砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

強盗

2004年09月11日 | ログ
強盗:金を出せェ!!

蜥蜴:・・・その台詞は間違っても爬虫類に向けるものじゃないよ。対人恐怖症かね

強盗:うるせェ!!俺はシャイなんだ!!

蜥蜴:む。それは大変だね。私も少々人見知りでね。君とは友達になれそうだ

強盗:あのなぁ・・・こっちはマジでやってんだ。早く金を出しやがれ

蜥蜴:残念ながら私はマジではない

強盗:だぁぁぁぁ!!このナイフが見えねぇのか!!

蜥蜴:見えているよ。ナイフはナイフでもカッターナイフな辺りがお茶目さんだね

強盗:仕方ねぇだろうが・・・包丁買う金もないんだからよぉ・・・

蜥蜴:今時感心するくらい貧乏だね

強盗:だろう?だから金出せ

蜥蜴:ヤダ

強盗:そう言わずに。ボランティアだと思ってさ

蜥蜴:私は無償の愛というヤツが大嫌いでね。頼むなら留守にしているお人よし鴉に頼むといい

強盗:そいつは何時に帰ってくるんだ

蜥蜴:さぁ?まぁお茶でも飲みつつ待ちたまえ

強盗:あ・・・すまねぇな

蜥蜴:気にするな。私は寛大な男だ

強盗:そういう台詞は普通自分で言わねぇぞ

蜥蜴:自分で言う辺りが私の器の大きさを表していると思わないかね

強盗:思わねぇ

蜥蜴:時に君は何故そんなに貧乏なのだね強盗君(お茶目さん)

強盗:頼むからかっこ部分は消してくれ

蜥蜴:了解した。何せ私は寛大な男だからね

強盗:あぁ・・・俺は元々自分銀行をやってたんだよ

蜥蜴:自分銀行・・・またシュールな銀行だ

強盗:俺の親父はそれなりに金持ちだったからな。結構な遺産を残してくれたんだ