですが、実話に基づく映画であること、そっして母と自閉症の息子との人生をかけた葛藤、心にやんわりとやさしく語りかけてくるような映画でした。 決して大泣きすると言うような映画ではないですが、その感動がいまも長く心に残るような映画でした
実際にこの映画の撮影前にチョン・ユンチョル監督は実際のモデルとなったペ・ヒョンジンさんとマラソンをしながら脚本を仕上げたそうです それゆえにマラソンを通して監督が描きたかった彼の人生の比喩を的確に、明確に描き出していました
あなたの夢はと聞かれて、「子供より一日だけ長く生きること」と答えた母親。 母親にしか分からない、誰にも面倒はみれない息子のために、その息子への母の思いがこの言葉の中に込められています
この映画で主役のチョウォンを演じているチョ・スンウは、あの『猟奇的な彼女』のクァク・ジョエン監督が撮った『ラブ・ストーリー』でジュナ役を演じていた。 『ラブ・ストーリー』もとても素晴らしい映画でした
自閉症とは、
脳の発達障害のひとつで、一般的に専門医が「自閉症」とはっきり診断を下すのは、子供が4歳から5歳になったときがほとんどです。 人口比率としては1万人に1人の割合で、男女比は4:1といわれます。 人とのコミュニケーションがうまくとれずパニックになったり、興味や関心が非常に偏っており、同じことを繰り返したがる特徴があります。 併せ持つ知的障害の程度によって、重い場合は養護学校に通い、将来は福祉サービスを利用することもありますが、稀に特殊技能を生かし研究職に就く人もいます。(自閉症ホームページより抜粋)
すこし(ネタバレ)↓
反対を押し切ってフルマラソンに参加した息子は、スタートに立ったとき母親に止められる。 それでもその手を離すよう、それまでの彼になかった真正面からの“自分の意志”を母に伝え、子供の頃、動物園で母に手を離され迷子になったときのことと真逆の行動を求め、母は初めて見る息子の強い“自分の意志”を受け入れ、彼の夢の実現に手を離すのだった。 このシーンに涙がとめどなく頬を伝った。 最後に差し出されたチョコパイに、初めて母と息子の“夢”へのスタートを感じた。 コーチの「雨が降ったら死ぬ気で走れ」、最高のアドバイスでした。
優しい彼に是非出会ってみて下さい
この作品は、
母親へも別の角度から厳しいコメントが発せられるなど、
安易に涙を誘う作りとはなっていないところが、
とても新鮮でした。
コーチを含め周囲一人ひとりも、
しっかり描かれている。
これじゃ、日本映画はいつまでたっても
韓国映画に追いつけません。
実話だからこそ、そこに作り手の甘えが出てしまうのですが、
監督は実際にマラソンもして、彼の側で、そしてきっと
母親側の苦労と最近多い子離れしない親へのプロテストをしていたんでしょうね!
“マラソン”が人生の全てだなんて、そんな安い仕上げにしないところが良かったと思います。
この映画は本当にイイですよね
今も、心に残っています
えいさんどうよう、日本映画はどうしたの?といいたい・・・
10日の休養(労災で)を経て、職場復帰、手はいまだに痛みますが、何とか仕事にも慣れました。PCは適当にやってるので ブログの更新も今一(><)
cyazさんの更新、本当に頭がさがります。内容も素晴らしいし(よいしょ!←笑!)
「マラソン」は昨年秋に韓国で見ました。ハングルは得意ではないけど、彼やお母さんが話す言葉が簡単なハングルなんで助かりました!
劇場で「マラソン」をお子さん連れでご覧になってる家族を見ました。この映画を選んだお母さんが素晴らしいと思いました。
チョ・スンウさんは本当に素晴らしい俳優さんですね。10代で主演した「春香伝」で初めて見たのですが、「凄い俳優が韓国に出てきた!」って感動したものです!
自閉症のチョウォンさんの役はめちゃ難しい役ですよね。
単にお涙頂戴の役なら、この映画の感動は本物にならなかったことでしょう!
落ち着かない目の配り、ちょっと変わったアクセント、指の不随運動、どれひとつとっても、本当の自閉症の方だと思わせるほどですね。
韓国では本物志向があるようですね。「オアシス」のムン・ソリさんやソル・ギョングさんも素晴らしかったです。
日本でもここまで出来る映画を見たいとおもいます。
>あなたの夢はと聞かれて、「子供より一日だけ長く生きること」と答えた母親。
これだけ聞いただけでも、「子供を慈しむ(愛するではない)気持ち」がよく表現されていると思います。
こんなお母さんが沢山いれば、世の中はもっと良くなるのにって 思いました。
出来たら、子育て真っ最中やこれから子育てする方にこそ見てほしいですね
私の方もTBさせて頂きますねっ!
『マラソン』は、未だDVDでしか観ていないのですが...
ストーリーだけでなく、チョ・スンウ君の演技に改めて感動をさせられました。
それとメイキングで、モデルとなった親子の会話&様子を見たのですが、映画本編とは違った意味で心に訴えかけられるものを感じました。
近く改めて劇場で、再度この映画を観ようと思っています♪
障害がある分、その主人公に重点を置いて作られるのが普通だと思うのですが、
えいさんの、「母親へも別の角度から厳しいコメントが発せられるなど~」という
このコメントに集約されているように僕も思いました。
バランスのとれた監督さんだと思います!
社会復帰、いやいや現場復帰おめでとうございます^^
毎日の更新もやや最近は流されていますね(笑)
ボキャブラリーが貧困な為、底をついた引出しの隅をつつきつつ、
なんとかのらりくらりやっています(笑)
>自閉症のチョウォンさんの役はめちゃ難しい役ですよね
本当に大変な役だったと思います。
>落ち着かない目の配り、ちょっと変わったアクセント、指の不随運動
だからこそ、マラソンに出たいという“意志”伝える、母親を真正面から見た表情は印象的でしたし、
僕の最高に感動したシーンでした!
>子育て真っ最中やこれから子育てする方にこそ見てほしいですね
本当ですね!
世の中、子供についての暗い事件が多いですから・・・。
“心(体)の痛み”を親がわからなくどうするって感じです。
『コーラス』といい、この映画といい、
邦画も頑張って欲しいですね!国民性の違いはあれ。
kanonさん、ブログの更新もお願いしますね(笑)
>チョ・スンウ君の演技に改めて感動
仰る通り素晴らしい演技だったと思います!
>メイキングで、モデルとなった親子の会話&様子を見たのですが、映画本編とは違った意味で心に訴えかけられるものを感じました
へぇ~、それは是非観てみたいものですねぇ^^
是非是非劇場でご覧になってください!
やめとけば良いのにネタバレのところ読んで
すでに泣いてます
今は「離せ~」と叫んでもしがみつく息子たち
いつかは自ら手を離していくのかと思うと
寂しさと嬉しさが交錯するんでしょうね。
そして、深い愛と迷いとにゆれる母親役のキム・ミンスクさんの
演技もすごいな~って思いました。
振り返ると、やっぱりいい映画でしたよね☆