紀州七代大彦の木の家づくり日記

「ここちよく美しい暮らしのために」
和歌山大阪にて「一軒一軒ていねいに150年」家づくりに取り組み続けています

「一発打ち基礎」と「土台」

2015年09月09日 | 家を建てる方に知って欲しい事。施工

さてさて先週はちょいとBlogの更新をさぼりまして1週間空いちゃいました。。

雨が続き、昨日今日と台風も来て(台風も和歌山・大阪には大したことなかったですね。被害のあった地域の皆様には誠に申し訳ございません)、現場の進み具合もちょっと遅れ気味ですが、今日はコチラ。

和歌山市のO様家。

来週に棟上げを控えておりまして、着々と色々な準備が進んでおりますが、今日はすでに済んだ基礎の話でも。

このお家は通称「一発打ち」という事をさせてもらっております。

どういうことか?

初めの写真のように、基礎って出来上がりを見るとコンクリートの塊だというのは皆様お分かりだと思います。しかし、固まるまでは流動性のあるものでありまして、型に入れて寝かさないと、いわゆる「基礎」にはならんわけです。(寒天とかゼリーとか型に入れて冷やして固まるものをイメージしてくれれば良いです。例えおかしいですか??)

そうなってくると上のような断面のカタチを造るのは難しいと思いません?

 

このような「型」が必要です。(木の型の内側が浮いているのに注目です)

だけど、この型をどう浮かすか?が問題。そりゃまな板の上サイズのものなら簡単でも家サイズですからね。型の重さもかなりあります。そして何十mも真っ直ぐ水平にしなけりゃいけません。それにコンクリートを流した時の圧力ってのもなかなかなもんです。

だからこの「一発打ち」はなかなか難易度が高く、まず普通のやり方はこちらになります。

はい。このようにまず下部分だけにコンクリートを流して、ある程度固めて、

その上にまた型を造って、コンクリートを流す。

これが一般的で主流です。弊社もずっとコチラでした。もちろんこのやり方でも全く問題はありません。

しかし、全て一体で打てた方が水も入りにくいし、諸々の理由で理想的。

色々検討しながら基礎屋さんにも色々ご苦労かけながらお願いしながら、前回から出来る目処がついてきました。

【こうくれば、今まではダメだったんだね。なんて意地悪言われそうですが(笑)そういう事ではなくて、前までのやり方も、丁寧にすれば全く問題無いと思います。より良くなったと、進歩したと思ってください。なんか表現が難しいですね(笑)】

綺麗でしょ。

そうそう、だけど工期や敷地条件(高低差等)など、やりたくても出来ない場合もありますし、やらない方が良い場合もありますので、ご注意を。

そしてその基礎の上に、

 

土台をいう構造材も敷設されました。

 

この土台の上に1階の柱がささり、その上に1階の梁、そしてその上に2階の柱、またその上に2階の梁・屋根の梁と組んでいきます。(2枚目の柱のように、柱が土台にささらずに基礎に直接落ちている部分もあります。これは構造的にこちらの方が良いと思っておるから。また機会があればご説明いたします〜)

さて、後は「棟上げ」を待つのみです。

一日にしてお家の格好が姿を現す凄い日です。またご報告させてもらいまっす。

それではまた次回。

 

和歌山・大阪「心地よい木の家づくり」 大彦(株)

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