紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

木組みのちょっとした事

2006年10月05日 | 家を建てる方に知って欲しい事。施工

今朝現場へ行く途中、車から他社さんの木造の家の新築現場を見てて、思った事。

今、家の木組み(柱・梁の組み方)は、金物(ボルト・ナット)に頼っているのが主流です。

当社は「金物一切使わず、木組みしなさいと」言われればできますが、法律でも指定の金物を使用する事と決まっていますから、一般の住宅ではやはり金物は使わなきゃいけません。

でも金物使う事自体は悪い事じゃなくて、基礎からの家の浮き上がりや、筋交いのためにもイイ事ですし、やっぱり構造上も強くはなります。だけど、金物の耐久性・ボルトナットのゆるみなんて問題もありますから、基本は木と木のしっかりした接合(仕口・継手といいます、大工の技ですね)をして、金物はあくまでも補助という考えでなきゃ、木造建築はダメです。

そんなこんなで、今日取り上げるのは「座彫り」。

座彫りというのは、ナットの頭が柱・梁から飛び出ないように、柱・梁にナットの高さ分かそれ以上丸く穴を掘る事です。

なぜそれをするかというと、外壁に面している梁などは、その外面に外壁をとめるための木(下地)を打ったり、防水紙張ったりしますから、ナットの頭が出っ張っていると邪魔で、面倒だからです(手間がかかる)。

だけど、そんなの一手間かけて、出張ったナットにあたらない様に下地の木を欠いたり、ナット分だけ下地を前に出すようにすればイイだけじゃないかと思うんです。

だって、座彫りしたらその分柱・梁を欠いている訳ですから。。

プロじゃなく、一般の方でも、柱・梁にとって好ましくないと思われるでしょう?

ほんとちょっとの事なんですがね。。

Img_0653

↑梁と梁の接合部を下から見ています。ボルトナット(銀色の物、ちょっと見えるでしょ)はこんな風に入っています。

Img_1244

↑棟上げ中の写真。外部に面している柱に、梁との接合補助に用いたボルト・ナットの頭が飛び出てきています。「座彫り」というのは、このナットを出っ張らさない様に、柱や梁(この場合は柱)に穴を彫って、ナットを柱表面より中へ引っ込める事です。

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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なるほど参考になります。私はその辺の話はほとん... (Mちゃん)
2006-10-05 16:22:36
なるほど参考になります。私はその辺の話はほとんどメーカーの標準仕様以外良く分からないのです。

応援ぽちぽち
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応援ありがとうございます。 (hiro)
2006-10-05 18:35:31
応援ありがとうございます。

僕は朝イチ、2クリックでいっております。夜は自宅PCからです。

座彫りだけじゃなく、ちょっとした事、気をつけるかどうか?って結構あります。
又思いついたら、記事にしてみま~す。
返信する

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