独白街 / 怨名探索 2004年09月20日 | ログ 呪はその名を始とす。 ゆえに探索者は怨名を探す。 媒には血を。贄には覚悟を。 求める意義は『真理』。求める意味は『意義』となる。 全ての名は意味を持つ。ゆえに全ては真理となる。 ゆえに探索者は名を隠す。 質疑には虚偽を纏い、己の真理を隠匿する。 呪はその名を始とす。 ゆえに探索者は夢を見る。 媒には意味を。贄には呪なる百の名を。 求めるは真理にして不可侵なる意義。 交差する言霊を色としてこの地に神の名を描かん。
独白街 / 染色道路 2004年09月20日 | ログ 意義は『染色』 意味は『芸術』と定義しよう 時に非日常の血痕を。 時に日常の雑踏を。 時に停滞の跡を。 主義を持たず。意志を持たず。 染め上げよう、この独白だらけの街の記録を。 描き出そう。事実すら現実に追いつけぬこの閉鎖世界の内幕を。 時に停滞の跡を。 時に日常の雑踏を。 時に非日常の血痕を。 染め上げよ、探索者達よ。己の血を標とせよ。 描き出せ、愚か者よ。他人の犠牲を糧として。 掲げる意義は『染色』と心得よ。 求める御姿は『芸術』と心得よ。 この街を歩く全ての者達よ、その証を我が身に刻め。
独白街 / 減速空間 2004年09月20日 | ログ ゆっくり 、 と 停滞の風は吹く。 光は色彩を纏う余裕を無くし鏡像は有り得ぬ世界を映し出す。 ゆっくり 、 と 現象であり人物であり。 しかし適切な表現を求めるならばそれは『風』 ゆっくり 、 と それはどこにでも吹くし、誰にでも囁く。 甘美なる減速の誘い。そして万物の流転は一様に怠けだす。 ゆっくり 、 と ゆっくり 、 と ゆっくり 、 と
独白街 / 空白歩行 2004年09月20日 | ログ 歩きなれた通学路を一人今日も歩く。 特別も非日常も介在せぬ道程を、ただ通学の為に歩く。 敢えてそこに特筆すべき出来事を探すならば既に時刻はとうに一時限の開始を過ぎていること。 写らぬはずの鏡に浮かぶ俯瞰風景。白い雲の先にはモノクロの空。 傍らに歩く黒猫の姿。徐々に減速し停滞するガードレール。 何の問題もない / ノープロブレム。 特別も非日常も介在する余地など与えない。 私の歩く足跡の行く先はいつだって学校へと向かっている。 何の問題もない / ノープロブレム。 いかなる刺激も私の足音が埋め尽くそう。 歪む道筋も私が正そう。 この空っぽの日常でこの世界を壊してあげる。 特別も非日常も不要。 私の行きつく先はいつだって退屈な現実へと向かっているから。 だから 何の問題もない / ノープロブレム。