砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

村人B

2004年09月27日 | ログ
村人「こんにちは旅の人。ここは海と歌の町カルサアです」

空鴉「あ、こんにちは。朝早くからご苦労様です」

村人「・・・・」

空鴉「?」

村人「・・・・」

空鴉「・・・・どうかしましたか?」

村人「あー怖かったぁ・・・・」

空鴉「え・・・・何か私怖がらせるようなことしましたか?」

村人「いえね。最近ここら辺の街で連続殺人事件が多発してるんですよ」

空鴉「うわ・・・・物騒ですねぇ」

村人「はい。何でも犯人は旅人で僕ら『地名を教える村人』が地名を教えた途端に『用済みだね』とかスマイルして襲ってくるとか」

空鴉「想像して素でビビりました」

村人「そんな訳で私たちも戦々恐々として日々を過ごしてるんですよ」

空鴉「はぁ・・・・なら地名を教えるのをやめたらどうです?」

村人「それはそれで『利用価値ゼロだね♪』とか言って殺されそうな気が」

空鴉「どうにもなりませんね」

村人「それにね。僕もこの仕事に誇りを持ってるんですよ」

空鴉「誇り・・・・ですか?」

村人「えぇ。あなた達から見れば単なる情報提供その1でもね。そこに価値を見出せる人もいるんですよ」

空鴉「・・・・お互い頑張りましょう。誇りを持って」

村人「はい。旅の人・・・・グハッ」

空鴉「ボウガン!?一体誰が!!」

蜥蜴「こんな所にいたのか空鴉。早く宿屋に泊まりに行くぞ」

空鴉「あんたはッ!!何で殺したんですかァ!!」

蜥蜴「何単純な話だ。先ほど道具屋で世界地図を買ったのだよ」


村人A

2004年09月27日 | ログ
村人「こんにちはここは・・・」

蜥蜴「こんにちは村人A。またの名を端役567番」

村人「え・・・」

蜥蜴「続く台詞はこうだ『ここは自由と富の街アトラスだよ』、と。」

村人「あのー・・・」

蜥蜴「君の存在意義は訪れるイイ感じの勇者、つまりは私に地名を教えるだけだ。哀れな男だね君も」

村人「さらっと酷いこと言わないで下さいよ・・・確かにそれが僕のロールですけど」

蜥蜴「しかし私はもう街の名を知った。つまり君は用済みだ。ソフトに言うと燃えるゴミ」

村人「いや全然ソフトじゃないだろ」

蜥蜴「そういう訳でもうアレだ。死んでいいよ」

村人「勇者が村人に死刑宣告するなよ」

蜥蜴「それが私のロールだ。『邪悪なる者とその障害となる者の消滅』」

村人「いや普通に無害ですよ僕」

蜥蜴「いやいや。もう用済みのキャラが視界に映ると意味もなくムカつくんだよね。邪悪だ」

村人「アンタの方がよっぽど邪悪だろ」

蜥蜴「まぁそんな感じだ。死ね」

村人「グハ・・・無念だぁ・・・」

蜥蜴「出てこなければ死ななかったのに・・・」

村人「そんな無茶な・・・」

蜥蜴「最後に言い残すことはないかね」

村人「・・・一つだけ・・・頼みがある・・・」

蜥蜴「聞くだけ聞こう」

村人「あんたの場合・・・本当に聞くだけっぽいな」

蜥蜴「正解だ。早く言い残して地獄へ落ちたまえ」

村人「もし・・・この地を訪れる人を見かけたら・・・教えてやってくれ。この街の名を」

蜥蜴「何て職務に忠実な男だ・・・」

村人「カクン」

蜥蜴「逝ったか。さらばだ端役567番」



テケテケテケ



空鴉「遅れてすいません・・・って!?どうしたんですかこの死体は!?」

蜥蜴「こんにちは空鴉君ここは自由と富の街アトラスだよ。そしてこの男は燃えるゴミだ」