先日のNHKスペシャルご覧になりました?
熊本地震から、現行の耐震基準を考えるお話でした。
最新の耐震基準(阪神大震災後に改正されて建築基準法)のお家が300数軒あったなかで、倒壊大破したお家が19軒となっておりました。その理由は、テレビだからさらっと終わっていたし分かりやすくするためにあえて専門的な話を省いていたから、完全に正確なことはわからないけれど、大体納得でした。
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まず、現行の日本の耐震基準は世界的に見ても断トツに厳しい基準なんです。まずはこれは大前提。
そして、法規制で木造住宅では地震に耐える壁(耐力壁)の量やバランスが決められています。そしてそれは簡易な計算で誰にでも出来るように作ってくれています(スゴイことだと思います)。だから普通はこの計算をしてOKがでれば、まず大丈夫なのです。(だって今回の地震でも大半はもっているわけですから)
だけど、実は基準法では定められていない「もう一段の検討」ができればなお良い。
それは詳細な耐力壁のバランス(偏心ねじれ)や、1階2階のバランス。これは、簡易な計算ではなかなか出来ずに、PCでソフトなどを用いて計算・解析が必要になるわけです。
ある木を構造材に加工している工場の話として、もちこまれる図面のうち1階2階のバランスで問題ありそうなものが2〜3割はある。ということを言われていました。そして今回の熊本地震で倒壊したお家では、ここに問題があるお家が。。ということでした。
もちろん弊社は詳細な計算を行っておりますから(よく工務店の中で、「構造計算を実施しています!」というのは、このレベルだと思います)、今回の結果を見ても焦ることはなく、腑に落ちたというか、もう一段検討しているお家は大丈夫だったんだという安心感がありました。
ただ、1階2階のバランスの問題も、今の基準法の簡易計算としたうえで、それなりにしっかりしている大工さんや工務店さんが良心的に建てたお家なら、基本的にはそこまで問題になるようなことにはならないと思いますから、「構造計算」をしていなければ弱い!!なんて過剰な心配はなさらないでくださいね。
というような話を今月号の「つくり手」《弊社の情報誌》から3回程度に渡って簡単にご説明させていただきます。
ということで、内容変更などを行っておりますので、今月号の「つくり手」は少し遅れております。来週にはお送りいたしますので、是非お楽しみにお待ちくださいませ。
こちらは今月号の「豊かな暮らしを拝見」のコーナーで取り上げさせていただくM様のお家。
こちらもお楽しみに〜
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