通りすがりの戴氏 さんは、練拳を熱心にされている方だというのは文章の節々で分かります。「鷹膀」「抱肩」「沈肩」等の用語は、王老師もそうですが、戴氏一般にどの先生であっても教授の際に普通に使われる用語です。先生方も学生に武術をきちんと身に付けさせるために、それら多くの言葉を使って、教えています。もちろん教授は、言葉だけでなく、実際の演示や用法、姿勢,動作の矯正指示などと相まって、練拳者にとって意味をなしてくる。「鷹膀」「抱肩」「沈肩」といった武術の用語は、辞書的な意味や定義を知ったところで、死んだ研究にしかならないでしょう。あくまで用語は練拳のための手段です。「鷹膀」とはどういう様なのか、それを意識しながら練習し、自然にできるようになっていくことで、用語は練拳の中で生きていく。用語は練拳にとっては、そんな手段だと思います。「たかが用語、されど用語」大切にしていきながら練拳していきたいものです。
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