ちなみに日本三大蕎麦はご存じか?ひと口大のそばを客のお椀に入れ蓋を閉じるまでガンガン食いまくる岩手のわんこそば、重箱のことを「割子」と呼び基本三段重で頂く島根の出雲そば。
そしてもう1つが、ひと口大にまとめたそばが5束ほど盛られるぼっち盛りで知られる長野の戸隠蕎麦だ。
そんな戸隠には狭いエリアに約40店舗の蕎麦屋があると聞くが、屈指の有名店がここ「うずら家」だ。「そばの実」に続いてのはしご2軒目はここしかない!
まぁ〜平日というのに店の前はすごい人だかり・・・でもウェーティングボードに先に記載しておいたのであまり待つことなく丁度入店に。もう13時半過ぎということもあるかな?
戸隠では当たり前か?伝統の「一本棒、丸延ばし」のそば打ちは見ているだけで惚れ惚れするね。美しい作法だもんね。
ここうずら家は蕎麦を頂く前に特筆すべき点がある。まずは先にコメントしておきたい。とにかく全てのスタッフさんの対応が素晴らしいのだ。
多少待っても全く嫌な気がしないほど、ホント低姿勢で丁寧で親切な対応に感服するほど・・・外人に対しても片言とは言え、ほぼ完璧に対応されているし、ここまで有名店になると意外と忘れてしまうことだが、ここはホント素晴らしい!
こんなに気持ちよく席についたのも珍しいかも?う〜ん、蕎麦茶も美味いねぇ〜。こんな店の雰囲気だもん。蕎麦が美味くないはずないだろう?
ここは迷うことなく天ざるそばに決定だ。もちろん、大盛りね。待つこと10分ちょっとできたよ、そうだこれぞっ戸隠のぼっち盛りだ!美しいねぇ〜!
ここの蕎麦は「特定の地元生産者から仕入れたものを、新そばが熟成し、最もおいしくなる厳寒の真冬に、石臼製粉し、マイナス20度で冷凍。旨味を完全に残したまま、その都度、解凍したてを、練り、打ち、切りの、全て熟練の手作業にて、打ち上げております。
これにより、甘みや風味、もちもちとした食感、獲れたての淡い緑色など、今まで、最も食味が落ちるとされた時期にも、新そばの滋味が、愉しめる事と存じます。」とのこと。
1年間に必要な量を冷凍保存しちゃって「戸隠産の霧下そば粉のみで提供いたしたいと存じます。」って言うんだからその心ぎにこっちもテンションアップしちゃうってものだ。だって極寒期にこの作業ってなかなかできないもんだよ。
まずはそのまま頂く・・・う〜ん、もちもちなのに芯が残るようなアルデンテ・・・絶妙な食感だ。更に蕎麦の風味と甘味がふわ〜っと口に広がり、なるほどこれがうずら家の蕎麦かぁ〜?
麺つゆは想像したより濃くなく鰹節の風味が素晴らしい。実は戸隠のぼっち盛りは水切りをあえてしないので麺つゆは濃いめ?っと聞いていたのだが、薄まることなどなく蕎麦との相性抜群というか?負けてないほどコクが素晴らしい!
「天麩羅だけでも価値がある」と言われる天麩羅も楽しみだ。その天麩羅は5種盛り。まずは、大葉としめじ!胡麻油でカリッと香ばしく揚がっていてめっちゃ美味〜い!
しめじの最初のカリッと、その後のプリッと感がたまら〜ん。
再び極旨の蕎麦を思いっきり啜った後は、茄子と車海老の天麩羅!正直、こんな山奥の戸隠で海老天じゃなくてもいいのでは?きのこ色々天麩羅盛り合わせが良かったかなぁ〜?この辺りはきのことか山菜美味そうだもんね。もちろん、茄子と車海老も極旨で期待を裏切らないんだけどね。
あれっ厚切りで食感と甘味が最高だったサツマイモの画像撮り忘れちゃったよ。
いやぁ〜全然食えちゃうなぁ〜。本日蕎麦はしご食いということで、先店で2枚、ここで大盛りだから1.5枚分くらいかな?まぁ〜3枚半くらいならばこんなに美味い蕎麦だもん余裕だね。
戸隠って名古屋から約300km、東京からの方が若干近いとは言えっ、どちらからも微妙に遠い。
善光寺&松本城までは来るが、宿泊は各温泉地というケースが多いので、なかなか来れないだよね。千葉県在住時も行きたいとは思っても結局来れなかったもんね。あぁ〜戸隠そば満喫の念願叶ったよ。
〆はもちろん蕎麦湯だ。先店もそうだったが、ここもとろみも色も薄めのあっさり派。いやぁ〜じわ〜っと優しい味わいだ。改めて蕎麦湯で満足感の余韻を味わいたい・・・。美味かったぁ〜。
平日でもこの賑わいだ。休日ともなればすごいことになっているのだろう?早朝来店してまずはウェーティングボードに記帳が鉄則とのこと。目の前に戸隠神社の中社があるし、奥社までは徒歩40分ほどらしいので時間潰しには苦労しないからね。
しかし、戸隠には蕎麦店約40軒あるっていうから、他にも美味い店幾つもあるのだろう?まだまだ再訪し蕎麦三昧と行きたいものだ。あぁ〜ぼっち盛り・・・たまらんね。ご馳走様でした。
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