My Life Still Goes On 2025

コツコツと60代を突き進んでおります

初めてのキス

2009-02-17 03:43:48 | あの日、あの時、あの場所で

唐突ですが、
赤面しちゃうタイトルです


まったく、何故だか、心当たりも何も
浮かばないのですが…。

仕事中、PCに向かっている時に
突然想い出してしまいました。

何でだろ?



初めてのキス…



M橋A子だったなあ、って。


高校二年。

硬式テニス部の夏の合宿中。

山中湖の宿舎の夜。

同学年の女子部員5、6名の部屋に
男子部員4、5人も乱入して
何やら楽しく雑談をしておりました。


ま、よくある話です。

私の左隣にM橋さんはいました。
何かの話題で笑いあったりすると
肩が触れ合う距離だったとは思います。


私は決してM橋さんのことを
好きで恋こがれていたわけではないのです。
きっと、お互いに好きな人は
他にいたハズです。
少なくとも私はそうでした。


でも、“好き”だとか、“つきあいたい”とは別に
お互いに“いいな”とは思っていたのでは?と思ってます。
そんな感情ってありますよねえ?

でなけりゃ、この後のことが説明つきません。


ちなみにM橋さんのことは、
男子部員のT野というヤツが
「M橋がいいな、M橋好きだなあ」と広言しており、
女子にも知れ渡っていましたが、
私は別に、それを羨むとか、邪魔しようとかではなく
「ふーん」という状態でした。


そんな、まったく意識していないような状態だったのに
何故?


きっと、大勢で話している時に
肩や手が触れ合って、
急に異性を意識してしまったのじゃないか、と。
今思えば、それしか考えられません。


さて、しばらくして、誰かが何を意図したか、
一瞬(と言っても3分くらい?)、
電気を消して部屋を真っ暗にしてしまいました。
何も見えませんでした、本当に真っ暗だったのです。

何故?としか思えない私の行動はここです。
M橋さんの背中から伸ばした左手で
M橋さんの左肩をギュっと抱き寄せて、
真っ暗な中、顔を寄せました。
M橋さんはどうしたか。


顔を少し上げて、くちびるを合わせてきました。


真っ暗だったので、表情はわかりません。
ためらっていたのか、普通だったのか。


そして、
5秒?10秒?まったく覚えていません。
でも、男子部員の誰かが
「誰だよ消したの!早く点けろよ」と言っていたのを
唇を合わせたまま耳にしたのを覚えています。
その声で、慌てて肩を抱き寄せた手を離し、
電気が消される前の体勢に戻れたのですから、
そこそこの時間ではあったと思います。


M橋さんと私は、電気が点いたあとどうしたか。


それこそ、文字通り「何食わぬ顔」でした。


誰かがT野を冷やかしています。
「T野!こういうときに、M橋を襲うんだよー!」
いったい、どんな顔をして聞いていたんでしょうか…。
私は。
M橋さんは。


さりげないキス。


きっと彼女は初めてじゃなかったのでしょう。
直接聞いたことはないけれど、
もし、初めてだったら
あんなに落ち着いていられないでしょう。


とは言え、私も正真正銘初めてのキスだったのに
普通に口びるを寄せられたし、
離れた後も、
浮かれるでもなく“何食わぬ”顔、できたしなあ。


永遠の謎です。


その後も卒業するまで、
M橋さんは私に対して特別な視線もなく、
普通の友だちのままでした。
私の方も彼女ができたので、
まったく彼女を特別視しませんでした。


卒業前に、ふたりきりで話すこともあったのですが、
お互いに“あの夜”のことには触れませんでした。


ですので、
M橋さんのことが好きだったT野にも
「悪いことしたな」とも思っていません。


夢?


いや、確かに現実だったのです。


このことは、誰にも-少なくとも高校時代の友達には-
言ったことがありません。


彼女はどうなんでしょうか。
心の中に堅く鍵をかけてしまってあるのか。

彼女にとっては、もしかして
私とのキスなんか、大したことじゃなかったのか。

“あの夜”のことをお互い口外するでもなく、
二人だけでも話すこともなかったからこそ、
幻想的な想い出なんでしょうねえ。うん。


“恋”ではないけど、
ごくたまーに思い出しては、
胸がキュンとするのでした


でも、どうして急にこんなことを
書く気持ちになったんだろ…




今は昔。っていうか、
大昔のお話でした~。


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2 コメント

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ドキドキ・・・ (かぶ)
2009-06-28 18:15:43
高校二年の夏の思い出・・・。

読んでいて、ドキドキしました。

お互い誰にも言わずに、二人きりでも
話さなかったというのが、とてもステキ
だと、私も思います。









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忘れられない日 (daiki)
2009-06-30 00:30:05
この想い出もそうなのですが、

何故だか
「シチュエーションを忘れられない日」
というものがあります。

写真に残っているシーンは、
実際に何をしていたか忘れてることが多いですが、
画像で残っていないものは、
頭の中にしっかりと残っています。

また、別の機会に
そんな想い出を書いてみようと思います。
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