砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

人が殺人になる迄

2005年11月13日 | ログ


最初に螺子が廻る。
カチリと鳴る。日常と非日常の接合。

次に蓄積が開始される。
撃鉄が堕ちても引鉄を引く力はまだない。

貯蔵。
錆びた血液に腐臭を詰め込む。
内部を間化する事で常識や行動後の自分を殺していく。

索敵。
内部の変貌は外部にも作用する。
角膜は人でなく獲物を探し。
鋭敏化した嗅覚は弱者の匂いを探し出す。

この時点に至っても世界は「これ」に気づけない。
異常は異常として知覚している。
しかし「これ」は最低限の「人」を擬態している。
二足で歩行し言語を解し質疑に対し応答する。
この時点で世界は「人以下殺人以上」の存在「人でなし」への介入を断念する。
多様化する様式美の一環として異常を放置。
違和感は他者への干渉とタブーとする社会式によって削除される。

そして惨劇は起きる。
必然の名の下に。

多くの殺人はその行動の直後に抹殺される。
当然の措置だろう。
あんな「遣り遂げた表情」のモノを放置する事は不愉快極まりない。


防犯意識

2005年11月13日 | ログ

徘徊する老人

腕には「防犯」の腕章

素晴らしきかな地域の絆

唯一の問題点として彼らが

「寒いしちょうど暗くなった。危ないからそろそろ帰ろう」

と解散するのはどうかと僕は思う。